TURTLE MOON の Web雑記
パスワードが通らない!PCエンジン版R-TYPEノーミスクリアにかけた青春の思い出話(1of3):06年12月2日
それは、かれこれ18年ほど昔、1988年のお話です。
当時の私は、大のTVゲーム好きでした。
任天堂の「ファミリーコンピュータ」の性能をはるかに超えた次世代機、NECホームエレクトロニクスの「PCエンジン」の登場で、私のゲーム熱は最高潮に達しておりました。
来る日も来る日も、ゲーム三昧の毎日。
そんなことだから、まともな高校や大学にも行けずに、その後のニート風味な人生を囲う原動力(!)となってしまうのですが、それは今回のお話とは関係ありません(涙)。
そんな私が、このPCエンジンで最初にはまったソフトが、アイレム製のアーケードゲームの移植作、ハドソンの「R-TYPE」です。
このR-TYPEは、当時としては群を抜くクオリティを誇った、横スクロールタイプのシューティングゲームです。
数画面にも及ぶ巨大戦艦の登場や、生き物のようにうねうねと動く敵キャラクター、ボタンの長押しで溜め打ちショット、自機に着脱できる分身アイテム「フォース」の存在など、アイディア満載の、画期的なシューティングゲームだったのです。
この度肝を抜くゲームの登場に、スペースインベーダーをみて育った私などは、TVゲームの進化と可能性に胸を躍らせたものでした。
アーケード版のR-TYPEは、全8面のステージ構成です。
ところが、PCエンジンのHuCARD(ICカード型ROMカートリッジ・ファミコンでいうカセットの代わり)は、当時2Mbit(256KB)しか記憶容量がなく、1枚のHuCARDに、アーケード版の全8ステージを収めることは不可能でした。
それでもハドソンは、ゲーム内容を省略するという道を選ぶことなく、アーケード版の完全移植を目指します。
やむなく、アーケード版の1〜4面をPCエンジン版の「R-TYPE1(I)」に、残りの5〜8面を「R-TYPE2(II)」に収め、前・後編の2枚組で発売するという力技で、完全移植をムリクリ達成したのです(笑)。
1(前編)から2(後編)への、得点・装備・残機数などのゲームデータは、パスワードを使用することで引き継ぎを可能にしました。
まだ、家庭用のTVゲームとアーケードゲームの間に、絶望的なほどに表現力の差があった、ファミコン全盛時代のことです。
アーケード版に迫るクオリティを誇ったPCエンジン版R-TYPEは、ゲーセン野郎にも圧倒的な支持を受けます。
新ハードのキラーソフト的な存在となり、発売当初のPCエンジンを、大いに盛り上げることとなるのです。
「アーケード版と、ほとんど変わらない移植度のゲームが、自分の家でできるだなんて!」
私は、狂ったかのような勢いで、PCエンジン版のR-TYPEをプレイしまくりました。
当時は、自分の部屋がないという劣悪なプレイ環境でしたが、親の小言をBGMにしながらも、私はR-TYPEに没頭します。
なにせ、家で磨いた腕前が、ゲームセンターでも十分に通用するのですから、とてもやりがいがあったのです。
そうして、私のプレイは、見る間に上達してゆきました。
気づくと私は、当時としては超高難度で知られたこのゲームを、1周目の全8ステージをノーミスクリアできるほどの腕前になっていたのです。
このR-TYPEは、8ステージを2周することで、完全にゲームを制覇したことになります。
私は、1周目ノーミスクリアで得たパスワードを、R-TYPE1に入力して、全2周ノーミスクリアを目指そうとしました。ところが……
ガーン!パ、パスワードが通らない!?
高難度のこのゲームを、やっとの思いで1周目ノーミスクリアできたというのに、パスワードが違っていて、続きをプレイすることができません(涙)。
まさに、大ショックな私。
しかたなく、私は再度、1周目ノーミスクリアを目指しました。
普段の私からは想像もできないような、死んでも諦めないぞ!的な勢いの根性を発揮(笑)。
このエネルギーを、勉強などもっと有益なものに使っていたら、今ごろ私は(以下略)←ナイス手抜きw
何度目かの挑戦の末、再び私は、1周目ノーミスクリアのパスワードを手にします。
さぁ今度こそ、夢の全2周ノーミスクリアにレッツトライ!
……ンンッッッッッ@▲×◇★!?
またもや、パスワードが通らないのです。
そもそも、R-TYPEのようなシューティングゲームは、「ドラクエ」や「邪聖剣ネクロマンサー」などのロールプレイングゲームとは違って、ごく短く簡単なパスワードのはずです。間違える確率は低い。
それなのにも関わらず、連続してのパスワードミス。
よく確認したはずなのに……。
私は、自分のうっかりさん加減に辟易としながらも、再びチャレンジを繰り返し、また、1周目ノーミスクリアのパスワードを手にしました。
しかしこれも、入力エラー……。
その後、最終装備を変更してみたりしながら、何度も1周目をノーミスクリアしましたが、すべて、パスワードが通りませんでした。
1回でもミスして残機を減らした場合は、無事2周目をプレイできるのですが……。
頭がゲームオーバーぎみな私ですが、さすがに、何かがおかしいと気づきます。
二度とない、超貴重な青春のときの多くを、このR-TYPEノーミスクリアに注ぎ込んできました。
しかし、その思いが一向に果たせません。
しかもそれが、私の過失ではなく、原因不明の何かによって、さえぎられているのです……。
私は、大きな怒りを覚えて、PCエンジン版を発売したメーカーに、苦情の「手紙」を書きました。←手紙ってのが時代を感じさせるなw
それから何週間かが経過して、メーカー側から電話がきました。
待ちに待った、メーカーからの連絡です。
私は今でも、その電話が土曜日にきたということまで、はっきりと覚えております。それくらいに、待ちわびた連絡だったのです。
そのときの私は、なにがなんでも、このナゾの真相が知りたくなっていました……。
と、いうわけで、死ぬほど長い文章になってしまいましたので、本日はここまでといたします。←ちょw中途半端w
次回は、予想外の展開をみせる、この電話の内容をお届けいたします。
ではまた次回!
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>■ 2006年12月7日:パスワードが(略)テストプレイヤーにスカウトされて放置プレイヤーになった思い出話(3of3)