変化なき越冬シーズン!「チランジア(ブルボーサ・ブッツィー・トリコロール・フックシー・その他)」テキトー栽培記(その2|2016年1月〜3月)
その1(2015年11月〜12月)に続き、「チランジア(Tillandsia・ティランジア・エアプランツ・エアープランツ)」のテキトー栽培記をお届けする。
2016年1月3日
チランジア栽培4ヶ月目。
年が明け2016年。
我がチランジアたちは、初の越冬シーズンを迎えている。
まずは「ブルボーサ(T. bulbosa)」。
細長い軸状の葉を、うねらせながら伸ばしている。
真冬になっても、さほど変化はないようだ。
こちらは追加購入したブルボーサ。
2苗を、ミニプラ鉢に同居中。
やはり変化はみてとれず。
「ブッツィー(T. butzii・ブッツジー)」。
やはり変化なし。
独特の模様が特徴的。
「トリコロール・メラノクラテル(T. tricolor var. melanocrater)」。
メラノクラテルという、トリコロール基本種の変種らしい。
特に変化はみられない。
このように内側に巻き込んでいる葉は、水不足が疑われるとか。
だがいまは寒いので、週2回程度のミスティング(霧吹き)に止めている。
「ストリクタ(T. stricta)」。
先月、葉先が枯れてきていた。
だがいまは元気そう。
以前は水不足だったのかも。
ここまでの種は、比較的 水を好むため、水苔(正確には這苔)に植え付けてある。
これ以降は、主にバークチップ植えとなる。
「イオナンタ(T. ionantha)」。
ごく僅かだが……
勢いがでてきた。
「カプトメデューサエ(T. caput-medusae・カップトメドゥーサ)」。
ほぼ変化なし。
バークチップには針金で、やや強引に固定してある。
今後成長した場合、緩める必要があるのだろうか。
「フックシー・グラシリス(T. fuchsii f. gracilis・フクシー)」。
古い下葉は枯れぎみだが……
中央は伸びてみえる。
だが正直、どの株も変化が少ない。
真冬なので、とりあえず枯れなければ御の字だろう。
真冬の「チランジア(Tillandsia・ティランジア・エアプランツ・エアープランツ)」栽培
チランジア栽培4ヶ月目。
栽培地は北海道某所(札幌圏)。
置き場所は、基本的に自室の窓辺。
この「チランジア」とは、パイナップル科(Bromeliaceae。ブロメリア科とも)の仲間で、チランジア属の常緑植物を指す。
栽培に用土を必要とせず、葉から空気中の水分や微量要素を吸収することから、「エアプランツ(Airplants・エアープランツ)」とも呼称される。
現在、以下の7種を栽培中。
ブルボーサ(T. bulbosa):「壷型」と呼ばれる、基部が球根(bulb・バルブ)状に膨らんだ種。うねるように横へと伸びる、軸状の葉が特徴的。チランジアの定番的人気種であり、とても水を好む。本来は銀葉種らしいが、その性質から緑葉種として扱われる。2015年10月(園芸会社は たゆみま)・2015年11月(小サイズ2苗。from ダイソー)栽培開始。
ブッツィー(T. butzii・ブッツジー):まだら模様が特徴的。とても水を好み、標高1,000m以上に生息するため高温を嫌う。緑葉種の扱い。2015年10月(from たゆみま)栽培開始。
トリコロール・メラノクラテル(T. tricolor var. melanocrater):硬めの葉が長く伸びる種。花や花苞が3色のトリコロールカラーに色づく。メラノクラテルはトリコロール基本種の変種らしく、国内ではこちらが多く流通する。やや日当たりを好むが水も好み緑葉種の扱い。2015年10月(from ダイソー)栽培開始。
ストリクタ(T. stricta):丈夫で成長が早い入門種。雑草のような姿形だが、花が奇麗でクランプ(複数の子株を吹き群生した状態)させやすい。本来は銀葉種だが水を好み緑葉種の扱い。2015年10月(from ダイソー)栽培開始。
イオナンタ(T. ionantha):チランジアを代表する小型種。多くの変種・品種が存在し、コレクター人気が高い。スミレ色など赤系の美しい花を咲かせる。銀葉種。2015年10月(from ダイソー)栽培開始。
カプトメデューサエ(T. caput-medusae・カップトメドゥーサ):壺型の人気種。ギリシア神話「メデューサ」の髪を思わせる、うねった葉が特徴。比較的丈夫で成長も早い。銀葉種。2015年10月(from ダイソー)栽培開始。
フックシー・グラシリス(T. fuchsii f. gracilis・フクシー):ウニの棘のような繊細な葉が特徴的。成長は遅めだが、葉が蒸れにくく育てやすい。基本変種は「フックシー・フックシー(T. fuchsii var. fuchsii)」だが、よく店頭で目にするのは このグラシリス。銀葉種。2015年10月(from 南紀グリーンハウス)栽培開始。
ちなみに「緑葉種」は、葉に「トリコーム(鱗片。吸水のため2種類の細胞で構成される白い毛)」が少なく濃い緑色で、通風のある半日陰の環境と水を好む種が多い。
