TURTLE MOON の Web雑記
ファミコン登場以前!懐かしのTVゲーム機「カセットビジョン」1of2:07年3月29日
私と同じ、現在 三十代くらいの世代は、まさに「TVゲームの申し子」といえましょう。
始まりは、「ブロック崩し」「スペースインベーダー」などからでした。
その後、「カセットビジョン(エポック社)」「ファミリーコンピュータ(任天堂)」「セガマークIII(セガ)」「PCエンジン(NECホームエレクトロニクス)」など、家庭用TVゲーム機が台頭。
これが、1980年代のことです。
そして、「セガサターン(セガ)」や「プレイステーション(ソニーコンピュータエンタテインメント)」などが次世代ゲーム機と呼ばれ、TVゲームが子どものおもちゃの域を超えてきた時代へと続きます。
これらを経て、現代の「超」次世代HDゲーム時代へと到達したのです。
このような黎明期から現代まで、TVゲームが30年近くかかって世間へ浸透してゆく過程を、リアルタイムに眺めて育ったのが私たちの世代なのです……。←年喰ったな、オマエもw
そこで今回は、私が、TVゲームによって人生を壊されるきっかけとなった、原点となるゲーム機を皆様にご紹介いたしたいと思います!
これが、私が初めて手に入れたTVゲーム機です。
国民的大ヒットとなる任天堂のファミリーコンピュータ登場以前に、ゲーム業界で一時代を築いた、伝説のTVゲーム機「カセットビジョン(Jr.)」。
コイツの存在が、私の人生を終わりへと導いたのですよ畜生!←自分の惨状をゲーム機のせいにするなw
カセットビジョンの登場は、1981年です。
今回ご紹介するのは、1983年に発売されたカセットビジョンの廉価版「カセットビジョンJr.」のお話が中心になります。
※初代カセットビジョン本体の写真はここをクリックしてください。
(「CLASSIC VIDEOGAME STATION ODYSSEY」様フリー素材より)
黎明期のTVゲーム機は、内蔵されているゲームのみでしか遊べませんでした。
つまり、インベーダーのTVゲーム機であれば、遊べるのは初めから内蔵されているインベーダーゲームだけなのです。
ところがこのカセットビジョンは、その名の通り「カセット式」のTVゲーム機でした。
なので、カセットを取りかえると、様々な種類のゲームソフトが楽しめるのです。驚いたことに!←内蔵のゲームでしか遊べないマシンがあったことのほうに驚くよw
初代カセットビジョンは、本体価格が13,500円でした。
これは初期のカセット式TVゲーム機としては、格安の部類になるんだそうです。
しかしながら、子どものおもちゃとして考えると、当時の感覚では常識外れに高価な商品でもありました。
当時すでに、近所の駄菓子屋のアーケードゲームや、これらのような電子ゲームで、すっかりゲームの楽しさに取り憑かれていた私。
その私にとって、高価な家庭用のTVゲーム機なんてものは、高嶺の花の存在でした。
なにせ当時は、月額500円のお小遣い。TVゲーム機になんて、とても手が届きません。
ところがこのカセットビジョンJr.は、本体価格がなんと5,000円!という低価格だったのです。
これなら私にも、お年玉も足せば購入できる!
このカセットビジョンは、電算処理の中心部である「CPU」が、本体内に搭載されていません。
だから、この本体の低価格が実現したのでしょうね。
代わりに、CPUなどの主要計算部品は、各ゲームカセット側に搭載されております。
カセットは4,980円のものがほとんどだったので、本体(ハード)とカセット(ソフト)が、ほぼ一緒の値段だったのです……。
これが、当時の私がお小遣いとお年玉を注ぎ込んで購入した、カセットビジョンJr.の本体です。←つうか物持ちよすぎw
う〜ん、まぁなんといいますか、当時のおもちゃとしては大人っぽいデザインのような、でもやっぱり安っぽいというか……。
これ、左手のレバーは、2方向にしか操作入力できません。
なので、キャラクターの動作が左右だったらいいのですが、上下の動作となると大変です。
レバーを左へ倒すとキャラクターが上へ移動し、右へ倒すと下へ移動するという分かりにくさ(笑)。
そのせいで、操作性が極端に落ち、ゲーム内容の面でも制約になっていたようです……。
この当時のTVゲーム機は、現在のように「コンポジット」での接続ではなく、アンテナ線に割り込ませるスタイルの「RF」接続でした。
それは後の、ファミコンや初代のPCエンジンなどでも同様です。
そもそもこの当時は、家庭用ビデオデッキなんてものも、まだまだ普及しておりませんでしたしね……。
なので、一端TVからVHFのアンテナ線を外して、写真のようなRF接続用のスイッチボックスを、TVとアンテナ線の間に取り付ける必要があります。
そうまでしなければ、ゲーム機が接続できなかったのです。
ゲーム機購入後の一番始めに、その作業を済ませなければ、念願のTVゲームができません。
それは、子どもにとって、とてもハードルが高い作業だったのです……。
もちろん、配線接続作業そのものもハードルが高いのですが、それ以上に大変なのが、親にTVゲーム機を理解してもらうことです。
その当時は、TVが家一軒に1台しかない家庭も多かったのです。私の家もそうでした。
そんな、我が家の宝物ともいえるTVに、子どものおもちゃを接続するだなんて とんでもない!
大金をはたいて購入したTVに、TVゲーム機なんて正体不明な代物を接続して、もしTVが壊れてしまったらと考えると……。
親としてはたまったものではありませんよね。
それくらい、TVゲームの認知度が低い時代だったのです。
親にとっては、TVゲーム機なんてものは、海のものとも山のものともつかぬ存在だったのですから……。←まぁ海や山のものではないのは確かだけどなw
幸いにして、私には機械いじり好きな兄がおりました。
なので、接続作業は兄にすべてまる投げ(笑)。←悪い意味での他力本願w
親に対するお披露目は、正月なので家に親戚が集まっているときにしました。
当時まだ珍しかったTVゲーム機を、親戚一同の前で大々的に披露して、その場を盛り上げつつ親に認めさせようという作戦です(笑)。
これがまんまと成功し、私はなし崩し的に、TVゲームライフを手にすることができたのです!ィヤッホ〜ィ!!
本体と同時に手に入れた唯一のカセット「きこりの与作」を、本体にガシャリとセット!
この私が夢にまでみた、めくるめくTVゲームの世界に突入!……しようかというところで、今回の記事はおしまいです(笑)。
次回の記事では、私が所有するカセットビジョン用カセットを、ピコピコチャラ〜ンとご紹介いたしたいと思います!←意味不明な擬音はよせw
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「カセットビジョン」の記事一覧
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