TURTLE MOON の Web雑記
禍々しくも美しい!「食虫植物(ハエトリソウ・モウセンゴケ・ウツボカズラ)」テキトー栽培記(その1|6月):2014年7月16日
当サイトの主力コンテンツとなった「テキトー栽培記」。
ここでは、初挑戦となる「食虫植物(ハエトリソウ・モウセンゴケ・ウツボカズラ)」の栽培記をお届けする。
テキトー栽培記の基本方針は「種から育てる」。
だが食虫植物に関しては、特別編として苗からのスタートとする。
植物のなかでも、とりわけユニークな存在であり、私自身栽培が楽しみだ。
皆様にもぜひお楽しみいただきたい。
■ 2014年6月13日
近所のホームセンターにて……
この3種類の食虫植物を……
それぞれ税抜き398円で購入。
こちらが「ハエトリソウ(蠅取草・ハエトリグサ・ハエジゴク)」。
たぶん食虫植物のなかで……
もっともメジャーな存在だろう。
小虫などが……
葉の内側に3本ずつある毛に触れると……
葉が閉じる。
添付の説明書きはこちら。
意外と寒さに強いらしい。
こちらが「モウセンゴケ(毛氈苔)」。
ご覧のとおり……
モジャモジャだ。
細長い葉に……
赤い腺毛があり……
分泌した粘液で……
小虫を捕らえる。
暑すぎず寒すぎず、水を切らさずで管理せよとのこと。
こちらが「ウツボカズラ(靫蔓・靫葛・ネペンテス)」。
約70種の仲間が……
熱帯アジアに自生するという。
この瓶状の袋に……
小虫などを誘い落とし……
中に蓄えた消化液で養分にする。
高温で管理する必要があるようだ。
●初挑戦「食虫植物(ハエトリソウ・モウセンゴケ・ウツボカズラ)」栽培
○初挑戦となる食虫植物栽培。
○生態がユニークなので、育てるのがとても楽しみだ。
○テキトー栽培記の「種から育てる」の基本方針からは外れるが、特別編として苗からスタートしたい。
○そもそも種子は有効期限が短く、ほとんど売られていないらしい。
○今回栽培するのは「ハエトリソウ(蠅取草・ハエトリグサ・ハエジゴク)」と「モウセンゴケ(毛氈苔)」と「ウツボカズラ(靫蔓・靫葛・ネペンテス)」の3種類。
○ハエトリソウとモウセンゴケは、極端な暑さ寒さじゃなければ、さほど気を遣わず栽培できそうだ。
○だがウツボカズラは、10℃を下回らないよう管理する必要があるという。
○冬は加温が必要だろうな。
○しかも栽培地は北海道だ。
○品種によっては、15℃が下限とか。
○どちらにしろ、すべて室内栽培を基本としたい。
○あとどれも、あえてエサの虫を与える必要はないらしい。
○かえって弱る場合もあるとか。
○食虫植物の類は、栽培難度が高そうなイメージだった。
○だがホームセンターなどで売られる品種は、そこそこ育てやすいのだという。
○ちなみに、それぞれ税抜き398円で購入した。
○その程度の出費で、長らく楽しめるのだから、園芸は素晴らしい趣味だと思う。
○しかも多年草だし。
○それでは「食虫植物(ハエトリソウ・モウセンゴケ・ウツボカズラ)」のテキトー栽培記に、どうかお付き合いください。
○しっかし、なんどみても禍々しいな。
○ひたすらに禍々しい。
○そして美しい。
○美しいか?
○どうだろ。
○花が咲くと印象変わるか。
○どちらにしろ、とてもユニークで魅力的だ。
○好奇心をそそられる。
○だって植物のくせに虫とか食べるんだよ?
