TURTLE MOON の Web雑記
プロレス技かけ放題!おぼっちゃんがいじめられた思い出話・後編:06年10月27日
ハイハ〜イ、昨日の続きで〜す。←妙に軽いノリだなw
あらすじ:1980年ころのお話。我々貧乏小学生の前に、都会からひとりの転校生がやってきました。それが、我々にはない、おぼっちゃま風の雰囲気をまとった、M君です。明るくてかわいくて、女子にもひそかな人気を博したM君でしたが、そんな異分子を放っておくほど、貧乏小学生たちの心は広くありません。ガキ大将が、M君をいじめることを、大決定してしまいました……
当時のいじめは、シカトのような、陰湿なタイプではありませんでした。
金品を要求するような知恵は、まだまだない年代でしたし……。
なので、まったくもってストレートないじめかたです。
授業の合間、休み時間をみつくろっては、公開リンチを繰り返すのです。
具体的には、プロレス技のオンパレード!
空手の百人組手よろしく、M君ひとりに対して、大勢でよってたかってプロレス技をかけるのです。←……
まず、M君を、男子連中がとり囲みます。
そして、いじめがスタート。
蹴りなどの打撃技から始まり、徐々に組技に移行。
そして、M君がギブアップしてもなお、技を解かずに痛めつけるのです。
それを、遠巻きに眺める、女子たち。
たちまち、両目から涙をこぼす、M君。
かわいそすぎです……。
当時は、初代タイガーマスクが大人気のころで、我がクラスの男子の間では、プロレスが大ブームとなっておりました。
逆エビ固め、インディアンデスロック、ボウアンドアロー、ロメロスペシャル、コブラツイスト、卍固め、アリキック(ローキック)、延髄蹴り……
これらの技が、まだ幼いM君の体を、容赦なく襲いました。
ちなみに、そのころはまだ「キン肉マン」が流行る前でした。
キン肉マンブームになると、いじめられっ子にかけられる技が、実現不可能ぎみなキン肉バスターやパロスペシャルなど、マンガチックな物に進化していきましたが、それは別のお話です。まぁ記事にするつもりはありませんが(笑)。←読むのが辛すぎるよw
そんなM君でしたが、普段はそれほど明るさを失わなかったのが、偉かったです。
すっかり、いじめが日常化していた、ある日のこと。
M君は、小学生のクセに、髪におしゃれなパーマをかけてきて、貧乏ぎみな我々を仰天させました。
聞くと、散髪は、いつも美容院でやってもらっているというのです。
母親に散髪されている男子も多いという、我々の間では考えられない、「お金持ち」的な行動です。
あ〜あ……こういうところが、いじめっ子たちを刺激するということが、分かっていないのでしょうか?
いやまぁ、悪いのは、100%いじめる側なのですが……。
M君をかわいそうだと思いつつも、いじめに関しては、いつも傍観者を決め込んでいた、この私。
一緒に遊ぶこともあるクセに、なんという薄情者なのでしょう……。←ほんとだよw
小心者すぎて、いじめっ子要素ゼロなこの私。
どちらかというと、いじめられるタイプであるのは明白です(涙)。
M君は、かわいそう。
しかし、明日は我が身。
そんな私が、M君のいじめをみてみぬフリをするのも、仕方がないことといえるでしょう……。←卑怯者!
よく、いじめは傍観者も同罪といいますし、実際その通りかもしれません。
それでも、傍観者には傍観者なりの、辛さというものがあるのです。←いいわけ炸裂w
実をいうと私も、M君の存在を、心の隅で、疎ましいというほどではないにせよ、少し苦手に思っていたのは事実です。
とはいえ、いじめることもしなければ、守ることもできませんでした。
あまりに無力。
でもそれが、自分が被害者になることを回避するためには、最も安易な選択肢だったのです。
多数派である、このような人たちの意識を変えてゆけたなら、エスカレートするいじめを、阻止できたのかもしれませんね……。
異質な人間を排除したいという心理は、鬱屈した空気に囲まれた集団においては、特に強くなるものです。
よくいじめは、いじめられる側にも問題があるといいます。
しかしたいていの場合、その問題というのは、ほんの些細なことだったりするのです。
M君の場合は、いじめを喜ぶ暴君的リーダーの存在や、それに従う悪い空気が、いじめを生んでしまいました。
その後、このいじめのターゲットは、次第に別の人間に移ってゆきました。
ガキ大将が、M君に飽きたというか、新しい「おもちゃ」をみつけたからです。
M君は、新たなるいじめの補佐役へと昇格し、一応は、地獄の日々から逃れることになったのです。
自分以外の人間がいじめられるようになったことで、今度は自分がいじめる側になるのです。悲しいけど、これが現実です……。←読むのが苦痛すぎるって……
その新たないじめに関しては、別の機会にお話いたします……。←需要あるのかよw
小学校の6年間に及ぶ、暴君的ガキ大将の存在は、私のような気弱な人間にとっては、常に悩みのタネでした。
私も、このへんの記事にもあるように、連日ではありませんでしたが、何度かいじめのターゲットになった記憶もあります。
そいつさえいなければ、もっと平和な小学生ライフだったのかもしれません。それとも、そういう問題ではないのでしょうか……?←知るかw
大人になっても、嫌な出来事は数多くあります。
しかし、子供時代のような、理不尽な暴力やいじめというものは、それほど多くはないかと思います。
大人が暴力をふるうと、下手すると捕まりますし、他人をいじめているほど、暇じゃない人がほとんどです。
そもそも、「まともな大人」であれば、いじめをするなんていう低レベルな行為は、とっくに卒業しているハズなのです。
つまり、必ずしも、子供時代の暗黒が、大人になっても続くのではないということです。
今のご時世、よっぽど子供のころのほうが、生きにくい場合が多いのかもしれません。
会社なんかだと、嫌なら自分の意志で辞めることも可能ですが、学生時代なら、そう簡単にはいきませんしね……。←ニート風味なオマエにいわれると、別の不安が頭をよぎるけどなw
このサイトは、半笑い系サイトのハズですが、すっかり重たい内容になってしまいました。
うっかり半笑いどころをつくろうとすると、不謹慎だと思われそうなピリピリムードに……。
いじめがこの世からなくなることを、無責任にも期待しつつ、なんの解決策も示さずに、この記事を終えたいと思います……。
しょせん、ニート風味な私になんて、いじめを語る資格はありませんから!←いまになってなんだよw
現代の社会問題に切り込もうと試み、当然のようにグダグダぎみな、今回の記事でした!
それではまた!