4年間の集大成!「ラディッシュ(二十日大根)」テキトー栽培記2015(その6|総集編)
2012年(総集編はこちら)・2013年(総集編はこちら)・2014年(総集編はこちら)と続けた、「ラディッシュ(二十日大根)」のテキトー栽培記。
4シーズン目となる2015年も、その1(5月)・その2(6月)・その3(7月)・その4(8月)・その5(9月〜11月)と、ほうほうのていで ご覧いただきました。
今回は、その2015年分の「総集編」をお届けします。
恐らく、これが最後のラディッシュ栽培記となりますので、集大成として ぜひ お見届けください。
2015年5月『4年目はキスミーはつか大根』 ※元記事はこちら
5月11日
今年蒔く種は、(株)トーホクの「キスミーはつか大根」。
パッケージ写真をみると、根が細長く「紅白はつか大根」に似ている。
だが種は、普通の二十日大根と同様のようだ(ダイソーの「紅白はつか大根」の種は細かかった)。
これを「60cmプランター」へ、2列に「すじ蒔き」。
先に育っているのは、昨年の「こぼれ種」から育った「ヒマワリ」。
これはそのうち、どこかへ植え替えする予定。
つまりこの土は、使い古しなのだ。
なので地力を回復すべく、ダイソーの「古い土の再生材」と「苦土石灰」を混ぜておいた。
さらにもう1種類、昨年の栽培で「収穫した種」を蒔く。
こちらは、ダイソーの「赤丸20日大根」と「紅白はつか大根」由来の、ミックス種だ。
この種を、庭の「石の輪のゾーン」に蒔く。
片隅が種蒔きスペースで、4列に すじ蒔きした。
用土は使い古しで、有機肥料と苦土石灰をテキトーに混ぜてある。
さぁ、4シーズン目のラディッシュ栽培のスタートだ。
5月16日
5日後、「60cmプランター」で発芽を開始。
5月17日
「石の輪のゾーン」も、1日遅れで発芽を開始。
他の作物もそうだが、露地植えの「石の輪のゾーン」よりも、「プランター」のほうが成長が早い。
「石の輪のゾーン」がある我が家の庭は、とても日当たりが悪いのだ。
5月21日
「60cmプランター」は、ヒマワリとともに成長中。
「石の輪のゾーン」も、4列ずらりと発芽した。
5月25日
「60cmプランター」が、かなり育った。
なので間引きがてら、幼苗を収穫。
こぼれ種のヒマワリは、正規の定植先へ引っ越した。
「石の輪のゾーン」でも、間引き作業を開始。
これが、本日収穫した幼苗。
生食すると、カイワレダイコンと同じ味。美味。
ラディッシュを食べるなら、葉も根も若いほうが美味いと思う。
6月で飼育満20年となる愛亀「スッポンモドキ」にもお裾分け。
この5月は、ほぼ例年どおり、つつがなく成長した。
2015年6月『初収穫し甘酢漬け』 ※元記事はこちら
6月1日
「60cmプランター」では、(株)トーホク「キスミーはつか大根」の種を蒔き栽培中。
種蒔きから21日目で、ここまで育った。
過密ぎみなので、小まめに間引いている。
若い根を食べると、濃厚なダイコンの味。美味。
「石の輪のゾーン」では、昨年「収穫した種」を蒔き栽培中。
こちらは、ダイソーの「赤丸20日大根」と「紅白はつか大根」由来のミックス種だ。
プランターに遅れつつ、徐々に本葉が生えてきている。
やはり多すぎるので、大量に間引いた。
みるとまだ、根は膨らんでいなかった。
気づくと側に、昨年の栽培から「越冬した株」が、大きく育っていた。
毎度のことながら、ラディッシュの生命力に舌を巻く。
6月7日
6月にはいり、「60cmプランター」が急成長。
そろそろ根も育ってきた。
過去の「赤丸20日大根」と比較し、成長が早いようだ。
気候のせいか、それとも「キスミーはつか大根」が早生品種なのだろうか。
ただでさえ、二十日大根は早生なのに。
「石の輪のゾーン」も、やや遅れて成長中。
遅れる理由は、日当たりの悪さ・品種の違い・累代栽培であることなどが考えられる。
6月13日
「60cmプランター」は、こんもり繁った。
いよいよ根を初収穫。
抜いた後には、再び「キスミーはつか大根」を、2列に すじ蒔き。
左右の隅には1株ずつ、種採り用の株を残した。
こちらが本日の収穫物。
やはり「紅白はつか大根」と同じく、縦長の根だ。
大根とは思えない、鮮やかな美しい赤。
根は、お得意の「甘酢漬け」に。
薄く刻んだラディッシュを、食酢に浸して砂糖を振りかけ、よく掻き混ぜて ひと晩寝かせる。
切った葉は、テキトーにソテーにしてみた。
