不安な急伸・目立つ葉柄・花茎をカット・衰弱……「食虫植物(ハエトリソウのみ)」テキトー栽培記(その36|2016年6月)
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2016年6月1日
食虫栽培25ヶ月目。
2016年6月分の「ハエトリソウ属のみ」の栽培記。
その他7属(モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ(タヌキモ属)・ウツボカズラ・セファロタス・ヘリアンフォラ)の6月分は、「その35」をご覧あれ。
ミニプランターで「ハエトリソウ(蠅取草・ハエトリグサ・ハエジゴク・ディオネア)」を栽培中。
現在の置き場所は、2階の空き部屋。
常時「腰水」に浸し管理している。
左に園芸会社「カクタス長田」のハエトリソウ2株+α・中央から右に「大彰園」多数・右下には会社不明の「ハエトリザウルス」1株+αを植え付けてある。
左上は「カクタス長田1」の株。
子株を吹いて「分裂」したため、複数の株で構成されている。
春以降、若い葉が急伸中。
驚くべき成長ぶりだ。
だが、虫を捕らえる「捕虫葉(葉身)」が小さく、その下の「葉柄(ようへい)」が、異常なほど広がった。
みると花茎も伸びてきていた。
今年も花がみられるのだろう。
「カクタス長田2」も、若葉が急伸。
やはり葉柄が目立つ。
こちらにも花茎が。
この株は、昨年(2015年)の花茎は貧弱だったが、今年はどうか。
「大彰園1」も、若葉が急伸。
やたら長い葉柄。
こちらも花茎が伸びてきた。
この株は今年も咲けば、3年連続の開花となる。
「大彰園2」も急伸。
「大彰園1」とともに、たくさんの子株を吹いた。
だが、それも育ったため、すでに親株と区別がつかない。
やはり花茎が。
「大彰園3」も育ったが……
特に花茎の伸びが凄い。
「大彰園」の3株は、素晴らしい充実ぶりだ。
特に最近の、花茎の急伸は目覚ましい。
その側の、昨年7月に株分けした子株たちも……
かなり伸びている。
だが花茎はみられない。
まだまだ幼いか。
右下は、2015年6月追加購入の「ハエトリザウルス」。
これだけは、ぼちぼちの成長具合。
子株は吹いたが、まだ花茎はないようだ。
置き場所の都合で、この「ハエトリザウルス」周辺は、特に日当たりが悪い。
なので、ORKEY(ヨーキ産業株式会社)「植物育成用LEDツインライト(消費電力3W)」にて短時間、補助光を照射中。
こちらは自室窓辺で、実生にて栽培中のミニプラ鉢。
やはり腰水で管理。
一昨年(2014年)10月、「大彰園1」から収穫した種を蒔いてある。
発芽後、一度すべて枯れたが、昨年4月に再発芽した。
左の「ミニプラ鉢1(2014)」は……
よく育っている。
だが、脇に生えた1苗が消失。
最盛期のはずなのに、なぜだろう。
右の「ミニプラ鉢2(2014)」も……
やや弱った。
これまでは比較的、順調だったのだが。
こちらは3月開始の「ミニプラ鉢3(2015)」。
昨年「カクタス長田」と「大彰園」の4株から、収穫した種を蒔いてある。
置き場所は、ミニプランターと同じ2階の空き部屋で、やはり腰水管理中。
播種後、丸2ヶ月で発芽を開始。
少しずつ、発芽数が増えている。
今後に期待。
本日すべてに、活力剤「HB-101」の1,000倍液をミスティング(霧吹き)。
4月下旬から濃度を上げつつ、おおむね10日間隔で与えている。
だが、もしかしたらこれが、急伸や奇形? の原因かもしれない。
肥料ではない「HB-101」だが、栄養過多になるのだろうか。
食虫植物は、貧栄養の環境に適応して、捕虫能力を身に付けた。
なので富栄養の環境では、捕虫能力が低下するのだとか。
そのせいで「カクタス長田」の株は、捕虫葉が育たないのか。
とはいえ急伸は、効果があったとみるべきか。
不安はあるが、とりあえず様子見。
初夏を迎えた「食虫植物(ハエトリソウのみ)」栽培
食虫栽培25ヶ月目。
栽培地は北海道某所(札幌圏)。
以下、現状まとめ。
現在、8属の「食虫植物」を栽培中。
このページは、2016年6月の「ハエトリソウ属のみ」の栽培記。
その他7属(モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ(タヌキモ属)・ウツボカズラ・セファロタス・ヘリアンフォラ)の6月分は、「その35」にて公開済み。
