TURTLE MOON の Web雑記
アンタには売りたくない!学園祭の古着屋の思い出話:06年10月21日
秋ですね〜。
秋といえば、文化祭や学園祭のシーズンですよね。違ったっけ?まぁ、どっちでもいいや。←ちょw
気づくともう十年以上昔の、私が大学生だったころのお話です。
私が所属していた教養ゼミでのディスカッション中。
そこにいたリーダー格の、「みんなで思い出をつくろうよ!」という突然のひと言で、なぜだか学園祭に、ゼミとして参加することが大決定しました。ウゼー。
いやまぁ、それ自体は、別にいいんですけどね。
いま思うと、それなりに楽しかったし。
実際、こんな出来事があったりしたもんですから……。
相談した結果、我がゼミでは、模擬店として古着屋を開くことに決まりました。
空き教室を借りて、商品となる古着は参加者全員から調達することに。
で、いろいろと面倒な作業がありましたが、なんとか学祭当日にこぎ着け、古着屋はめでたくオープンとなりました。
ところが、人通りが少ない出店場所だったこともあり、始めは売れ行きもいまひとつ。
しかたがないので、それぞれが友人を呼び寄せて、無理矢理お客になってもらうという、ヤクザな営業スタイルを敢行。
まぁそれも、学園祭らしい、微笑ましい青春のひとコマですよね(笑)。
そんな努力の甲斐あって、順調に古着が捌けてゆきました。
気づくと、男物の服はほぼ品切れ状態で、売れ残っていたのは、もともと出品数が多かった女物ばかりという状態でした。
そんなとき、どこからともなく、妙に色白なおにいさんが、我が古着屋へ紛れ込んできました。
みると、どこか子供っぽい雰囲気な水色のセーターに、ケミカルウォッシュのジーンズ、それにスーツに合わせるような黒い革靴という、ナゾないでたちです。
年齢的には、我々とタメくらいのようですが、学内ではみかけない顔でした。
色白な顔は、不気味にニヤニヤとした笑顔を振りまきながらも、キョロキョロと辺りに視線を泳がせております。挙動不審すぎです(笑)。
周辺には、「この人、誰が呼んだんだよ??」という、いや〜なムードが漂い始めました……。
それでも、お客はお客です。
そんな彼に、いつも脳天気な売り子役の男子が、「彼女にでもどぉですかぁ?」と、声をかけました。
しかし明らかに、コイツに彼女なんておりません。←勝手に決めつけんなw
それに対して色白の彼は、「そ、そうかぁ〜♥」とかいいながら、女物の服を手にとり始めました。
その姿をみて、女性陣の顔がいっせいにひきつります。
こんなヤツに、私たちが着ていた、ブラウスとかスカートとかを買われるなんて……。
「そうよ!きっとこの色白は、私のお気に入りだったブラウスの匂いを嗅ぎながら、ハァハァと呼吸を荒くして、全身を震わせながらあんなことやこんなことをするに決まっているわ!そして、なにか汚い液体的なものを、私のブラウスにぶっかけまくるのよ、きっと!イヤ〜〜〜〜ン※△◆□▼×☆!」
感受性と想像力が豊かな、うら若き女の子ちゃんたちです。心の中では、そんな風に思っているに決まっています。←それ、オマエの妄想w
「きもちわるい……」
今の若い子たちならば、「キモ〜い」とでもいうのでしょうか。
どちらにしろ、みな若いがゆえに、感情がモロ顔に表れてしまっておりました。
そんな、古着出品者の彼女たちの気持ちを知ってか知らずか、色白の彼は、喜々として女物の古着を物色しております……。
そして最終的には、ブラウスにYシャツ・スカート・ジーンズなど数点を、笑顔でお買い上げ(笑)。
セーターやブルゾンなどの上着類ではなく、直接肌に触れそうな服を選んでおりますね。ナイスチョイス!←どっちの味方だよw
女性陣のひきつり顔を尻目に、お会計を済ませた色白の彼は、さっそうと我が模擬店を立ち去ってゆきました。
するといっせいに女性陣が集まって、「気持ち悪い!」「何に使うの?」「あんなのに彼女なんているわけないでしょ!」と、口々に勝手なことをいいだします。
まぁ、その気持ちはお察ししますが(笑)。
もしかすると、あんな彼にも、彼女がいたのかもしれません。
それに、姉や妹のために購入したとも、考えられますし……。
そんな、古着屋を営業すると、このようなリスクがあるということを学んだ、学園祭でのひとこまでした。勉強になったなぁ!←人ごとだと思ってw
その後判明したのですが、色白の彼は、我がゼミに所属するある男子の友人だったそうです。
その男子は、女性陣の露骨な反応を垣間見て、友人である色白の彼にみつからないように、だまってその場を離れたということでした(笑)。
ちなみに、色白の彼には、当然、彼女もいなければ、姉や妹もいないとのことでした……。
思い返すと、私の人生で唯一、毎日といえるほど頻繁に女性と会話する機会があったのが、この大学時代でした。
当時の私は、喜びのあまり大はしゃぎの毎日でした。←痛すぎw
色白の彼よりも、よっぽど私のほうが、気持ち悪いと思われていたのかもしれません(涙)。
調子に乗ってネタにできるような、お気楽な立場ではなかったかもしれませんね……。
このときの学祭は、冒頭のゼミのリーダー格が主張していた通り、とりあえず「思い出づくり」には成功していたようですね。
十数年もの時間が経過した今になって、当サイトのネタにできたのですから……。
ちょっと面倒だった、学園祭への参加でしたが、やってよかったのかもしれません。
このサイトには、「ac.jp」のドメインからの訪問者が多いようです。
この記事をご覧になった、学生のみなさんがたにおかれましては、これを参考に、学園祭への積極的な参加をお勧めいたしたいと思います。
そのうち私のように、何年も経ってから、何かに役立てることができるかもしれませんから。確率は低いですが!←そういう問題かw
それではまた!