TURTLE MOON の Web雑記
夕焼けの雲:10年1月17日
夕焼けの雲をみるたびに
思い出す
放課後
ランドセル姿のまま
仲間と こっそり遊びに行った
あの ほの暗い草むらを
学区から遠く外れ
子どもが立ち入ることが禁じられた
その秘密の草むらの先には
清水が染み出る崖があるのだ
その崖で我々は
履き物をグチュグチュいわせつつ
ザリガニ捕りに興じていた
気づけば
空一面に夕焼けの雲
仲間のひとりは
そろばん塾に行くからと
一足先にその場を離れた
名残惜しそうな彼の顔を
複雑な気持ちで見送り
その後は無言で
ザリガニを探す我々であった
どこからか漂ってくる
夕げの匂い
我々の小さな冒険は
帰宅時刻に従い
清く正しく終了した
夕焼け雲の朱さに
暖かさや美しさを感じていたあの頃
この冒険譚は
ほどなく担任の耳に入ることになるのだが
あの日の夕焼け雲は
今も心に ふわりと浮かんでいる
なのになぜ、
大人になった私は
夕焼けの雲をみては
不安や焦りの気持ちに苛まれるのだろうか
あの頃の私は
言葉を超えた夕焼けの美しさに
これほどの不安を感じていたのだろうか……
↑これで終わりかいw なんだったの今日の記事ww