ひと株は、グラスに挿して観賞用に。
6月14日
甘酢漬け完成。
さっぱりしていて、とても美味。
日保ちもするし、夏場に ぴったりの漬け物だ。
6月17日
「60cmプランター」では、蒔いたばかりの2期作目が、たった3日で発芽を開始。
「石の輪のゾーン」では、1期作目が ここまで育った。
根も膨らんだので収穫開始。
そしてまた甘酢漬け。
漬け込むと皮の色が落ち、甘酢汁が真っ赤に染まる。
育ちの遅い株は、収穫せずに残した。
6月21日
「石の輪のゾーン」で残した株が、さほど育っていない。
このままでは、ここのスペースが もったいない。
なので「トマト」を植えることにした。
そのためすべてを収穫。
少量なので、先日の甘酢漬けの「残り汁」に浸した。
手抜きだが後日、問題なく食べられた。
6月24日
「60cmプランター」は、順調に成長中。
2期作目は、まだまだ双葉。
間引きがてら収穫し、食べるとカイワレダイコンの味。美味。
この6月は、例年より気候が悪かったが、よく育って収穫もできた。
2015年7月『花期到来、3期作目』 ※元記事はこちら
7月2日
「60cmプランター」は、1期作目と2期作目が同居中。
左右の上隅には、種採り用に残した1期作目が2株。
葉も根も育ち、食べごろをすぎた。
2期作目は、栽培19日目で この程度。
毎年2期作目以降は、まともに育っていない。心配。
「石の輪のゾーン」には、 昨年の栽培から「越冬した株」が1株。
単なる生き残りなので、ほぼ放置状態。
だが、どんどん巨大化してきている。
すでに花芽も付けていた。
7月4日
「60cmプランター」の、種採り用に残した1期作目2株は、さほど変わらず。
だが2期作目が急成長。
かなり本葉が目立ってきた。
「石の輪のゾーン」の、昨年の栽培から「越冬した株」は、花を咲かせた。
派手さはないが、なかなか可憐な花だと思う。
7月9日
「60cmプランター」は、1期作目が成長をみせる。
根はイモなみに巨大化した。
2期作目も、根を膨らませつつある。
だが株により、成長は まちまち。
密集しすぎなので、適宜 間引いてはいるが、まったく追いついていない。
「越冬した株」は、伸びすぎて倒れてしまった。
それでも、たくさんの花を咲かせている。
ラディッシュの花期は長い。
しばらく花見を楽しめそうだ。
7月14日
「越冬した株」の茎が折れていた。
10日から好天が続いているので、嵐で折れたのではない。
重さで折れたのか、何者かに千切られたのか、原因は不明。
7月19日
天候が不安定。
それでも「60cmプランター」は、元気に成長中。
1期作目の左の株が、いっきに伸びて花を咲かせた。
花びらには、ピンクの模様がはいっている。
「キスミーはつか大根」の花は、普通の二十日大根とは違うようだ。
2期作目は、葉が繁ったが変色ぎみ。
真夏の日射しのせいで、葉焼けしたようだ。
過密ぎみなのは相変わらず。
もっと間引くべきだが、4年目の栽培ともなると、どうしても後回しになってしまう。
7月23日
雨降りが続く。
そんななか「60cmプランター」1期作目の、右の株が花盛り。
赤味がはいるぶん、鑑賞価値は高い。
花を愛でるなら、断然キスミーだ(もしくは普通の花だ)。
すでに種もできつつある。
だが葉にアオムシの姿が。
あまり手入れしていないので仕方ない。
2期作目は育ってきたので収穫。
これ以上古くなると、苦味が強くなってしまうし。
栽培40日目で、ここまで育った。
やはり1期作目より成長が遅い。
前は33日目の時点で、これよりずっと大きかった。
しかも、未成熟な根が散見される。
2期作目は、種採り用を残さずに、すべてを収穫した。
空いたスペースに、化成肥料と有機石灰を撒いて、「3期作目」の種を蒔く。
種は、2013年9月に購入した、ダイソーの「紅白はつか大根」の余り。
古い種だが、ちゃんと芽吹くだろうか。
そしてこれが本日の収穫物。
ご覧のように、数が少ない。
甘酢漬けにしたいが、これでは やる気がしない。
なので、大きなものだけ生食し、あとは捨てた。
7月26日
「60cmプランター」の3期作目が、3日で発芽。
やはり暖かいと早い。
「越冬した株」は、倒れつつも元気。
折れた部分の根側には、太い茎が伸びていた。
すでに花芽も付けている。
重ね重ね、ラディッシュの生命力は凄い。
この7月は、葉が繁り花期へと突入。
2015年8月『花盛り、3期作目 育たず』 ※元記事はこちら