○これが他の植物にはない魅力だ。
○まさに異端だな。
○私と一緒だな。
○まぁ私は異端というより天の邪鬼だが。
■ 6月19日
6日後。
ハエトリソウとモウセンゴケは……
浅めの「腰水(こしみず)」で管理中。
ハエトリソウは……
高く伸びていた……
捕虫葉(正式名称不明)が……
育ってきた。
モウセンゴケは……
新たな捕虫毛(正式名称不明)が……
生えてきている。
ウツボカズラは……
中央にある……
ニョロニョロが……
伸びてきた。
大きなサイズの……
捕虫袋(正式名称不明)は……
この2つ。
中を開いてみてみたいが。
●腰水(こしみず)・基本的な育て方
○ハエトリソウとモウセンゴケは、浅めの「腰水(こしみず)」で管理中。
○腰水とは、受け皿に水を張り、鉢の底面を浸す管理方法。
○このハエトリソウとモウセンゴケは、育て方が似ている。
○ウツボカズラだけ育て方が違う。
○特に冬場の保温が問題だ。
○そもそも食虫植物は、一般的な花や野菜とは育て方が異なる。
○乾燥させない・湿度を高くする・多めに日に当てる・水苔やピートモスなどの酸性土に植える・肥料は不要・エサは不要。
○といったところ。
○湿度については頻繁に、霧吹きで葉水を与えればいいらしい。
○真夏以外は多めに日に当てる。
○食虫による養分摂取は、あくまでも補助的なものらしい。
○なので「家の小バエを駆除したい」などの実用目的では、役立たないと思っていい。
○この禍々しさの他に、なにを求めるか。
○ハエトリソウのパックンチョを、ここでは「捕虫葉」と呼称する。
○同じくモウセンゴケのモシャモシャを「捕虫毛」・ウツボカズラのボットンピッチャーを「捕虫袋」と呼称したい。
○正式名称が不明なので。
○あと幼稚なオノマトペやめ。
○ちなみに現在、腰水用の受け皿に使用しているのは、道民のソウルフード「やきそば弁当」の空き容器。
○貧乏臭すぎ。
○手頃な深さの容器がなくて。
○この手の園芸用品は、代用品探しが面白いと思う。
○園芸コーナー以外で、例えば食器や収納コーナーなんかに、手頃な商品があったりする。
○百円均一でも、時間をかければ いろいろ探せる。
○ああ楽しい。
○本当に私は、貧乏を楽しんでいるのだな。
○セレブな生活にも憧れるが……。
■ 6月24日
5日後。
長らく続いた蝦夷梅雨も終わり。
ハエトリソウは……
もう1鉢追加購入。
別の園芸会社のもので、税抜き462円だった。
くらべてみると、けっこう違う。
ハエトリソウは1属1種で、他に近縁の種類もないらしいのだが。
みると……
捕虫葉の内側が赤くない。
いくらか高かったせいか、説明書きも豪華。
「ビーナスの瞼」という異名が言い得て妙だ。
モウセンゴケは……
元気にモジャモジャ。
だがウツボカズラは……
小さめの葉と捕虫袋が……
枯れてしまった。
●ハエトリソウ追加購入・ウツボカズラ枯れ始める
○ハエトリソウを追加購入。
○あえて違う園芸会社のを選んだ。
○ちなみに、最初の3種類の園芸会社が「カクタス長田」で、今回購入のハエトリソウは「大彰園」。
○どちらも静岡県沼津市の会社のようだ。
○沼津市の名産品は海産物・みかん・お茶・食虫植物なのだな。
○税抜き462円と、最初のものより64円も高かった。
○“も”って。
○しかも見た目が、けっこう違う。
○口(!)の中が赤くない。
○茎が長い。
○そのため大ぶりにみえる。
○ハエトリソウは1属1種で、他に近縁の種類もないらしいのだが。
○謎。
○ウツボカズラが枯れてきた。
○寒さのせいだろうか。
○長雨で日照不足が続いたし。
○真夏でこれでは、先が思いやられる。
○とても冬など越せそうにない。
○対策を講じなくては。
○ぜんぜんテキトーじゃないな。
○食虫植物は、生物を育てているというプレッシャーが、他の植物より強いように思う。
○なんか意思があるようで……。
■ 6月27日
3日後。
ウツボカズラの調子が悪い。
小さなものに加え……
大きな捕虫袋まで枯れてきた。
捕虫袋を日に かざしたら、水が半分近く溜まっていた(写真はある程度の排水後)。
これが枯れる原因ではないか。
そういえば、霧吹きで葉水を与える際、捕虫袋内にも吹きかけていた。
