TURTLE MOON の Web雑記
みなとに たたずむ キリンの ものがたり 〜ガントリークレーン悲話〜(2of2):09年11月26日
前回(ぜんかい)までのあらすじ
遠く(とおく)アフリカから、日本(にっぽん)の動物園(どうぶつえん)へと連(つ)れてこられた、幼(おさな)いキリン。
ある日(ひ)、故郷(こきょう)へと帰(かえ)るべく檻(おり)を抜(ぬ)けだし、港(みなと)へと辿(たど)り着(つ)いたのだったが……。
※本文ではマウスポインタを重ねると漢字交じり文を表示します。
みなとから とおく アフリカへかえるには
ふねにのらなければ ならんのじゃ
およいでいっても きっとすぐに おぼれてしまうでのぅ
まぁ
いくらあの せがたかぁ〜いキリンでも
うみをあるいては わたれますまい
キリンは おおきなふねを さがして
あっちへ いったり こっちへ にげたり
じゃがそのうち
にんげんたちに かこまれてしまってのぅ……
どうしても
どうぶつえんに つれもどされるのが いやだったキリンは
そのばで まるで
たいぼくのように なって かたまり
それきり おしても ひいても
ピクりとも うごかなくなってしまったそうな……
あめのひも かぜのひも
がんとして ビクとも うごかず
ビュービューと おとをたてる
にほんかいの しおかぜを からだにうけながら
まぶしい あさひと
しずんでゆく ゆうひを からだにあびて
ながい ながい かげを
みなとの じめんにおとしながら
じゆうを ゆめみる キリンなのであった……
つきひは ながれ
いまでも そのキリンは
「ガントリークレーン」として
とおくのみなとから はこばれてきた つみにを おろしながら
このにっぽんの みなとで くらしつづけているのじゃった……
しかし
おとなになった てつのキリンは
いまでも
よるになると ときおり
「アフリカが こいしいよぅ……」
「おとうさん おかあさんに あいたいよぅ……」
と
うみかぜに ふるえるような こえで なきながら
さびついた なみだを
メソメソと さみしそうに ながしておるそうな……
はい! とっても悲しいお話でしたね!←頭おかしいだろオマエw
ところで、このガントリークレーンやクレーン車・ケーブルクレーンなどの「クレーン」は、鳥の「鶴(ツル・Crane)」が語源なのだそうです。
どおりで、動物の姿にみえるはずですね(笑)。
しっかし、ガントリークレーンはキリンなのにツルでもあるとは、これいかに……。←なにも問題あるまいw
というわけで、皆様もたまには、いろいろな物をボケ〜ッと眺めながら、ありもしない妄想話をでっちあげてみてくださいね!
この世に生まれた、ありとあらゆる存在には、悲しい物語があるものじゃからな!←オマエの人生も最高の悲話だなw とくに両親にとってのww