8月1日
「60cmプランター」には、1期作目2株と3期作目が同居する。
種採り用に残した1期作目は、右の株が花盛り。
だが多すぎるので、種ごと ぼちぼち摘んでいる。
全面には、7月23日に種蒔きした3期作目。
多すぎるので、いくらか間引く。
「石の輪のゾーン」の、昨年の栽培から「越冬した株」1株は、放置ぎみだが どんどん育つ。
6月から引き続き、白い花を咲かせている。
こちらも不要なので、種と まとめて、テキトーに摘んだ。
太い茎からは、何本もの脇芽が伸びる。
茎は途中で折れたのに、その先からも脇芽を伸ばす。
なんという生命力。
8月4日
「60cmプランター」では、1期作目の左の株も、 真っ白な花を咲かせていた。
だが右の株と違い、ピンクの模様がはいっていない。
同じ「キスミーはつか大根」の種からなのに、花色が違うのが不思議。
「花を愛でるなら断然キスミーだ」としたが、訂正が必要かもしれない。
3期作目は、ぼちぼち本葉を開き始めた。
さらなる成長を促すべく、翌日すべてに液肥を与えた。
8月7日
「越冬した株」が花盛り。
生えた脇芽は、ひたすら伸びる。
そのせいで、1株とは思えないほど茂った。
液肥の効果もあっただろうか。
8月21日
お盆もすぎ、すっかり過ごしやすくなった。
「60cmプランター」の1期作目は、2株とも育ちすぎ倒れてしまった。
やおら支柱でサポート開始。
1期作目の右の株は、すでに種を実らせている。
本葉を広げた3期作目。
だが間引くと、根が育っていなかった。
もう種蒔きから29日目なのに。
今年も2期作目以降は、上手く育てられないのか。
「越冬した株」は、無数の花を咲かせている。
小まめに間引いてはいるが、まったく追いついていない。
真夏が終わり、さらに勢いがでてきたようだ。
種も膨らんできた。
根が露出しても、髭根の部分さえ埋まっていれば、特に問題はないようだ。
とはいえ、一応 覆土。
この8月は、花期の盛りを迎え、徐々に種も実ってきた。
2015年9月〜11月『秋も元気、初雪降って栽培終了』 ※元記事はこちら
9月1日
「60cmプランター」は、そろそろ栽培5ヶ月目。
1期作目の左の株は、いまだに花期。
種も続々実る。
こちらが根。
巨大化し、用土から大きく露出。
「石の輪のゾーン」の「越冬した株」は、「ルッコラ」と混ざりつつ、盛大に茂った。
花期も終わる気配がない。
9月22日
秋深まる。
「60cmプランター」では、1期作目が花と種で ごちゃごちゃ。
3期作目は、やっと根が育ってきた。
ここいらが潮時とみて、すべてを収穫。
見た目は悪くないが、食べる気がしない。
きっと苦味も強いだろう。
抜くとプランター内に、ワラジムシたちが巣くっていた。
味はどうあれ、これではとても食べられない。
「越冬した株」も、大量のイモムシに集られていた。
放置状態なので やむを得ないが、食べないとしても、さすがに気持ち悪い。
やはり野菜類は、薬を撒くなり手で駆除するなり、手間をかけないと駄目だ。
10月3日
そろそろ種蒔きから半年。
その間、1期作目は茎が折れたが、それでも元気に育っている。
「越冬した株」は、さらに葉が茂った。
こちらも折れたが、本当に元気。
だが生えすぎなので、折れた先を毟り取った。
10月24日
1期作目が種だらけ。
地面にも落ち始めたので、これを機に いくらか収穫。
「越冬した株」は、この寒さでも いまだ花期。
そのぶん種が熟してこない。
それでも少しある、熟した種を掻き集めて収穫(写真は ほとんど1期作目の種)。
だが来シーズン、蒔くつもりはない。
11月3日
ついに11月。
我が北海道は、そろそろ初冬。
なのに1期作目の左の株が、いまだに花を咲かせている。
種の成熟は進まないようだ。
この寒さと、数の多さが原因だろう。
「越冬した株」は、たった1株とは思えない茂りっぷり。
しかも いまだ花期。
いったい いつまで咲くのだろう。
花の数のわりに、種が少ない。
しかも なかなか熟さない。
だが茎と葉は、いまだに伸びてくる。
脅威の生命力だ。
11月22日
「60cmプランター」の1期作目が、あきらかに衰えた。
花も萎れてきた。
種は多くが未熟なまま。
もう寒いので、多少間引いても熟しそうにない。
「越冬した株」も、さすがに色褪せてきた。
それでも、この寒さで元気なのだから凄い。
11月24日
2日後、ついに平地にも初雪が。
