TURTLE MOON の Web雑記
うなだれたいのはこっちだよ!「オジギソウ(おじぎ草)」テキトー栽培記:2012年7月13日
動く植物「オジギソウ(おじぎ草)」。
葉が開いているときに触れると、やおら うなだれるように閉じ始めるという、植物らしからぬ特徴で有名である。
今年は、「ラディッシュ」「ヤグルマギク」「ヒマワリ」などと同時に、このオジギソウを育ててみたいと思う。
■ 5月11日
こちらが今回育てる、100円ショップのダイソーで購入した「オジギソウ(おじぎ草)」の種。
発芽率を上げるべく、数日水に浸しておこう。
無事に育ちますように。
●「オジギソウ(おじぎ草)」について
○南アメリカ(ブラジル?)原産。
○マメ目ネムノキ科。
○別名:ネムリグサ(眠り草)・ミモザ。
○英名:sensitive plant(センシティブ プラント)。
○植物なのに、触れると動くというユニークさから、特に子どもに人気があるようだ。
○なのでよく、理科の教材として利用される。
○教室の片隅などで栽培されていたのを、思い出す人も多いだろう。
○そういえば、子どもたちに頻繁に弄られ、みるみる衰弱していった、理科室のオジギソウを思い出した。
○考えると、不憫な植物である。
■ 5月21日
種を2日間ほど水に浸した後、植木鉢に蒔いておいた。
その1週間後、待望の発芽(土から顔を出す)を確認。
写真は、種蒔きから8日後の21日に撮影。
どんどん育て。
●オジギソウ選択の理由
○やはり、刺激を与えると葉が動くという、その植物らしからぬ特徴に惹かれた。
○このユニークさに対抗できるのは、食虫植物くらいではないか。
○記事としての盛り上がりが期待できよう。
○ただ写真だけでは、葉が動くという面白さが伝わるか心配だ。
○動画をUpするのは、いろいろと面倒だしな。
○加えて、親や世間に対し頭を垂れたいという、私の気持ちのメタファーとして、このオジギソウを選択した。
○まぁ本当は、ダイソーの種コーナーでは、2袋で税抜き100円だったため、ラディッシュのついでに買ったのだが。
○その「テキトー」さが、後に悲劇を生むことになろうとは。
■ 5月23日
種は、1袋に20粒以上は入っていた。
そのうち、発芽したのはこの5株。
希望の萌芽だ。
●北海道での栽培に不安
○南アメリカ原産だけあって、オジギソウは寒さに弱い。
○ちなみに栽培地は、気温も経済も ひんやりしすぎな、試される大地・北海道である。
○ちなみに北海道では、桜が咲くのはゴールデンウィークころだ。
○すでに5月も後半だが、我が家ではまだストーブが活躍中だ。
○だんだん不安になってきた。
○道内経済はそれ以上に不安だが。
■ 5月25日
2日後。
芽が減っているような……。
■ 5月30日
えっ、これだけ??
●全滅の危機
○芽吹いた5株中、1株だけが生き残った。
○やはり、この気温の低さが原因だろうか。
○夜には鉢を玄関フード内に移動していたのだが。
○北海道での育成は、「テキトー」では無理なのかもしれない。
○オジギソウ栽培は計画的にね。
○自分の人生でさえ無計画だというのに、なにをか言わんや。
■ 6月2日
お願い、生き延びて……。
●最後の希望
○この残った1株を、たいせつに育ててゆきたい。
○20数粒の種から生き残った、たった1株なのだから。
○その生命力や運気は、きっと計りしれないはずだ。
○いわば、オジギソウのエリートである。
○末は博士か大臣か。
○よっ、大統領!
○植物をおだてて、どうにかなると思っているのだろうか私は。
○まぁ、お花に話しかけるとよく咲くよという、トンデモ(?)説も存在するが。
■ 6月5日
しばらくは、日中以外は室内に移動しておこう。
■ 6月7日
ただ1株、寂しげに佇んでいる。
■ 6月11日
特に変化なし。
■ 6月13日
まったく育たない。
■ 6月17日
栄養不足かもしれないので、液肥で少量追肥してみた。
■ 6月21日
……萎れてる?
■ 6月26日
本当に、枯れてしまった……。
■ 6月29日
死ぃ〜ん……。
●オジギソウ栽培、大失敗に終わる
○種蒔きから約1ヶ月半で全滅。
○20数粒の種が、すべて死滅したのである。
○オジギソウの栽培難度は、それほど高くないはずなのだが。
○やはり温度管理が問題だったか。
○まったく育たなかったので、肥料や水やりを改善する以前の問題だろう。
○種の袋には、“発芽適温20℃”で“桜の花が咲く頃より種まきができます”、とあったのだが。
○ただ某園芸サイトによると、“発芽適温25〜30℃”で“5月中旬以降に蒔く”、とのことだった。
○それだと北海道では、夏に種蒔きしなければならなくなる。
○動画じゃないと、オジギソウの面白さは伝わらないとか心配していたが、杞憂もいいところだった。
○禍を転じて福となす?
●総括
○もう少し暖かくなってから種蒔きすべきだった。
○こまめに部屋に入れるなど温度管理を徹底すべきだった。
○寒さに弱い品種なのだから、北海道での栽培であることを、もっと意識すべきであった。
○オジギソウの栽培は、「テキトー」ではいけないということがわかった。
○そもそも、オジギソウを選択すべきではなかったのかもしれない。
○そもそも、ダイソーで種を買ったのが悪かった(責任転嫁!)。
○そもそも、アラフォーのおっさんがオジギソウを育てる意味がわからない。
○種蒔きから1ヶ月半で、オジギソウが全滅した。
○たったそれだけの出来事だ。
○なのに私の心は、ポッキリと折れてしまった。
○萎ぇ〜。
○とりあえず、勉強にはなったか。
○だがもう2度と、オジギソウを栽培することはないだろう。
○おつ枯れ様でした。