ミニプランターでは、園芸会社 違いのハエトリソウを、プチ寄せ植え中。
左に園芸会社「カクタス長田」のハエトリソウ・中央から右に「大彰園」・右下には会社不明の「ハエトリザウルス」を植え付けてある。
現在は、2階の空き部屋にて「腰水(こしみず。鉢の下部を水に浸す管理方法)」で管理中。
向かって左側は「カクタス長田」の2株+α。
栽培開始は2014年6月。
それぞれ「カクタス長田1」「カクタス長田2」と呼称する。
どちらも昨年(2015年)初めて花茎を伸ばし、7月に花を咲かせ、9月には種を収穫した。
「カクタス長田1」は、いつの間にか子株を吹き、いわゆる「分裂」をしていた。
どちらも春以降、若葉が急伸中。
だが、虫を捕らえる「捕虫葉(葉身)」が小さく、その下の「葉柄(ようへい)」ばかりが、異常なほど広がった。
最近「カクタス長田1」が2本、「カクタス長田2」が1本の花茎を伸ばし始めた。
中央から右側には「大彰園」の株が多数。
栽培開始は2014年6月。
親株を「大彰園1」「大彰園2」・その大きめの子株を「大彰園3」とした。
「大彰園1」と「大彰園2」は、昨年7月に花を咲かせ、9月には種を収穫した。
「大彰園1」のみ、一昨年にも花を咲かせている。
昨年の秋以降、たくさんの子株を吹き、親株を押しのける勢いに。
この春以降は、若葉が急伸中。
最近、3株それぞれ1本ずつ、花茎を伸ばし始めた。
その他「大彰園1」「大彰園2」から、株分けした子株が複数。
右下は、2015年6月追加購入の「ハエトリザウルス」。
園芸会社が不明なので、付属カードに記載の商品名で呼称。
小さめの株で、「カクタス長田」とも「大彰園」の株とも、姿形が微妙に異なる。
小さいながらも、立派に子株を吹いている。
これで親株ならば、もう大きくはならないのだろうか。
最後は実生栽培中の、3つのミニプラ鉢。
2つのミニプラ鉢には、2014年に「大彰園1」から収穫した種を蒔き、「実生(種から育てる、また育った植物)」で栽培中。
2014年10月に種蒔きし、発芽後一度すべて枯れたが、翌年5月に再発芽。
ある程度育つまでは、自室窓辺で腰水管理を続けたい。
「ミニプラ鉢1(2014)」には3,4苗・「ミニプラ鉢2(2014)」には2,3苗が育っている。
苔に埋もれているので、正確な数は不明。
最近「ミニプラ鉢1(2014)」の1苗が消失。
育ちつつあるが、どれも最盛期にしては弱りぎみ。
もうひとつは、3月開始の「ミニプラ鉢3(2015)」。
2015年に「カクタス長田」と「大彰園」の4株から、収穫した種を蒔いてある。
こちらは、2階の空き部屋に置き腰水管理。
播種後、丸2ヶ月で発芽を開始し、少しずつ数が増えている。
これら実生苗を成株まで育て上げるには、3〜5年はかかるというので、気長に育ててゆきたい。
現在ミニプランターへの補助光として、YORKEY(ヨーキ産業株式会社)の「植物育成用LEDツインライト(消費電力3W)」を、朝に1時間照射中。
一旦止めていたが、位置的に日当たりが悪い、「ハエトリザウルス」周辺に当てている。
あと、すべての株に、CMなどでお馴染みの活力剤「HB-101」をミスティング(霧吹き)中。
4月下旬から濃度を上げつつ、おおむね10日間隔で与えている。
現在は、通常濃度の1,000倍液を投与中。
素晴らしい効果を謳うぶん、やや胡散臭さもある商品なので、その効果を見極めたい。
まとめは以上。
そろそろ初夏。
やや天候が不安定だが、時季的には最盛期といえそうだ。
そんななか、多くの葉と花茎が、劇的な急伸を遂げている。
正直、不安になるほどに。
特に「カクタス長田」の株は、葉の姿形が、昨年までとは異なっている。
捕虫葉が小さく、かわりに葉柄ばかりが広がる。
奇形だろうか。
もしかしたら、活力剤「HB-101」のせいかもしれない。
肥料ではないはずだが、栄養過多になるのだろうか。
食虫植物は、元々貧栄養で育つ植物だし。
なので富栄養の環境では、捕虫能力が低下するらしい。
とはいえ急伸は、効果があったとみるべきかもしれない。
不安はあるが、とりあえず様子見。
あえて「これまでどおり」を選択。
「HB-101」の効果を、ちゃんと検証したいところだし。
それで枯れちゃったりして。
24ヶ月も育ててきたのに。
そんなリスクを負っていいのか。
代償が大きすぎるのではないか。
そんなことを考えつつ、とりあえず様子見。
判断力が乏しいので。
ああダメな栽培主!
