季節の変わり目に桜色!「食虫植物(モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ)」テキトー栽培記(その20|2015年9月)
その1(2014年6月)・その2(7月)・その3(8月前半)・その4(8月後半)・その5(9月上旬)・その6(9月中旬下旬)・その7(10月前半)・その8(10月後半)・その9(11月)・その10(12月)・その11(総集編2014)・その12(2015年1月〜2月)・その13(3月〜4月)・その14(5月)・その15(6月)・その16(7月)・その17(7月※ハエトリソウのみ)・その18(8月)・その19(8月※ハエトリソウのみ)に続いて、「食虫植物」のテキトー栽培記をお届けする。
2015年9月1日
食虫栽培16ヶ月目。
このページでは「ハエトリソウ」を除く、その他4種の「9月の栽培記」をご覧あれ。
2014年6月から「モウセンゴケ(毛氈苔・ドロセラ)」を栽培中。
園芸会社は「カクタス長田」。
引き続き……
葉に勢いがある。
粘液の……
分泌量が凄い。
先月より8本の花茎が……
次々と開花中。
下側の蕾から……
順番に花開く。
花期は しばらく続きそうだ。
ちなみに写真は屋外だが、現在は玄関フード内にて、腰水に浸し管理している。
こちらは今年(2015年)6月に購入した「サスマタモウセンゴケ(深紅)」。
園芸会社は「カクタス長田」。
「深紅」の品種なので、紅葉しているわけではなく、常に全体が赤い。
葉は「サスマタ(刺股・刺叉)状」にわかれている。
こちらも大量の粘液。
だが先月よりは、勢いが落ちた気がする。
花期は……
先月で終了の模様。
果たして種は実ったろうか。
先のモウセンゴケと同じく、こちらも玄関フード内で腰水管理。
ミニプランターにて2種の「サラセニア(瓶子草)」を寄せ植え栽培中。
どちらも園芸会社は「カクタス長田」。
左が「寝るタイプ」のサラセニア。
6月の購入後……
徐々に伸びている。
捕虫葉の赤味も……
かなり濃くなった。
右は「立ち上がるタイプ」のサラセニア。
購入は7月で……
立ち上がって よく伸びる。
脱出防止の逆毛。
禍々しい模様。
「寝るタイプ」同様……
先月から真っ赤に染まった。
根元には、たくさんの若い捕虫葉。
これらサラセニアのミニプランターも、玄関フード内にて腰水管理。
「ムシトリスミレ(虫取りスミレ・ピンギキュラ)」は2種を、それぞれプラ鉢で栽培中。
こちらは6月に購入した「メキシカン・ピンギキュラ」 。
商品名は「あっ!用心棒」。
葉の表面に……
ねばねば粘液。
こちらは現在、自室にて栽培中。
過湿を好まないらしく、腰水には浸していない。
もう1種は、7月購入の「アメリカン・ピンギキュラ」。
園芸会社は「カクタス長田」。
育っているが……
大きくなると子株を吹いて……
枯れてしまう。
こちらは水を好むそうで、玄関フード内にて腰水に浸している。
最後は6月に購入した「ミミカキグサ(耳搔草・ウトリクラリア)」。
園芸会社は「大彰園」。
よく伸びて……
色艶もよい。
細かな葉も増えた。
だが一部にトラブルが。
病気だろうか。
現在は玄関フード内にて腰水管理。
肌寒い日が増えたので、室内に戻したほうがいいかもしれない。
秋を迎えた「食虫植物(モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ)」栽培
食虫栽培16ヶ月目。
栽培地は北海道某所(札幌圏)。
真夏を乗りこえ、元気に成長中。
以下、現状まとめ。
現在、5種の「食虫植物」を栽培中。
「ハエトリソウ(蠅取草・ハエトリグサ・ハエジゴク・ディオネア)」のみ、単独1ページでの紹介となる。
このページでは、その他4種の栽培記(2015年9月分)をご覧あれ。
まずは2014年6月栽培開始の「モウセンゴケ(毛氈苔・ドロセラ)」。
園芸会社は「カクタス長田」。
現在は玄関フード内にて、「腰水(こしみず。鉢の下部を水に浸す管理方法)」で管理中。
葉が大量の粘液を分泌。
今年は花茎を8本も伸ばし、次々と花を咲かせている。
次に今年(2015年)6月購入の「サスマタモウセンゴケ(深紅)」。
園芸会社は「カクタス長田」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
「深紅」と呼ばれる、全体が暗赤色の品種だ。
葉先はサスマタ(刺股・刺叉)状にわかれている。
断定はできないが、先のモウセンゴケと区別するために、サスマタモウセンゴケと同定した。
こちらは すでに花期終了(白花だった)。
ミニプランターにて2種の「サラセニア(瓶子草)」を寄せ植え栽培中。
どちらも園芸会社は「カクタス長田」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
左が6月に購入した「寝るタイプ」のサラセニア。
全体的に赤味が目立ち、太めの捕虫葉が寝て伸びる。
品種としては「プルプレア系」のイメージに近い。
右が7月に購入した「立ち上がるタイプ」のサラセニア。
こちらは黄緑基調で、細長く立っている。
品種としては「アラタ系」や「フラバ系」に近いと思う。
どちらのサラセニアも、新しい捕虫葉が伸びてきている。
日に当たると、どちらも真っ赤に染まってくる。
「ムシトリスミレ(虫取りスミレ・ピンギキュラ)」は2種を、それぞれプラ鉢で栽培中。
