動きの鈍い春!「食虫植物(ハエトリソウのみ)」テキトー栽培記(その32|2016年4月)
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2016年4月1日
食虫栽培23ヶ月目。
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2016年4月分の「ハエトリソウ属のみ」の栽培記。
その他4属(モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ)の2016年4月分は、「その31」をご覧あれ。
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ミニプランターで「ハエトリソウ(蠅取草・ハエトリグサ・ハエジゴク・ディオネア)」を栽培中。
現在の置き場所は、暖房のない2階の空き部屋。
常時「腰水」に浸し管理している。
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左に園芸会社「カクタス長田」のハエトリソウ2株・中央から右に「大彰園」多数・右下には会社不明の「ハエトリザウルス」1株を植え付けてある。
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左上は「カクタス長田1」の株。
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やおら新芽が生えだした。
よくみると、子株を吹いて「分裂」している。
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「カクタス長田2」も、大彰園の葉に隠れつつ、成長の兆しをみせている。
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「大彰園1」は……
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子株が元気そう。
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「大彰園2」も……
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子株に勢いが。
ここまでの4株は、昨年(2015年)1本ずつ花茎を伸ばし、7月に白い花を咲かせ、9月に種を収穫できた。
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「大彰園3」も……
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新芽が生えている。
どの株も親株は、あまり変化がないようだ。
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その下や右には、複数の子株たち。
これらは親株(大彰園1・2)が吹いていた子株を、昨年7月に株分けしたもの。
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小さいが無事、越冬を果たした。
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変化は少ないが、多少の動きはみられる。
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右下は、2015年6月追加購入の「ハエトリザウルス」。
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さほど変化はないが元気そう。
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こちらは自室窓辺で実生栽培中のミニプラ鉢。
一昨年(2014年)10月、大彰園の株から収穫した種を蒔いた。
発芽後、一度すべて枯れたが、昨年4月に再発芽。
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左の「ミニプラ鉢1(2014)」は……
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すでに成長を再開。
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置き場所の自室窓辺は、空き部屋より多少暖かい。
なので成長再開が早いのだろう。
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右の「ミニプラ鉢2(2014)」にも……
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僅かに成長の兆し。
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こちらは先月開始の「ミニプラ鉢3(2015)」。
昨年カクタス長田と大彰園の4株から、収穫した種を蒔いてある。
現在は発芽待ち。
置き場所は、2階の空き部屋。
自室窓辺は現在、最低で16℃ほど。
空き部屋は、それより2,3℃は低い。
これまでの経験で、1日の最低室温15℃以上が、成長再開の条件とみられる。
なので、もう少しの辛抱だ。
春を迎えた「食虫植物(ハエトリソウのみ)」栽培
食虫栽培23ヶ月目。
栽培地は北海道某所(札幌圏)。
長い冬を乗り切り、新たな園芸シーズンに突入。
以下、現状まとめ。
現在、5属の「食虫植物」を栽培中。
このページは、2016年4月の「ハエトリソウ属のみ」の栽培記。
その他4属(モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ(タヌキモ属))の2016年4月分は、「その31」にて公開済み。
ミニプランターでは、園芸会社 違いのハエトリソウを、プチ寄せ植え中。
左に園芸会社「カクタス長田」のハエトリソウ・中央から右に「大彰園」・右下には会社不明の「ハエトリザウルス」を植え付けてある。
現在は、2階の空き部屋にて「腰水(こしみず。鉢の下部を水に浸す管理方法)」で管理中。
向かって左側は「カクタス長田」の2株。
栽培開始は2014年6月。
それぞれ「カクタス長田1」「カクタス長田2」と呼称する。
どちらも昨年(2015年)初めて花茎を伸ばし、7月に花を咲かせ、9月に種を収穫済み。
越冬シーズンを終え、成長の兆しがみられる。
中央から右側には「大彰園」の株が多数。
栽培開始は2014年6月。
親株を「大彰園1」「大彰園2」・その大きめの子株を「大彰園3」とした。
その他、株分けした子株が複数。
「大彰園1」と「大彰園2」は、昨年7月に花を咲かせ、9月には種を収穫済み。
「大彰園1」のみ、一昨年にも花を咲かせた。
秋以降、たくさんの子株を吹き、親株を押しのける勢いに。
右下は、2015年6月追加購入の「ハエトリザウルス」。
園芸会社が不明なので、付属カードに記載の商品名で呼称。
小さめの株で、カクタス長田とも大彰園の株とも、姿形が微妙に異なる。
小さいながらも、複数の子株を吹いている。
いまのところ変化は乏しいが、かなり元気そう。
全体的に親株には、あまり成長がみられない。
新芽や子株の動きが目立つ。
最後は実生栽培中の、3つのミニプラ鉢。
