キセログラフィカが仲間に加わった!「チランジア(ブルボーサ・ストリクタ・イオナンタ・カプトメデューサエ・その他)」テキトー栽培記(その3|2016年4月〜5月)
その1(2015年11月〜12月)・その2(2016年1月〜3月)に続き、「チランジア(Tillandsia・ティランジア・エアプランツ・エアープランツ)」のテキトー栽培記をお届けする。
2016年4月1日
チランジア栽培7ヶ月目。
待望の春到来。
我がチランジアたちは無事、越冬シーズンを乗りこえた。
置き場所の自室窓辺は現在、最低で16℃ほど。
まずは「ブルボーサ(T. bulbosa)」。
相変わらず変化が少ない。
細長い軸状の葉を、うねらせながら伸ばしている。
こちらはブルボーサの幼い2苗。
やはり変化なし。
「ブッツィー(T. butzii・ブッツジー)」。
変化なし。
独特の模様が特徴的。
「トリコロール・メラノクラテル(T. tricolor var. melanocrater)」。
メラノクラテルという、トリコロール基本種の変種らしい。
こちらは若干、伸びたようだ。
葉が内側に巻き込んでいるが、水不足なのだろうか。
春とはいえ寒いので、まだ水やりは控えぎみにしている。
「ストリクタ(T. stricta)」。
やや萎れぎみ。
こちらも水不足かもしれない。
ここまでの種は、比較的 水を好むため、水苔(正確には這苔)に植え付けてある。
これ以降は、主にバークチップ植えとなる。
「イオナンタ(T. ionantha)」。
元気そうだが……
やや葉先が枯れぎみか。
「カプトメデューサエ(T. caput-medusae・カップトメドゥーサ)」。
これだけ……
急成長しつつある。
「フックシー・グラシリス(T. fuchsii f. gracilis・フクシー)」。
ほぼ変わりないが……
やや勢いがでてきた。
まだまだ どの株も、変化が少ない。
現在、水やり(霧吹きによるミスティング)は週2回ほど。
徐々に暖かくなるので、今後の成長を期待したい。
春を迎えた「チランジア(Tillandsia・ティランジア・エアプランツ・エアープランツ)」栽培
チランジア栽培7ヶ月目。
自室の窓辺にて室内栽培中。
栽培地は北海道某所(札幌圏)。
この「チランジア」とは、パイナップル科(Bromeliaceae。ブロメリア科とも)の仲間で、チランジア属の常緑植物を指す。
栽培に用土を必要とせず、葉から空気中の水分や微量要素を吸収することから、「エアプランツ(Airplants・エアープランツ)」とも呼称される。
現在、以下の7種を栽培中。
ブルボーサ(T. bulbosa):チランジアの定番的人気種。軸状の葉を うねらせながら横へと伸ばす。このような基部が球根(bulb・バルブ)状に膨らんだ種は、まとめて「壷型」と呼ばれる。とても水を好むため、本来は銀葉種らしいが、緑葉種として扱われる。2015年10月(園芸会社は たゆみま)・2015年11月(小サイズ2苗。from ダイソー)栽培開始。
ブッツィー(T. butzii・ブッツジー):まだら模様が特徴的な種。とても水を好み、標高1,000m以上に生息するため高温を嫌う。緑葉種の扱い。2015年10月(from たゆみま)栽培開始。
トリコロール・メラノクラテル(T. tricolor var. melanocrater):硬めの葉が長く伸びる種。花や花苞が3色のトリコロールカラーに色づく。メラノクラテルはトリコロール基本種の変種らしく、国内ではこちらが多く流通する。やや日当たりを好むが水も好み緑葉種の扱い。2015年10月(from ダイソー)栽培開始。
ストリクタ(T. stricta):丈夫で成長が早い入門種。雑草のような姿形だが、花が奇麗でクランプ(複数の子株を吹き群生した状態)させやすい。本来は銀葉種だが水を好み緑葉種の扱い。2015年10月(from ダイソー)栽培開始。