6月21日
20日後。
いまいち天候が安定しない。
そんななか、ミニプランターのハエトリソウたちは……
さらなる急伸を遂げた。
特に、花茎の伸びが凄まじい。
すでに自立困難なほど伸びている。
「カクタス長田1」は、親株と子株が、1本ずつ花茎を伸ばした。
そのうち子株の花茎を、もったいないがカット。
花よりも、株本体の成長を優先したい。
「カクタス長田2」も、伸びた1本の花茎をカット。
相変わらず「カクタス長田」の株は、葉柄ばかりが広がってしまう。
「大彰園1」も、まだまだ育つ。
「大彰園2」も、さらに伸びた。
こちらも花茎をカット。
「大彰園3」は、弱りぎみにみえる。
やはり花茎をカット。
この株にとっては、初めての花茎だが、株本体を優先したい。
その側の子株たちは……
まだ伸びている。
もう立派なハエトリソウだ。
「大彰園」の株は全体的に、葉柄が長い印象だ。
「ハエトリザウルス」は、古い葉が枯れてきている。
育ちもよくなく、少々今後が心配。
本日、計4本の花茎をカットした。
残るは「カクタス長田1」と「大彰園1」の1本ずつ。
この2株を、人工授粉で掛け合わせ、また種を採る予定。
実生の「ミニプラ鉢1(2014)」は育ったが……
一部が枯れてきている。
「ミニプラ鉢2(2014)」も同様。
伸びてはいるが枯れも目立つ。
正常な更新ならいいが、違う気がする。
ちなみに本日の自室窓辺は、最低で26℃ほど。
「ミニプラ鉢3(2015)」は……
芽が減ってしまった。
せっかく発芽したのに。
過ごしやすい季節のはずだが、この実生の衰弱はなんだ。
ミニプランターも育ってはいるが、急伸しすぎで奇形? もあるし。
ふと不安が頭をよぎる。
募る不安
この6月は、不安定な天候だった。
それでも、徐々に暑くはなっている。
ミニプランターは、引き続き若葉が急伸。
だが「カクタス長田」の株は、捕虫葉が小さく、葉柄ばかりが大きく広がる。
「大彰園」の株は、葉柄が ひょろ長い。
もしかして奇形だろうか。
この奇形? や急伸は、活力剤「HB-101」のせいだろうか。
食虫植物には肥料どころか、活力剤すら不要なのかも。
元々、貧栄養の環境に適応し、捕虫能力を身に付けたのだし。
花茎は凄い勢いで、6本が急伸した。
そのうち4本をカット。
株本体の成長を優先するためだ。
残るは「カクタス長田1」と「大彰園1」の1本ずつ。
この2株を、人工授粉で掛け合わせ、また種を採る予定。
「ハエトリザウルス」の成長は、順調とはいえない。
というか弱りぎみ。
もはや夏バテだろうか。
すでにLED照明での補助光は、取り止めているのだが。
ミニプラ鉢の実生も、徐々に枯れが目立ってきた。
正常な更新ならいいが、弱っているようにもみえる。
不安だ。
ミニプランターも実生ミニプラ鉢も、不安な要素が多い気がする。
過ごしやすい季節のはずだが。
う〜ん。
ひとまず様子見か。
他の栽培も含め、様子見ばかりしている気がする。
それでは、食虫植物のテキトー栽培記は「その37(2016年7月)」へと続きます。
次回は「モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ・ウツボカズラ・セファロタス・ヘリアンフォラ」の栽培記。
このページの続きとなる、ハエトリソウのみの栽培記は「その38(2016年7月)」になります。
そろそろ真夏。
不安な夏越しだ。
心配は尽きない。
我が両親も、かなり歳を取ったしな。
なんの話だ。
だが正直、両親の体調が心配で、植物は後回しになりがちだ。
ダブル介護状態なので。
なので たくさん枯らしても、やむを得ないと思ってください。
実は次回、とんでもない失態を演じるので。
ああ……ごめんよハエトリソウたち……。