半日陰で急成長! ドロセラの紫の花!「食虫植物(モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ)」テキトー栽培記(その18|2015年8月)
その1(2014年6月)・その2(7月)・その3(8月前半)・その4(8月後半)・その5(9月上旬)・その6(9月中旬下旬)・その7(10月前半)・その8(10月後半)・その9(11月)・その10(12月)・その11(総集編2014)・その12(2015年1月〜2月)・その13(3月〜4月)・その14(5月)・その15(6月)・その16(7月)・その17(7月※ハエトリソウのみ)に続いて、「食虫植物」のテキトー栽培記をお届けする。
2015年8月1日
食虫栽培15ヶ月目。
このページでは「ハエトリソウ」を除く、その他4種類の 8月の栽培記をご覧あれ。
2014年6月から「モウセンゴケ(毛氈苔・ドロセラ)」を栽培中。
園芸会社は「カクタス長田」。
真夏を迎えて……
猛烈に伸びている。
粘液も……
大量に分泌中。
写真は屋外だが、現在は玄関フード内にて、腰水に浸し管理している。
こちらは6月に購入した「サスマタモウセンゴケ(深紅)」。
園芸会社は「カクタス長田」。
長い花茎を……
複数伸ばした。
すでに開花済みで……
まだ蕾もある。
「深紅」の品種なので、紅葉しているわけではなく、常に全体が赤い。
捕虫毛は……
サスマタ(刺股・刺叉)状にわかれている。
こちらも粘液を……
たっぷりと分泌。
触れると……
ねばねばと……
張り付いてしまう。
新たな捕虫毛も、続々と伸びてくる。
先のモウセンゴケと同じく、こちらも玄関フード内で腰水管理。
ミニプランターにて2品種の「サラセニア(瓶子草)」を寄せ植え栽培中。
どちらも園芸会社は「カクタス長田」。
左が「寝るタイプ」のサラセニア。
購入は6月。
太く……
真っ赤な捕虫葉が……
禍々しく育った。
新たな捕虫葉も着実に伸びる。
右は「立ち上がるタイプ」のサラセニア。
購入は7月。
こちらは黄緑基調で、細長く立っている。
やはり新たな捕虫葉も伸びつつある。
これらサラセニアのミニプランターも、玄関フード内にて腰水管理。
「ムシトリスミレ(虫取りスミレ・ピンギキュラ)」は2品種を、別々のプラ鉢で栽培中。
こちらは6月に購入した「メキシカン・ピンギキュラ」 。
商品名は「あっ!用心棒」。
捕虫葉の表面に粘液。
こちらは現在、自室にて室内栽培中。
過湿を好まないらしく、腰水には浸していない。
もう1品種は先月(7月)購入の「アメリカン・ピンギキュラ」。
園芸会社は「カクタス長田」。
植え替え後……
ひとまずは元気そう。
だが大きめの株は……
子株を吹いたせいか……
枯れつつある。
こちらは水を好むそうで、玄関フード内にて腰水に浸している。
最後は6月に購入した「ミミカキグサ(耳搔草・ウトリクラリア)」。
園芸会社は「大彰園」。
植え替え後も……
順調に伸びている。
葉が色艶よく美しい。
環境が合うらしく、細かな葉も殖えつつある。
現在は玄関フード内にて腰水管理。
成長期の「食虫植物(モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ)」栽培
食虫栽培15ヶ月目。
栽培地は北海道某所(札幌圏)。
真夏を迎えて、元気いっぱいに成長中。
以下、現状まとめ。
現在、5種類の「食虫植物」を栽培中。
8月も「ハエトリソウ(蠅取草・ハエトリグサ・ハエジゴク・ディオネア)」のみ、単独1ページの扱いとなる。
なのでこのページでは、その他の4種類をご覧いただく。
まずは2014年6月栽培開始の「モウセンゴケ(毛氈苔・ドロセラ)」。
園芸会社は「カクタス長田」。
現在は玄関フード内にて、「腰水(こしみず。鉢の下部を水に浸す管理方法)」で管理中。
捕虫毛を急激に伸ばし、大量の粘液を分泌している。
次に今年6月購入の「サスマタモウセンゴケ(深紅)」。