まずは6月に購入した「メキシカン・ピンギキュラ」 。
園芸会社は不明。
商品名は「あっ!用心棒」。
引き続き自室の窓辺で室内栽培中。
過湿を好まないらしいので、腰水には浸していない。
だが空中湿度は高めに保つといいそうだ。
元気そうだが比較的、変化が少ない。
次は7月に購入した「アメリカン・ピンギキュラ」 。
園芸会社は「カクタス長田」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
こちらは水を好むらしい。
複数の株があり、大きめのものは次々子株を吹く。
そして枯れてゆく。
これは育っていないのと同じでは。
ちなみに「ピンギキュラ」はムシトリスミレの学名。
最後は6月購入の「ミミカキグサ(耳搔草・ウトリクラリア)」。
園芸会社は「大彰園」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
詳しい品種は「ウトリクラリア・ロンギフォリア」。
ブラジル原産の中・大型種で、紫色の花を咲かせるのだとか。
根に付いている捕虫嚢(正式名称不明)が、プランクトンなどの微生物を吸い込んで捕食する。
なので通常、捕虫する様をみることはできない。
栽培方法は、湿度を高めを保ちつつ蒸れには注意・気温は10℃〜30℃・特に真夏は日陰か半日陰で育てる、という感じらしい。
元気に成長中だが、一部に枯れ痕がみられる。
ちなみに玄関フード内は、朝日が差す「半日陰(1日のうち数時間だけ強い日が当たるような場所。木漏れ日など日光が遮られつつ当たる場所も半日陰とされる)」の環境だ。
他に「ウツボカズラ(靫蔓・靫葛・ネペンテス)」も栽培していた。
だが寒くなるにつれ調子を落とし、栽培9ヶ月目で完全に枯れた。
以上。
我が北海道は、秋真っ盛り。
肌寒い日も増えてきた。
成長期ではあるが、気は抜けない。
ミミカキグサに枯れ痕がみられるし。
冬は、あっという間に訪れる。
まだ秋のうちに、できるだけ育て上げたい。
冬越しすると弱るので。
この私も、冬越しすると弱る。
というか、年々弱ってゆく。
寄る年波を感じる。
いつまで園芸を続けられるか。
ってまだ四十代だが。
意外と いってるなって?
ほっとけ。
9月3日
2日後。
モウセンゴケが……
花期 真っ盛り。
8本の花茎が……
桃色の花を咲き誇る。
珍しい2輪咲き。
残る蕾は半分ほどか。
9月12日
9日後。
モウセンゴケが……
引き続き花期。
咲いているのは……
朝から昼までの僅かな時間。
ときおり人工授粉している。
果たして種は実るだろうか。
9月21日
9日後。
秋深まる。
モウセンゴケは……
まだまだ元気。
粘液も……
変わらず ねばねば。
8本の花茎は……
花期終盤。
ほとんど咲き終え、まっすぐに伸びてきた。
花が楽しめるのも、せいぜい今月いっぱいか。
咲き終えた蕾。
種は実ったか。
サスマタモウセンゴケ(深紅)は……
元気そうだが……
正直変化がわかりづらい。
それでも この粘液が……
元気のバロメーターだ。
花茎に残る……
花殻が枯れたので……
試しに少々砕いてみた。
種らしきものは見当たらない。
だがモウセンゴケの種は、塵のように細かいと聞く。
サラセニアも……
元気そうだ。
寝るタイプは……
さほど変化なし。
だが1つの若い捕虫葉が、大きく膨らんだ。
立ち上がるタイプは……
何本かが……
急伸した。
赤味が薄いのが若い捕虫葉。
日が当たりやすい上部から赤くなる。
まだ多くの捕虫葉が……
伸びつつある。
メキシカン・ピンギキュラは……
室内で順調に育つ。
だが、葉が入れ替わっているだけにもみえる。
アメリカン・ピンギキュラは……
勢いが落ちた。
花どころか、今後の維持が心配になる。
ミミカキグサも……
成長鈍化。
若い細かな葉は、端まで到達し元気。
だが大きめの葉は、全体的に枯れてきた。
もう寒すぎるのだろうか。
引き続き、モウセンゴケ2種・サラセニア2種・アメリカンピンギキュラ・ミミカキグサを、玄関フード内に置いている。
メキシカンピンギキュラは自室内。
もうそろそろ、置き場所を見直すべきか。
9月を振り返って
さすがに肌寒い日が増えた。
そのため徐々に、勢いが落ちてきた。
モウセンゴケとサスマタモウセンゴケ(深紅)は、まだまだ元気そう。
粘液も大量だ。
花期は ほぼ終了。
サラセニアは、若い捕虫葉が伸びている。
ムシトリスミレのメキシカン・ピンギキュラは、引き続きマイペースな成長ぶり。
アメリカン・ピンギキュラは、明らかに勢いが落ちた。
ミミカキグサも、寒くなったせいか枯れてきている。
今後は特に、寒さに弱い種への対応が問われそうだ。
振り返ると9月は、ほとんどなにもしていない。
腰水を取り替えたくらい。
食虫植物といえど、さほど手をかける必要はないのだ。
ないのか?
それでは、食虫植物のテキトー栽培記は「その21(2015年9月)」へと続きます。
次回は、同9月の「ハエトリソウ」の栽培記です。
このページの続きとなる、モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサの栽培記は、「その22(2015年10月)」になります。
もう2016年なので、なんとか時間を進めたい。
いまさら9月の栽培記って。
何ヶ月も前だと、私の記憶も薄れるし。
もう歳なので。
ああ人間は、若いうちが花だなぁ。
あとは枯れゆくだけか。
種も残せずに。
できれば死ぬまでに、若く美しいお花を摘みたい……。