TURTLE MOON の Web雑記
カルチャーショック!お金持ちの同級生宅で大興奮(前編):06年6月3日
小学生時代の思い出話です。
以前の記事、「マ○コにわざわざ「オ」を付けるのは上流家庭の子供!」の最後で ちらっと述べましたが、私が住んでいた地域は、ややビンボー気味な家庭で溢れかえっておりました。
そんな、敗北ムード漂う地域に住まう、我が小学校のクラスメイトたち。しかし、なぜかその中にひとりだけ、家が裕福な男の子がいたのです。
いや、裕福とはいいましたが、今思うと、それほどでもなかったような気もします。私たちの家庭よりも、数ランク上、という程度だったのではないでしょうか。
そしてそもそも、私はその同級生の家が、我が家よりもお金持ちであるということを、認識してはおりませんでした。このときまでは……。
なので、その同級生の生活を垣間見たときの衝撃は、私にとって、今でも忘れがたい思い出になっております。
ここでは、そのお金持ち気味な同級生を「Y君」といたします。
私は、Y君とは、それほど親しい間柄ではありませんでした。
彼は、どちらかというと、クラス内の特定グループには所属せず、色々なグループと浅く広く付き合う、というスタンスだったのです。
ところがある日、きっかけは忘れましたが、私が、Y君の家に、遊びに行くことになりました。
私の親しい友人たちの中では、Y君の家を訪問したことのある人はおらず、私は、少しばかりの好奇心を持って、彼の家へと向かいました。
あらかじめ聞いていたので、Y君の家の場所は、だいたいの見当がついていました。なのですぐに、彼の名字が書かれた表札を、みつけることができました。
玄関前に立つ、私。
しかし、私がいつも遊ぶ友人たちの家とは、明らかに雰囲気が違います。もちろん、私自身の家とも……。
私は、急激に沸き上がってきた、いくばくかの緊張感を背中に感じたまま、玄関のドアを叩こうとしました。
しかし、大きくて頑丈な造りの、立派な玄関です。なんというか、そんな雰囲気ではないのです。
当時の私は、よそ宅へ訪問の際、玄関の戸を、空手でいえば裏拳や鉄槌でガンガンと打ち鳴らしてから、自分で戸を開いて、「○○く〜ん!」と叫ぶというのが、当たり前の作法だと思っていました。
そう、私の周辺では、玄関に「呼び鈴」がある家は、稀だったのです。
それでも、アパートなんかでは、大抵、呼び鈴が付いています。しかし悲しいかな、そんなハイカラなものに慣れ親しんでいるはずもない、当時の私。呼び鈴が存在するということに、ピンときておりません……。
「こんな立派な玄関を、ガンガン叩くのはマズそうだなぁ。なら、ドアを開けて呼べばいいか……」
「ガツッ、ガツッ……あれ、開かないぞ?」
生まれて初めて握った、押しボタン式の引き戸です。
「もしかしたら、開け方が違うのかなぁ?このボタンを押しながら、押せばいいのか引けばのか……どっちだろ?」
このときの私は、こんな真っ昼間に、玄関に鍵がかかっているはずがない、と、思い込んでおりました。
今でも、この地域の家庭では、昼間なら玄関に鍵をかけないのが、普通だと思われます。だって、真夏には、平気で玄関と窓を開けっ放しにしている家が、多いですから。
それどころか、玄関に鍵自体が備わっておらず、単なる棒きれを「つっかい棒」にして、横引きの戸を押さえているというだけの家も、当時はまだ、そこいらじゅうにありました。
お若い読者様は驚かれるかもしれませんね。
今考えると、「セキュリティー」どころの騒ぎじゃないって話ですが、それでも当時の我が地域では、問題がなかったのだと思います。
そのころの日本の地方都市は、だいたい似たようなものだったのではないでしょうか?たぶんですけど……。
まぁ私も、まだ三十路過ぎという年齢なので、これらは、そんなに昔の話でもないんですけどね。
それにしても、世の中変わったものよ。ああ、あのころは、よかったなぁ……。←おっさんを通りこしておじいさんだなw
おっと、話が横漏れ……じゃなかった、横道にそれたぜ!
でまぁ、しばらくの間、Y君宅の玄関前でまごまごしていた、頭カラッポな小学生の私。しかし、やっとのことで、呼び鈴の存在に気づきます。
「ピンポ〜ン」
うわぁ〜なんて未来っぽい響きなんだ!
呼び鈴の音色に、さっそく感動する、私(笑)。
するとすぐに、玄関のドアが開きました。どうやら、Y君のお母さんのようです。
……と、ここでハタと気づいて、今までの文章の文字数を調べると、すでに原稿用紙なら5枚目に突入しているという、ウンザリしそうなクソ長さ。
内容的には、まだまだ中途半端なティーンエイジャーといったところですが(←意味不明w)、そろそろこの辺で、区切っておきたいと思います。
続きはまた明日ということで!
ではまた〜。