捕虫袋を傾け排水すると、小さな羽虫も流れ出てきた。
対策として、大きめの鉢に植え替え(移植)するべく……
日清ガーデンメイト株式会社の「水苔」を購入。
超圧縮タイプのため……
ひと晩ほど水に浸し……
ボリュームアップしてから使用する。
乾いた水苔が、意外なほど膨らむのが面白い。
■ 6月28日
翌日。
膨らんだ水苔を……
適当にカットし新しい鉢に詰める。
ウツボカズラ購入時のポリポットは……
排水孔が詰まっていた。
これが枯れる原因かもしれない。
新しい鉢に……
植え替え完了。
調子が落ち着いてから……
植え替えしようかとも思ったが……
もっと急いでもよかった。
モウセンゴケも……
植え替え完了。
ややこちらも……
調子を落としぎみか。
購入時のピートモスは、ほぼそのまま利用している。
剥がすと根にダメージを与えるので。
都合により、ハエトリソウの植え替えは明日。
■ 6月29日
翌日。
ハエトリソウを植え替え。
同居させるため、鉢ではなくミニプランターへと植え替え。
左が……
最初に購入した「カクタス長田」のハエトリソウ。
右が……
24日に購入した「大彰園」のハエトリソウ。
やはり葉は赤くならない。
どんどん育って、より禍々しくなって欲しい。
●植え替え(移植)
○購入時の鉢(3号&3.5号サイズ)が小さいので、植え替え(移植)することに。
○モウセンゴケとウツボカズラは、5号サイズのプラ鉢(背は低め)へと植え替え。
○ウツボカズラの調子が悪く、しばらく保留していたのだが、状況を変えるべく植え替え実施。
○ハエトリソウは、2鉢分を同居させるため、幅25cmのミニプランターへと植え替え。
○珍しく忙しく、ハエトリソウは翌日の作業となった。
○最初に買った3種類は、買った当初の3号プラ鉢のなかに、更にポリポット。
○しかもウツボカズラは、底面の排水孔が詰まっていた。
○このせいで枯れてきたのだろうか。
○根腐れをおこしていたのか。
○もっと早く植え替えすべきだったか。
○水苔は、日清ガーデンメイト株式会社のものを使用。
○あちこちで「水苔は良質なものを選べ」とあったので。
○百円均一のものは、劣化しやすくて駄目らしい。
○どちらにしろ水苔は、1,2年に1度は総入れ替えする必要があるようだ。
○この水苔というやつもユニークだ。
○酸性質で、肥料分に乏しく、とても水持ちがいい。
○でも鉢を振ると水が切れ、どんどん流れでてくる。
○水持ちがいいのに切れもいいと。
○コクがあるのにキレがあるみたいな。
○アサヒスーパードゥラァァイ。
○通常は、水苔で根を巻きながら、鉢へと植え付ける。
○ただ今回は、根にダメージを与えないよう、購入時のピートモスを崩さなかった。
○ハエトリソウは背が低いため、深く植えすぎると見づらくなるので注意。
○ウツボカズラは茎が不安定になりがちなので、葉を鉢の縁に乗せ ぐらつきを抑えた。
○じゃなければ、支柱などでのサポート必須。
○モウセンゴケは、大きくなったこの鉢で、よりモジャモジャして欲しい。
○立派なアフロヘアーになって欲しい。
○今後は、温度変化と日照と水やりを徹底管理し、より注意深く見守りたい。
○特にウツボカズラ。
○それでは、食虫植物のテキトー栽培記は「その2(7月)」へと続きます。
○7月は、とにかくウツボカズラを枯らさないよう頑張りたい。
○夏の盛りに枯らすようでは、とてもウツボカズラなど育てられなそう。
○ハエトリソウとモウセンゴケには、エサでも与えてみようかしらん。
○記事的に盛り上がりそうなので。
○せっかくの食虫植物だし。
○喰いすぎで弱らない程度に。
○そういえば、私は真夏でも食欲が落ちないな。
○胃腸が丈夫なのか。
○そのせいで太りがちなのだが。
○暑さに負けぬよう、よりスタミナをつけるべく、せっせと食べては太ってしまう。
○皆様におかれましては、夏バテのみならず「夏太り」にもご注意いただけたら幸いです。
○大きなお世話サマー。
>「食虫植物(ハエトリソウ・モウセンゴケ・ウツボカズラ)」テキトー栽培記(その2|7月)へ続く!
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