園芸会社は「カクタス長田」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
「深紅」と呼ばれる、全体が暗赤色の品種だ。
葉先はサスマタ(刺股・刺叉)状にわかれている。
断定はできないが、先のモウセンゴケと区別するために、サスマタモウセンゴケと同定した。
こちらは先月、白い花を開いた。
ミニプランターにて2品種の「サラセニア(瓶子草)」を寄せ植え栽培中。
どちらも園芸会社は「カクタス長田」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
左が6月に購入した「寝るタイプ」のサラセニア。
全体的に赤味が目立ち、太めの捕虫葉が寝て伸びる。
品種としては「プルプレア系」のイメージに近い。
右が7月に購入した「立ち上がるタイプ」のサラセニア。
こちらは黄緑基調で、細長く立っている。
品種としては「アラタ系」や「フラバ系」に近いと思う。
どちらのサラセニアも、新しい捕虫葉が伸びてきている。
「ムシトリスミレ(虫取りスミレ・ピンギキュラ)」は2品種を、別々のプラ鉢で栽培中。
まずは6月に購入した「メキシカン・ピンギキュラ」 。
園芸会社は不明。
商品名は「あっ!用心棒」。
現在は自室の窓辺で室内栽培中。
過湿を好まないらしいので、腰水には浸していない。
だが空中湿度は高めに保つといいそうだ。
元気そうだが、他と比較すると変化が少ない。
次は7月に購入した「アメリカン・ピンギキュラ」 。
園芸会社は「カクタス長田」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
こちらは水を好むらしい。
複数の株があり、大きめのものは子株を吹いた。
そして枯れてゆく。
ちなみに「ピンギキュラ」はムシトリスミレの学名。
最後は6月購入の「ミミカキグサ(耳搔草・ウトリクラリア)」。
園芸会社は「大彰園」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
詳しい品種は「ウトリクラリア・ロンギフォリア」。
ブラジル原産の中・大型種で、紫色の花を咲かせるのだとか。
根に付いている捕虫嚢(正式名称不明)が、プランクトンなどの微生物を吸い込んで捕食する。
なので通常、捕虫する様をみることはできない。
栽培方法は、湿度を高めを保ちつつ蒸れには注意・気温は10℃〜30℃・特に真夏は日陰か半日陰で育てる、という感じらしい。
ひとまず環境が合うのか、元気に成長中。
ちなみに玄関フード内は、朝日が差す「半日陰(1日のうち数時間だけ強い日が当たるような場所。木漏れ日など日光が遮られつつ当たる場所も半日陰とされる)」の環境だ。
他に「ウツボカズラ(靫蔓・靫葛・ネペンテス)」も栽培していた。
だが寒くなるにつれ調子を落とし、栽培9ヶ月目で完全に枯れた。
以上。
夏は よく育つ。
葉焼けさせないよう、半日陰の環境を徹底している。
水切れにも注意が必要。
肥料は基本与えず。
エサの虫も与えず。
勝手に捕ってはいるが、あまり必要ないらしい。
むしろ疲労する場合もあるとか。
なんなんだ。
なんのための食虫か。
そんな不可解さ・不可思議さも、食虫植物の魅力である。
だが人によっては、その「変さ」を魅力とは思えないようだ。
食虫植物を好むかどうかは、人柄の よい判断材料になりそうだ。
もっと適切な判断材料があるとは思うが。
8月9日
8日後。
アメリカン・ピンギキュラが……
元気そう。
みるとアリを捕らえていた。
子吹きした株は……
やはり枯れている。
だがそのぶん、子株が育っているようだ。
8月12日
3日後。
モウセンゴケ(写真右)が……
いよいよ花茎を伸ばし始めた。
昨年に続き、花を楽しめそうだ。
サスマタモウセンゴケ(深紅)は……
すでに花期終盤か。
昼ごろまでしか咲かないので、あまり見られないのが残念。
こちらは先月13日に撮影した……
初開花時の様子。
掲載漏れのため……
ここでご覧いただいた。
8月17日
5日後。
モウセンゴケが絶好調。
捕虫毛が……