「銀葉種」は白銀色で、緑葉種よりもトリコームが多く、乾燥に耐えるが過湿は苦手。
この緑葉種・銀葉種の区別は曖昧なので注意。
明確な定義はあるのだろうか。
だが、それぞれ栽培方法が異なるので、できるだけ把握しておきたい。
我が家では、緑葉種は水保ちがいい水苔植え、緑葉種はバークチップに固定している。
水苔には、ダイソーの「ガーデニング用 天然こけ」を使用。
正確にいうと「這苔(ハイゴケ)」らしいが。
ミスティング:簡単にいうと「霧吹き」。日常的には、このミスティングで水やりすることになる。
ソーキング:常温の水に何時間か浸す水やり方法。特に乾いた株に実施する。浸水時間は12時間を上限とし、通常は6時間以内に止める(ソーキング中は呼吸ができず、乾燥時間も必要なため)。
チランジアは「CAM植物(夜に気孔を開きCO2を取り込む、水不足の環境に適応した植物)」のため、夕方から夜にかけてが、ミスティングやソーキングの実施時間となる。
このようにチランジア栽培には、他の植物とは違う知識や対応が必要となる。
そのぶん用土が不要だったりすると。
現在は越冬シーズンであり、水やりは極力控えている。
やるとしても、日中にミスティングのみ。
夜間だと凍えてしまうので。
現在は、どの株も変化が少ない。
この寒さのせいだろう。
チランジアは元々成長が遅いが。
真冬なので、とりあえず枯らさないことが先決だろう。
チランジアに関しては、まだまだ栽培初心者なので、不明・不安な点が多い。
それは今後、徐々に解決してゆきたい。
やはり初心のころが、一番楽しい時期だと思うし。
初心忘るべからずだな。
微妙に使うタイミング違わないか。
2月1日
29日後。
いまが厳寒期。
自室窓辺は朝方、最低で7,8℃ほどまで下がる。
そんななかブルボーサも……
追加の2苗も……
ブッツィーも……
トリコロールも……
ストリクタも……
イオナンタも……
カプトメデューサエも……
フックシーも……
ほとんど変わらず。
ひとまず大丈夫そうだ。
3月1日
29日後。
厳寒期は ひと段落。
自室は最低11℃ほど。
ブルボーサも……
追加2苗も……
ブッツィーも……
トリコロールも……
ストリクタも……
イオナンタも……
カプトメデューサエも……
フックシーも……
ほぼ伸びないが、僅かに葉が動いている。
成長の兆しだろうか。
最近は、ストーブを点け室温が高まったとき、週2,3回ほどミスティング中。
自室は乾燥しがちだが、寒いのでタイミングが難しい。
3月22日
21日後。
自室は最低14℃ほど。
ブルボーサは……
多少育ってみえる。
2苗にも……
僅かに動きが。
ブッツィーは……
ほぼ変化なし。
トリコロールは……
若干 伸びてきた。
ストリクタにも……
僅かに勢いが。
イオナンタも……
少〜し育った。
カプトメデューサエは……
伸びていそうだが……
判断しかねる。
フックシーも……
元気そうではある。
寒さが和らぎ、どの株にも多少動きがみられる。
とはいえ、ほぼ誤差の範囲内。
この3ヶ月間で、急成長した株はない。
そもそもチランジアは、成長が遅い植物なのだ。
それでも、北海道の厳しい冬を、マイペースで乗り切った。
とりあえず、越冬は成功したといえそうだ。
3月24日
2日後。
この自室窓辺は、かなり日当たりが悪い。
なので60W相当のLED電球で、多少 補助することに。
まずは様子見で、朝に30′ほど照射。
実は1ヶ月ほど前から、20W相当の電球型スパイラル蛍光灯を、朝に15′照射していた。
まぁいまさらではあるが。
もっと日が短い、冬至前後から使えばよかった。
チランジア越冬成功
この1月〜3月は、試練の越冬シーズン。
極寒の北海道で、我がチランジアたちは、無事越冬に成功したようだ。
まぁ室内栽培だが。
しかも比較的 暖冬だったが。
3ヶ月間、ほとんど成長していないが。
だが枯れなかったのでよしとしたい。
そもそもチランジアは、成長が遅い植物だ。
元々こんなものかもしれない。
置き場所である自室窓辺は、かなり日当たりが悪い。
なので補助光として、20W電球相当の電球型スパイラル蛍光灯(電球色)を、2月末から朝15′照射していた。
ひと月 経って、60W相当のLED電球(電球色)での、朝30′照射に切り替えた。
まぁいまさらではあるが。
もっと日が短い、冬至前後からやればよかった。
照射時間が短いこともあり、あまり効果は感じないが、しばらく続けてみたい。
あくまで補助光だし。
さぁ、いよいよ春到来。
今後のチランジアたちの成長に期待しよう。
それでは、チランジアのテキトー栽培記は「その3(2016年4月〜5月)」へと続きます。
あまり変化はなさそうだが、次回は2ヶ月分です。
新たに1種、追加購入するので。
なんとあの、チランジアの王様「キセログラフィカ」だ。
街の小さな園芸店で売られていた。
なんという幸運!
って、ここで説明しなくても。
まぁ次回予告ってやつだ。
絶対に観てくれよな!