TURTLE MOON の Web雑記

さよなら丸井さん：05年10月24日

「さよなら丸井さん」というタイトルをみても、このサイトをご覧の多くの皆様には、何のことやらわからないのではないでしょうか？
おわかりになったアナタは、きっと「道民」ですね？

この「丸井さん」とは、北海道内最大手の老舗デパート「丸井今井」のことなんです。
この丸井今井は、「 ○|○| 」のマークでお馴染みの、首都圏を中心に展開するデパート「丸井」とは別モノです。このニセモノめ！←いいがかり

昔ながらの道民は、地元の丸井デパートに対して「丸井さん」と「さん」付けをするほど、古くからの親しみと高級百貨店への憧れを込めて、こう呼んでおります。

しかしながらこの丸井さんは、バブル後にメインバンクの北海道拓殖銀行が破綻し、創業者一族のどうのこうの（よく知らんので割愛）の影響もあって、近年は苦しい経営を強いられていました。

そのため、現状の経営難からの脱却・再生を目指し、大手デパート「伊勢丹」との業務提携とともに、地方の不採算店舗の閉鎖を余儀なくされました。

私の故郷の丸井さんも、その不採算店に含まれており、この度閉鎖されることになってしまいました。
とても寂しいことなので、とりあえず私は最後の記念にと、故郷の丸井さんの閉店セールの様子をみにいってきました。

しかしいってはみたものの、寂寥感があまりありません。
それもそのはず、私が幼い頃、親に連れられてきた憧れの丸井さんは、1990年におこなわれた改築（新築）前の旧店舗であり、現在のモダンな造りの新店舗には、あまり買い物に来た記憶がないのでした……。

そういえば、昔私は仕事の営業で、札幌の丸井今井本社に入ったことがあります。売り場じゃなくて。
立派な本社内部の赤い絨毯の上に、創業者たちの胸像がいくつも並んでいるのをみて、「これがバイオハザードだったら、押せば絶対にアイテムがでてくるよな〜」と、仕事中にもかかわらずゲームの世界へ逃避してニヤニヤしてたのが、つい昨日のことのように思い出されます。←アホ

現在の北海道の経済状況や、大手デパート「大丸」の札幌進出など、様々な状況を考えても、丸井の不採算店閉鎖は、無理からぬことだと思われます。
しかしながら、こうやって少しずつ「思い出が削られていく」様子をみると、ふと寂しい気持ちになったりもします……。

この記事を読み返すと、このサイトは私個人の、ノスタルジックな記憶の覚え書きとしても、機能するんだということに、今さらながらに気づきました。うん、頑張って更新しなきゃね……。