2つのミニプラ鉢には、2014年に「大彰園1」から収穫した種を蒔き、「実生(種から育てる、また育った植物)」で栽培中。
2014年10月に種蒔きし、発芽後一度すべて枯れたが、翌年5月に再発芽。
ある程度育つまでは、自室窓辺で腰水管理を続ける予定。
「ミニプラ鉢1(2014)」には4苗前後・「ミニプラ鉢2(2014)」には2,3苗が育っている。
苔に埋もれているので、正確な数は不明。
寒い冬を乗り切り、すでに成長を再開した。
もうひとつは、先月開始の「ミニプラ鉢3(2015)」。
2015年にカクタス長田と大彰園の4株から、収穫した種を蒔いてある。
置き場所は、2階の空き部屋。
まだ発芽には時間がかかりそう。
これら実生を成株まで育て上げるには、3〜5年はかかるというので、気長に育ててゆきたい。
まとめは以上。
いよいよ4月。
待望の春到来。
まだ変化は少ないが、すでに新芽も生えており、今後に期待が持てそうだ。
少なくとも、越冬には成功したようだ。
まぁハエトリソウは、耐寒性の高い植物だが。
だが北海道での栽培なので、油断はできない。
本やWebサイトなどの解説も、そのままではフィットしない。
たいてい基準が本州なので。
ああ、地方民は辛い。
ずっと不景気だし。
私がハーフニートの身の上なのも、地方民だからだ。
もし東京に生まれていたら、いまごろアントレプレナーだ。
きっと大金持ちだ。
ああ、東京に住んでさえいれば。
いまごろ妻子持ちだ。
可愛い娘に笑顔の絶えない美しい妻。
きっと この世は天国だった。
いまどき東京に、ここまでの幻想を抱ける人も珍しい。
4月20日
19日後。
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ミニプランターのハエトリソウたちは……
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まだ変化が少ない。
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それでも「カクタス長田1」は……
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新芽が伸びてきている。
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「カクタス長田2」も、1本の新芽が急伸。
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「大彰園1」は……
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子株は さほど変化なく、新芽が伸び始め。
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「大彰園2」も……
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わらわら新芽が伸びだした。
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「大彰園3」も、新芽が急伸。
越冬した古い葉は、もう育たないのだろうか。
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その側の子株たちも……
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やはり同様。
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「ハエトリザウルス」は、ぼちぼち伸びてきた感じ。
ミニプランターは全体的に、昨年と比較して、成長が遅れぎみ。
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実生の「ミニプラ鉢1(2014)」は……
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成長が窺える。
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やはり自室に置いたほうが、春が早いようだ。
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「ミニプラ鉢2(2014)」にも……
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成長がみられる。
ちなみに自室窓辺は現在、最低で18℃ほど。
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空き部屋の「ミニプラ鉢3(2015)」は、まだ発芽していない。
まぁ気長に待とう。
4月22日
2日後。
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さらなる成長を促すべく、(株)フローラの活力剤「HB-101」を使用開始。
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園芸ファンには、新聞やテレビCMでお馴染みだろう。
植物抽出のエキスが、植物やペットを「超元氣」にするという。
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いままで食虫植物には、ほとんど肥料を与えていない。
だがこの「HB-101」は、肥料ではなく活力剤だ。
どちらにしろ、なんらかの養分を与えることで、より「元氣」になると期待したい。
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ただ「HB-101」は、一部で胡散臭がられている。
CMなどで、あまりに目覚ましい効果を謳うからだ。
植物のみならず、ペットの健康や消臭効果、しまいにはハゲにも効くという。
なんというか、あまりに万能すぎるのだ。
そのわりに、効果への裏付けが曖昧で、主にユーザーの「口コミ頼り」なのが、胡散臭さを倍増している。
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とはいえ、使ってみなくては始まらない。
効果がなくても、害があるわけではないだろう。
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通常は、水で1,000倍程度に希釈する。
だが最初は慎重に、5,000倍程度まで薄めて与えたい。
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私が買ったのは、霧吹きを使い葉水メインで与えるセット。
食虫植物は、根が貧弱な種が多い。
なので、葉水メインでいいはずだ。
株元や腰水にも、ごく少量を散布予定。

この素人臭いマスコットキャラが、胡散臭さを強調してはいないか(笑)。
説明書きや広報誌にも、独特の ゆるさがあり、突っ込みどころが散見される。
例えば口コミ欄には、この個人情報にナーバスな時代に、ユーザーの住所と電話番号を掲載していた……大胆!
文章では、広報を「廣報」、元気を「元氣」と表記しており、なにか拘りを感じさせる……不気味!
関連商品の乳液「純白のしずく」を「純白のしづく」と商品パッケージに記載していた……単なる誤字!
この辺ほぼ「その31」のコピペ……手抜き!
