TURTLE MOON の Web雑記
ATOK17で初めてワープロを使ったあの頃を思い出す:04年10月12日
Justsystemの「ATOK17」Macintosh版を導入しました。
ATOKは8以来です。そのころは、製品名がエイトックエイトと韻を踏んでいて、カコイイところがお気に入りでした。
その後はWindows版を、たまに他の人のマシンで作業する際に使いましたが、デフォルトではMS-IMEと操作が違うので、ATOKをちょっと疎ましく感じていました。特にお客様のマシンで、インプットメソッドを切り替えたりするのは、なんとなく気が引けるもんですから……。
ATOK17は、「連想変換」「電子辞書検索」「推測変換」「校正支援機能」など、役に立ちかつ面白そうな機能が盛りだくさんで、「これは試してみたい!」と物欲が発動してしまいました(笑)。
コンピュータ関連に限らず、私の買い物の選択基準は、「いかに便利か」ではなく、「どれだけそそられるか」言い換えれば「楽しそう!」と思ったり「好奇心が疼くかどうか」を重視しています。
よく「インターネットなんて便利なだけ」みたいにいう人がいますが(ってか私の父だけですか、そうですか)、人間はただ単に「便利の追求」だけではなく、「それ自体が楽しい」という要素がなければ、なかなか世の中を席捲するほど、普及はしないモンです。自動車や携帯電話も、そうだったのではではないでしょうか?
話が少し逸れましたが、ATOK17を我が低速マシンにインストールしてみて、久しぶりに入力の楽しさを思い出しました。そう、初めてワープロ(専用機)に触れたときのような…。
私が、初めてワープロ専用機(書院)を使い出したのは、十数年前の大学生だったころです。
おそるおそる押したキー・自分の名前を漢字に変換したときの感動・機械が印刷したキレイな文字をみて印刷屋みたい!と、喜んだり……今となっては、できて当然のことなのでしょうが、当時の私にとっては、一種のカルチャーショックみたいなものを感じました。
ATOK17のどこがよかったのかというと、もちろん変換効率や便利な機能もそうなのですが、なによりも、普段忘れてしまっていた、PCで日本語入力するということの楽しさを、再認識する機会を得た、ということだったように思います(それなら別にATOKじゃなくてもいいのかもしれませんが(笑))。
マシンスピードを考えると(ちなみにPowerMac G4の400MHz)「ことえり」で我慢した方が賢明だったのかもしれませんが、それよりも「日本語入力のワクワク感」を思い出させてくれたということで、ATOK17はとてもよい買い物だったと思っています。
確かにATOKをインストールすると、ことえりよりも若干処理が重く感じられますし、小さなトラブルもあるような気もしますが、高い変換効率と豊富な機能という「便利さ」と、それ以上に大切な「楽しさ」を実感させてくれたATOKに、再び出会えたことを嬉しく思っています。
Windowsマシンのほうにも、インストールしたくなってきましたよ……。