TURTLE MOON の Web雑記
カミングアウト!私も賞味期限の改ざんをやらされていました……1of2:07年8月20日
北海道土産を代表する銘菓「白い恋人」。
その製造元である石屋製菓が、やらかしてしまったようですね。
■ ニート風味なこの私も、菓子メーカーの従業員だった時期があるのです!
この私、以前の記事「不二家だけじゃない!元従業員が語る菓子工場の実態!?#1」「心の叫びを聞け!元従業員が語る菓子工場の実態!?#2」「いっちゃうぞバカヤロウ!元従業員が語る菓子工場の実態!?#3」でお話ししたとおり、十年近く前に、北海道のとある菓子メーカーで働いておりました。
それが今では(以下略)←ナイス手抜きw
まぁ、この業界にたずさわっていた人間としていいたかったことは、これらの記事ですでに述べております。
■ 石屋製菓が白い恋人の賞味期限を改ざん
そして、今回の石屋製菓の問題。
「食品衛生法の基準値を超える大腸菌・黄色ブドウ球菌が検出された」というのは論外ですが、もうひとつの問題「賞味期限の偽装・改ざん」については、個人的にもちょっと考えさせられました。
保健所による査察の結果、賞味期限の改ざんについては「不適切な表示であり、改善を求めた」とのこと。
そして道は、この改ざん行為を「JAS法が定める加工食品の品質表示基準に違反する」と認定したようです。
石屋製菓によると、白い恋人の賞味期限の偽装・改ざんは、少なくても1996年から常態化していたということです。
ところで、このような賞味期限の改ざん行為は、石屋製菓に限ったことなのでしょうか?
■ カミングアウト!この私も、賞味期限の貼り替え作業をおこなっておりました……
少なくても、私がとある菓子メーカーで働いていたときには、リパック時に賞味期限を延長するのは、当たり前の行為でした。
そして、他の食品工場やデパート・スーパーの食品売り場で働く、私の知人らの話からも、賞味期限の貼り替えなどは広くおこなわれていたようです。
法律的には、「賞味期限というのは、メーカーが製品の安全性を保障するものなので、日付を操作すること自体は特に問題にはならない」と、私は認識しておりました。
私の職場では、正式な形でそのような指導はなくても、誰も異を唱えることなく当然のように貼り替え業務がおこなわれていました。
当時、新卒新入社員の立場だった私としては、それを受け入れるしかありませんよね?←いいわけっぽいw
現場での雑談的に、先輩や上司から「賞味期限の貼り替えは違法ではない」と聞いた記憶はあります。
しかしそもそも、そのへんを話題にするのは「タブー」という感じでしたね。暗黙の了解というか……。
多少味が落ちようが、安全でさえあれば、今回の白い恋人のような賞味期限の改ざんも、罪にはならないという認識でしたね。
当時の私の職場では……。
もちろん、法にさえ触れなければ、罪にさえならなければ、なにをやってもいいというわけではありません。
一般消費者の立場で考えたなら、賞味期限の改ざんなど、許し難い行為に思えるでしょうし。
でも、これが現実?
「知らぬが仏」とは、このことなのでしょうか……?
■ イニシエーション?これが仕事というものだ!
この私も、釈然としない思いを、常に心の中に抱えておりました。
当然、他の従業員たちも、賞味期限の貼り替えなんて、いい気持ちではしていなかったと思うのです。
釈然としない思いを抱えつつ、仕事だからしょうがないというか……。
そしてそのうち、常態化した改ざん行為に慣れ切ってしまうと、「これが会社というものなんだ」「そんなことも知らないようではまだまだ子ども」などと思えてきてしまいます。
「賞味期限の改ざんなんて社会全体の常識だ」という勢いで、正当化されてしまうのです。
正直にいいますと、私がある製品の管理責任者になってからは、賞味期限の貼り替えは必要不可欠だと考えざるを得ませんでした。
立場上、会社側からは、ロス率のさらなる低下を常に求められますし……。
そもそも、「そんなことにいつまでもこだわったり反発したりするような真面目な奴は、この仕事には向いていない」という雰囲気が、この手の職場には往々にしてあるように思います。
ということは、ながいこと戸惑いを覚えながら賞味期限の貼り替え作業をしていた私は、食品工場での仕事は向いていなかったということですね!
まぁそれ以前に、働くこと自体に向いていないのですが……。←さっすがニート風味wダメすぎww
■ 後編へ続く……
そんなワケで、今回の記事は次回に続きます。
次回の記事でも、なんら深い洞察もない文章が、ダラダラと続きそうな予感がいたします……。←人ごとかw