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というわけで。
葉水メインで「HB-101」5,000倍液を投与。

もちろん実生にも。
今回は、あくまでも「慣らし」。
今後は、徐々に濃度を上げる予定。
投与頻度は、月に3回までとする。
あまり効果は期待せず、今後の様子を見守りたい。
4月24日
2日後。

補助光として、YORKEY(ヨーキ産業株式会社)「植物育成用LEDツインライト」による照射を開始。
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室内栽培では、どうしても日当たりが悪くなる。
しかも我が家は、とても日当たりが悪いのだ。
2階の空き部屋は、特に日当たりが悪い。
それを多少でも補いたい。

近所のホームセンターで、1500円ほどで購入。
消費電力は、たったの3W。
だが植物栽培の専用品なので、そこそこ効果はあるはずだ。
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2本のフレキシブルアーム搭載・高輝度省電力LED使用・コンセント電池USBの3Way電源対応と、非常に多機能。
安いのに凄い。
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こちらが外観。
2本のフレキシブルアームは、前と後で長さが違う。
照明部を目に見立てると、ちょっと可愛いかも(笑)。
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ただフレキシブルアームの曲げ方によっては、かなり不安定になる。
台座部分が ちゃちなので、鉢に踏ませて固定するなど、なんらかの工夫が必要だ。
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それ用にか、後部には固定に使えそうな「輪っか」が。
正面と左のスイッチにより、片方のフレキシブルアームのみの点灯が可能。
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給電は、単4電池3本でも可能。
だが電池カバーが、ネジ止め式なので不便。
そもそも電池での長期運用は、現実的とは思えない。
あくまでも、停電や移動時などの、緊急用なのだろう。
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普通はUSBのタイプA端子を、付属のアダプターで変換し、家庭用AC電源(コンセント)から給電する。
パソコンのUSBからの給電では、成長に違いがでてきそう(笑)。
あと本体が、うっすら汚れていたり、シールが曲がって貼られていたり、埃がついていたりした。
さすがは中国製。
まぁこの安さで文句はいうまい。
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点灯。
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LED電球は、赤と緑の2色。
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他の商品では、2色なら赤と青の組み合わせが普通。
確か光合成には、赤と青の光が必要だったはず。
いっぽう植物の葉は、緑の光を反射する。
緑のLEDで、果たして効果はあるのだろうか。
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光量は弱めで、あまり配光も広がらない。
植物からは、どのくらい離して置くのがベストだろう。
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それでは、空き部屋のミニプランターに照射。
暗闇での使用なのは、撮影用に光を目立たせるため。
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照射範囲が狭いので、もっと離せばいいのだろうか。
だがそうすると、光量が弱くなってしまう。
とりあえず、日陰になる「ハエトリザウルス」周辺に照射しよう(写真は中央に当たっているが)。
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しばらくは様子見で、朝に1時間 照射してみる。
点灯は、熱帯魚用のタイマーで制御。
いまさらだが、もっと日が短い、冬至ごろから使えばよかった。
今年は昨年よりも、かなり成長が遅い。
「HB-101」と「植物育成用LEDツインライト」の助けを借り、今後の発育を促したい。
新芽・HB-101・植物育成用LEDツインライト
春到来。
そのわりに、昨年ほどには伸びてこない。
勢いに欠ける。
なんでだ。
気候のせいか。
株が年老いたのか。
やはり私が悪いのか。
とはいえ、まだ春は始まったばかり。
別に焦る必要はない。
といいつつ、さらなる成長を促すべく、(株)フローラの活力剤「HB-101」の投与を開始。
まぁ正直、かなり胡散臭い商品だが。
とはいえ、使ってみなければ始まらない。
規定量よりも、薄めに希釈し与えれば、ひとまず害はないだろう。
あまり効果は期待せず、今後の様子を見守りたい。
あと空き部屋の日照不足を補うべく、YORKEY(ヨーキ産業株式会社)「植物育成用LEDツインライト」の照射も開始。
光量的には もの足りないが、たった3Wなので気楽に使える。
とりあえず様子見で、朝に1時間 照射してみる。
ほとんど効果はなさそうだが。
もっと日が短い、冬至ごろから使えばよかった。
まぁこちらも様子見だな。
それでは、食虫植物のテキトー栽培記は「その33(2016年5月)」へと続きます。
次回は「モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ・ウツボカズラ・セファロタス・ヘリアンフォラ」の栽培記。
このページの続きとなる、ハエトリソウのみの栽培記は「その34(2016年5月)」になります。
そろそろ春本番。
新たな園芸シーズンが本格化。
今年は なにを栽培しよう。
胸が躍るな。
活力剤と植物育成ライトも導入したし。
このように、新たな要素が加わると、俄然モチベーションが上がる。
趣味のランニングも、新しいウェアやシューズを買うと、走りたくてしょうがなくなる。
モチベーションの維持には、常に新鮮味が不可欠なのだ。
それがお金で買えるなら、話は早い。
そのお金がなくて困っているが。
しゃぁない。
ロクに働いてないし。
だから園芸に勤しめるのだ。
きっと忙しかったら、時間的にも精神的にも、園芸などする余裕はない。
すぐ いっぱい いっぱいになるので。
私にとって園芸は、暇つぶし程度の存在なのか。
ライフワークとはいわないまでも、それに近いものを感じるのだが。
続けていれば、答えもみつかるよね……。