TURTLE MOON の Web雑記
誰もいない海……9月の海岸を歩く 1of2:08年9月24日
誰もいない、海……。
ここは、寂寥感溢れる、北海道の日本海。
海水浴シーズンが過ぎ去って久しい、9月後半の海岸です。
この広い海岸に、海と、空と、そして、私ひとり……。
夏には、たくさんの海水浴客で賑わったであろう海の家も、すべて今年の営業を終えておりました。
遠くには、何艘かのヨットが、まだまだ夏は終わらないとばかりに、潮風に帆を張っているのが見えます……。
優しく照りつける、9月の太陽。
鼻腔をくすぐる、柔らかな潮風。
私は、今月3日に公開した記事『さらば・・夏! こんにちは・・秋!「ひまわり」や「すすき」の写真』の最後で、「今年の夏は、なにもない夏だった」と記しました。
そして、「この秋こそ、充実した日々を送れるよう頑張りましょう」とも……。
なので今回は、置き忘れた2008年の夏を取り戻しに、この海岸へとやって来たのです。
あ、カモメだ……。
人気(ひとけ)がなくなって久しいであろう、この海岸。
そこで、自由に羽を休めていたカモメたちが、突然あらわれた私の姿を見て、いっせいに飛び立ってゆきました。
驚かせてごめんよ……。
たくさんのカモメが、季節外れの海水浴客を、遠くから眺めております……。
ほんの1,2ヵ月前には、この海岸も、たくさんの海水浴客で賑わっていたのでしょうね。
目を閉じると、色とりどりの水着で、めいっぱいの笑顔を浮かべながら喚声をあげる人々の姿が、瞳の奥に映ります……。
そんな海岸に、今、この私ひとりだと思うと、急に淋しい気持ちになってきました。
べた凪の海ではありますが、あたかも意志を持つかのように繰り返される波音に、少しだけ恐ろしさも覚えます……。
それでは、次回も引き続き、9月の海岸を歩いてみたいと思います。
私の、過ぎ去った夏を懐かしむようなこの散歩に、もうちょっとだけお付き合いください……。