おびただしい粘液で輝いている。
花茎も伸びてきた。
昨年は4本だったが……
今年は何本伸ばすだろうか。
あとハエトリソウ・モウセンゴケ・サラセニアの腰水に、微量の液肥を混ぜておいた。
8月21日
4日後。
すっかり過ごしやすくなった。
モウセンゴケは……
変わらず元気。
粘液で ねばねばだ。
花茎は……
昨年の倍の……
8本も伸ばしていた。
実は今朝、今年の初開花がみられたのだが、昼には萎んで撮影できず。
サスマタモウセンゴケ(深紅)は……
長い花茎を持て余しぎみ。
僅かに蕾を残すが……
ほぼ終了の様相だ。
さぁ種は結ぶだろうか。
気づくと水苔から……
長い雑草が生えていた。
サラセニアは……
変化が著しい。
寝るタイプは……
さらに赤味を増した。
捕虫葉の禍々しさも……
一段と増した。
この捕虫葉は、底に消化液が溜まっているのがみえる。
立ち上がるタイプは……
巨大化中。
8月上旬から……
急激に背を伸ばした。
よくみると、脱出防止の逆毛がみえる。
葉色も上部を中心に、真っ赤に染まった。
株元に殖える新たな捕虫葉。
こちらの水苔にも、雑草が伸びていた。
メキシカン・ピンギキュラは……
引き続き室内栽培中。
巨大化しないが変わらず元気。
2日前、用土が乾いていたので水やりを実施。
過湿を好まないとはいえ、さすがに瑞々しさがなくなっていた。
アメリカン・ピンギキュラは……
小さな株が成長中。
いまは この株が……
もっとも大きい。
子株を吹いた株は、ゆっくりと枯れてゆく。
そういえば、どちらのムシトリスミレにも、花を咲かせる気配がない。
ミミカキグサは……
多少伸びた程度。
みると葉に……
斑点状の痕が。
カビ性の病気だろうか。
購入時のピートモスを はみ出し……
植え替え時に覆った水苔からも、葉が生え始めた。
そしてやはり、雑草の姿が。
見苦しいので、株を傷つけない範囲で抜く。
どうやら今年買った水苔は、雑草が生えやすいようだ。
小枝などのゴミも、たくさん混ざっている。
やはり安い水苔は駄目だ。
8月22日
翌日。
モウセンゴケの花の……
撮影に成功。
早々と萎むので……
なかなかみられないのが残念。
8月23日
翌日。
モウセンゴケが……
花期 真っ盛り。
花茎の根元側から……
紫色の花を……
順番に開いてゆく。
しばらくは毎日のように……
花を楽しめそうだ。
雄しべと雌しべ。
今年は種を結ぶだろうか。
8月を振り返って
この8月は、全体的に急成長を遂げた。
モウセンゴケは、いっきに捕虫毛を茂らせた。
粘液も大量だ。
花茎が8本も伸び、花も続々開いている。
サスマタモウセンゴケ(深紅)は、ほぼ花期終了。
あとは種の熟成待ちか。
だが捕虫毛は まだまだ元気。
サラセニア(寝るタイプ)は、さらに赤味を増した。
若い捕虫葉を中心に、着実に育っている。
サラセニア(立ち上がるタイプ)も、上部が赤く染まった。
特に8月前半は、急激に巨大化していった。
ムシトリスミレのメキシカン・ピンギキュラは、さほど変化なし。
新たな葉と古い葉が、順次 入れ替わってゆくだけ。
多少は育ったが、室内栽培なのが悪いのかも。
玄関フード内より日当たり悪いし。
アメリカン・ピンギキュラは、子株を中心に成長中。
子株を吹いた大きめの株は、ゆっくりと枯れてきている。
ミミカキグサも、徐々に大きくなってきた。
だが夏が終わり、やや調子を落としぎみ。
それでは、食虫植物のテキトー栽培記は「その19(2015年8月)」へと続きます。
次回は、同8月の「ハエトリソウ」の栽培記です。
このページの続きとなる、モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサの9月分の栽培記は、「その20」になります。
わかりにくいかもしれませんが、どうにか理解してお付き合いください。
そこまで難しくもないが。
ハエトリソウと他の4種類が、交互に公開されてゆくだけだ。
では引き続き、めくるめく食虫植物の世界をお楽しみください。
あらゆる罠に捕らえられる、自分の姿を想像しながら……。