根雪の勢いで、どっさり積もった。
「石の輪のゾーン」は この状態。
後日 溶けたが、軽い凍傷にかかったため、これで栽培終了とする。
お疲れ様でした。
4年間の「ルッコラ(ロケット)」栽培まとめ
4年目のシーズンも、つつがなく終了した。
今年はモチベーションが低く、あまり手を掛けなかったが、それでも冬まで元気だった。
あらためて、ラディッシュの生命力に感心。
以下、この4年間で得た知識。
用土は、市販の元肥入り培養土。
使い古しなら、事前に有機肥料や苦土石灰を施しておく。
徒長するため多肥には注意。
追肥は間引き後に少量。
覆土(蒔いた種を覆う土)は 1cmほど。
根が徒長するので、あまり深く埋めないのが基本。
ただし、ダイコン類は嫌光性種子なので、浅すぎても芽吹きにくいとのこと。
根を収穫するなら、株間は5cm程度でOK。
種蒔きから しばらくは、特に寒さに注意する。
芽吹いたら、早めに間引く。
水やりは、土の表面が乾けば たっぷり。
葉水も適宜。
日当たりに対しては、適応が広いと思う。
葉を食べないなら、多少の葉焼けは無問題。
ただ夏場は、根が育たず葉ばかり繁る。
プランター栽培ならば、日陰に移動したほうがいい。
特に幼苗が暑さに弱い。
我が北海道では、春が栽培適期らしい。
秋は すぐに寒くなるし。
成長が早いので、時間差栽培してもよい。
ただ二十日大根というが、なかなか二十日では根を収穫できない。
私の経験では三十日大根だ。
本葉が育つ前の、まだ双葉の幼苗が、食べると特に美味しい。
カイワレダイコンのような味。
根も葉も、若いころのほうが美味い。
なので個人的には、やや早めの収穫がお薦めだ。
育った葉は、ほぼダイコンの葉と同じ。
ソテーなどの加熱調理をお薦したい。
炒め始めたら、じゅるじゅると汁がでてくる。
仕上げに卵を加え、掻き混ぜながら軽く炒めれば、癖が弱まり食べやすくなる。
根はサラダなどで生食される。
私のお薦めは「甘酢漬け」。
さっぱりしていて、とても美味。
日保ちもするし、夏場に ぴったりの漬け物だ。
レシピは、きざんだラディッシュを食酢に漬し、砂糖を加えて混ぜ合わせ、冷蔵庫で ひと晩 漬け込んでできあがり。
酢はラディッシュが ひたひたになるくらい、砂糖は多すぎるくらいの分量を どっさり。
砂糖 多めがコツといえばコツ。
お菓子作りのときも、砂糖を引くほど入れたりするが、あんな感じ。
毎年2期作目以降は、栽培を失敗している。
夏蒔きがよくないとは思うが、秋蒔きも育たない。
用土の問題だろうか。
だが翌年、使い古しの用土からでも、1期作目ならよく育つ。
4年間、その解決策がみつからなかった。
抜かずに育てると、白い花を つつましく咲かせる。
花期が長く、観賞用としても悪くない。
若い株を、透明なグラスに挿して、葉と赤い根を飾ってもよい。
巨大化したら、支柱でサポート。
このように、抜かずに育てていると、害虫が集るので注意。
虫だらけになる前に、市販の薬品を散布する。
葉を食べなければ、さほど関係ないが。
花が枯れると、続々と種を結ぶ。
だが数が多すぎると、成熟に時間がかかる。
なので種を採る場合、ある程度は摘花する。
殻が薄茶色に枯れたら、種の収穫期。
爪などで割り、種を集める。
こぼれ種からでも、簡単に芽吹く。
などで翌年も、勝手に育つことがある。
ただ、種は収穫するよりも、新品を買ってきたほうが育ちはいいようだ。
抜かなかった株は越冬して、翌シーズン巨大化することもある。
毎年思うが、ラディッシュの生命力は凄い。
耐寒性が素晴らしい。
多少折れても平気だし。
なので、特に園芸初心者にはファーストチョイスとして、ラディッシュをお薦めします。
小学生の宿題や夏休みの自由研究にもいいかも。
自分で野菜を育てるのは、いろいろと勉強になるはず。
間引きの重要性や収穫のタイミング・害虫駆除など、実体験で得られることは多い。
特に春蒔きならば、簡単に育てられると思いますので。
以上で「ラディッシュ(二十日大根)」のテキトー栽培記は終了です。
4年間、本当にありがとうございました。
私は、さすがに飽きました。
もう初心者を卒業したと。
特に成長してないが。
園芸や野菜作りは、根気が重要だということが、4年間のラディッシュ栽培でわかった。
でも5年目はないと。
挫折したと。
まぁいいや。
これが「趣味の園芸」というヤツだ。
NHKもいい迷惑だな。
ではまた来週。
じゃなくて別の栽培へ!