TURTLE MOON の Web雑記
史上最多の人出!第40回おたる潮まつり:06年8月3日
7月28〜30日の3日間に渡って開催された、「おたる潮まつり」。
今年で第40回目を数える、北海道小樽市の歴史と伝統のあるお祭りです。
今日の記事では、29日に行われた、約6,000人が街を踊り歩く「潮ねりこみ」の様子を中心にお届けします。
潮ねりこみのコースは、次のようになっております。
花園グリーンロード→花園銀座商店街→サンモール一番街→駅前中央通り→第3号埠頭基部の中央ステージ
参加する梯団(チーム)は、この長い区間を、ひたすら踊り歩くのです。
すでに北海道最大級のお祭りとなった、札幌の「YOSAKOIソーラン祭り」では、参加チームがソーラン節のフレーズを含む各自のオリジナル曲に合わせて、鳴子を打ち鳴らしながら激しく踊ります。(参考内部リンク:特集記事「2006年YOSAKOIソーラン祭りレポート」)
一方、このおたる潮まつりでは、故・三波春夫さんが唄う「潮音頭」合わせて、基本的には決められた振り付けで、ゴールまでひたすら練り歩きます。
小樽の街を流れ続ける、潮音頭の「ドンドコザブーンだドンザブーン♪」のフレーズを聴くと、猛烈に「夏」を感じてしまうのは、樽っ子の証といえるでしょう(笑)。
そういえば、美幌健さんが唄う「潮踊り唄」という歌もありましたね。
「うぅ〜しお〜まつり〜だ〜 き〜たぐぅにぃの〜♪」ってやつ。テンポが早いほうですね。←だんだん常識のような勢いになってるけど、地元民のアクセスのほうが少ないだろw
しかし、最近はYOSAKOIの影響もあってか、オリジナルの曲とダンスを披露する梯団もあります。鳴子を使用する梯団までありますし、潮まつりのオープン化(YOSAKOI化?)が進んでいるようです。
とはいえ、ハイレベルなダンスコンテストとなったYOSAKOIとくらべると、その踊りのクオリティは微笑ましいものでした。しかし、そのほうが田舎のお祭りっぽくて、いいのかもしれませんけどね。
そもそも、会場の雰囲気が違います。
踊り手たちの間を、通行のため普通に、観客たちが通り抜けたりしていますし(笑)。
このおおざっぱさがいいですね。競技化や規制が厳しいYOSAKOIとは、まるで違います。
若い女性が多い梯団のときは、カメラを握る手に、更に力が入ります(笑)。
警察に捕まることなく、女の子の写真が取り放題なのは、こんな機会しかありませんからね!←……
この潮ねりこみは、潮音頭と潮踊り唄の2曲で、ひたすら踊り続けるのです。それなのに、すべての梯団が踊り終えるまでには、約8時間もかかります。
効率的にテンポよく進行するYOSAKOIとくらべると、音楽も進行も、何もかもがまったりムードなのが、この潮まつりの特徴です。最終日のクライマックスである「大花火大会」は、花火打ち上げの区切り区切りに「長い間(ま)」があって、テンポが悪いことで有名ですし……。
おたる潮まつりは、スピーディーな都会のお祭りではありません。
お年寄りの街である、この小樽でのお祭りには、潮音頭の力強いリズムがよく似合います。スピード感に欠ける進行や段取りの悪さも、樽っ子気質がでているようで、これもご愛敬といった感じでしょうか?
今年の潮まつりは、約125万人の入り込み数と、過去最多を記録したのだそうです。
今年が、第40回目という、節目の回だったからでしょうか?それとも、いまだに不況が続く北海道の経済状況ですが、改善の傾向があらわれてきているのでしょうか……?
それでは、今日はこのへんで。
次回の記事では、潮まつりのフィナーレを飾る、大花火大会をレポートいたします。
じゃまた!
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