イオナンタ(T. ionantha):チランジアを代表する小型種。多くの変種・品種が存在し、コレクター人気が高い。スミレ色など赤系の美しい花を咲かせる。種にもよるが概ね銀葉種の扱い。2015年10月(from ダイソー)栽培開始。
カプトメデューサエ(T. caput-medusae・カップトメドゥーサ):壺型の人気種。ギリシア神話「メデューサ」の髪を思わせる、うねった葉が特徴。比較的丈夫で成長も早い。一応 銀葉種として扱うが緑葉種とされる場合も。2015年10月(from ダイソー)栽培開始。
フックシー・グラシリス(T. fuchsii f. gracilis・フクシー):ウニの棘のような繊細な葉が特徴の種。成長は遅めだが、葉が蒸れにくく育てやすい。基本変種は「フックシー・フックシー(T. fuchsii var. fuchsii)」だが、よく店頭で目にするのは このグラシリス。銀葉種。2015年10月(from 南紀グリーンハウス)栽培開始。
ちなみに「緑葉種」は、葉に「トリコーム(鱗片。2種類の吸水細胞で構成される白い毛)」が少ないため、色が濃い緑にみえる種。通風のある半日陰の環境と水を好む種が多い。成長は比較的早め。
「銀葉種」は白銀色で、緑葉種よりもトリコームが多いぶん、乾燥に耐える。だが過湿は苦手。概ね成長は遅い。
この緑葉種・銀葉種の区別に、明確な定義はなさそうだ。
だが、それぞれ栽培方法が異なるので、できるだけ把握はしておきたい。
我が家では、緑葉種は水保ちがいい水苔植え、緑葉種はバークチップに固定している。
水苔には、ダイソーの「ガーデニング用 天然こけ」を使用。
正確にいうと「這苔(ハイゴケ)」らしいが。
ミスティング:簡単にいうと「霧吹き」。日常的には、このミスティングで水やりすることになる。
ソーキング:常温の水に何時間か浸す水やり方法。特に乾いた株に実施する。浸水時間は12時間を上限とし、通常は6時間以内に止める(ソーキング中は呼吸ができず、乾燥時間も考慮して)。
チランジアは「CAM植物(夜に気孔を開きCO2を取り込む、水不足の環境に適応した植物)」のため、夕方から夜にかけてが、ミスティングやソーキングの実施時間となる。
寒い真冬は、暖かい昼間の水やりが無難。
前回からのコピペが目立つが、このような基本情報は、今後も毎回掲載予定。
ついに4月。
無事、冬を乗りこえた。
置き場所の自室窓辺は現在、最低で16℃ほど。
だがストーブの出番が減ったぶん、不在や就寝時以外は、3月よりも寒いかもしれない。
そのため引き続き、水やりは控えぎみ。
北海道の4月は、本州の真冬と変わらないはずだし。
やや水不足なのか、葉先が萎れぎみの株もあるが。
まぁやむを得ないだろう。
安全策をとりたい。
まだまだ私は、チランジア栽培の初心者なので。
初体験には、失敗がつきものなので。
私も昔、赤っ恥をかいた。
なんか気まずくなっちゃって。
かえって気をつかわれちゃって。
そんな私の初体験でした。
なんの話だ。
4月22日
21日後。
成長を促すべく、(株)フローラの活力剤「HB-101」を使用開始。
園芸ファンには、新聞やテレビCMでお馴染みだろう。
植物抽出のエキスが、植物やペットを「超元氣」にするという。
いままでチランジアには、肥料を与えてこなかった。
この「HB-101」は、肥料ではなく活力剤だ。
それでも、なんらかの養分を与えることで、より「元氣」になると目論んだ。
ただ「HB-101」は、一部で胡散臭がられている。
CMなどで、あまりに目覚ましい効果を謳うからだ。
植物の成長のみならず、ペットの健康や消臭効果、しまいにはハゲにまで効くという。
なんというか、あまりに万能すぎるのだ。
そのわりに、効果への裏付けが曖昧で、主にユーザーの「口コミ頼り」なのが、胡散臭さを強調している。
とはいえ、使ってみなくては始まらない。
効果がなくても、害があるわけではないだろう。
通常は、水で1,000倍程度に希釈し与えるらしい。
だが最初は慎重に、5,000倍程度まで薄めて与えたい。
私が買ったのは、ミスティング用の霧吹きとセットの商品。
チランジア栽培には好都合だ。
「HB-101」5000倍液をミスティング。
今回は、あくまでも「慣らし」。
今後は、徐々に濃度を上げる予定。
投与頻度は、月に3回までとする。
とりあえず、今後の成長を見守りたい。
5月1日
9日後。
ブルボーサに……
多少の動きがみられる。
幼苗は……
伸びてきた。
ブッツィーにも……
変化の兆しはみえる。
トリコロールは……
急伸してきた。
ストリクタにも……
成長の兆し。
イオナンタは……
ほぼ変化なしか。
カプトメデューサエは……
引き続き伸びている。
フックシーも……
一応伸びてはいるようだ。
5月20日
19日後。
すでに初夏の陽気。
置き場所の自室窓辺は、最低で25℃ほど。
ここ数日は、最高が30℃を超えている。
そんななかブルボーサは……
徐々に伸びてきた。
幼苗も……
同様。
やや内輪の話になるが、撮影時の置き方を、これまでとは逆にしてしまった。
基本的にはテキトーなのだが、比較が難しくなるので、できるだけ揃えて撮影したい。
ブッツィーも……
僅かに伸びた。
トリコロールは……
やはり他より伸びている。
ストリクタは……
わかりづらいが恐らく伸びた。
イオナンタにも……
多少勢いがでてきた。
カプトメデューサエは……
継続的に伸びている。
やはり銀葉種というよりも、緑葉種に近いのかもしれない。
フックシーも……
若干伸びた。
初夏が近づき、どれも成長期にはいったようだ。
すでに「HB-101」は、通常濃度の1,000倍液をミスティング中。
効果のほどは不明だが、ひとまず害はなさそうだ。
5月22日
2日後。
新たに「キセログラフィカ(T. xerographica)」を購入。
「チランジアの王様」と呼ばれる、迫力ある大型種だ。
包み込むように、カールして伸びる葉が特徴的。
その葉色から、銀葉種と見受けられる。
チランジアのなかでも、比較的丈夫で育てやすいらしい。
裏返すと こんな感じ。
これだけ大きいのに、根は生えていなかった。
大雑把な計測法だが、上から見下ろした最大幅は、12cmほど。
実は この株は、Sサイズとして売られていた。
つまり、もっと大きく育つのだ。
今後の楽しみが、また増えた。
春本番・キセログラフィカ購入
徐々に過ごしやすくなってくる、この4月〜5月。
春本番を迎え、我がチランジアたちも、やっと成長を開始した。
他の植物と比較すると、僅かな成長ではあるが。
4月下旬から与えている「HB-101」の効果は、果たしてあったのだろうか。
すでに通常濃度の1,000倍液を与えているが。
まだまだ様子見かな。
先日、新たに「キセログラフィカ(T. xerographica)」を購入。
園芸会社は不明で、近所の小さな園芸店にて、税込み2,160円で購入した。
店主が感じ悪かったが、安かったので文句はいうまい。
ここで いっちゃったし。
「チランジアの王様」と呼ばれる、迫力ある大型種だ。
大雑把に計ると、上から見下ろした最大幅は、12cmほど。
これでもSサイズというから凄い。
最大40cm程度にまで、巨大化するのだとか。
これは楽しみだ。
今後の成長に期待しよう。
あとLED電球による補助照射は、すでに止めている。
もう日が長いので。
あまり効果もないようなので。
まぁ1日1時間だったし。
電気の無駄だったかな。
それでは、チランジアのテキトー栽培記は「その4(2016年6月〜7月)」へと続きます。
次回も2ヶ月分。
生育期に突入し、様々な変化が期待される。
それどころか、大きなトラブルもあった。
次回は、そんな私の大失敗をお届けします。
恥を忍んで。
なのでぜひご覧ください。
恥を忍んでお願いします。
ああ恥ずかしい……。