耐寒性の差が顕在!「食虫植物(モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ)」テキトー栽培記(その22|2015年10月)
その1(2014年6月)・その2(7月)・その3(8月前半)・その4(8月後半)・その5(9月上旬)・その6(9月中旬下旬)・その7(10月前半)・その8(10月後半)・その9(11月)・その10(12月)・その11(総集編2014)・その12(2015年1月〜2月)・その13(3月〜4月)・その14(5月)・その15(6月)・その16(7月)・その17(7月※ハエトリソウのみ)・その18(8月)・その19(8月※ハエトリソウのみ)・その20(9月)・その21(9月※ハエトリソウのみ)に続いて、「食虫植物」のテキトー栽培記をお届けする。
2015年10月1日
食虫栽培17ヶ月目。
このページでは「ハエトリソウ」を除く、その他4種類の「10月の栽培記」をご覧あれ。
現在2品種の「モウセンゴケ(毛氈苔・ドロセラ)」を栽培中。
こちらは2014年6月栽培開始の「ドロセラ・カペンシス(アフリカナガバモウセンゴケ)」。
今月からは、学名で呼称することにした。
園芸会社は「カクタス長田」。
肌寒くなったが、まだまだ大量の粘液を分泌中。
今年は長い花茎を……
計8本も伸ばした。
花期は、先月で終了の様子。
種は実ったろうか。
ちなみに写真は屋外だが、現在は玄関フード内にて、腰水に浸し管理している。
こちらは今年(2015年)6月に購入した「ドロセラ・ビナータ【深紅】」。
先月までは「サスマタモウセンゴケ(深紅)」としていたが、カペンシスと区別するためこう呼称する(ビナータやカペンシスは学名)。
和名では葉の生え方により、サスマタモウセンゴケ・フタマタモウセンゴケ・ヨツマタモウセンゴケ・ヤツマタモウセンゴケなどと呼ばれるようだ。
園芸会社は「カクタス長田」。
この株の葉は「サスマタ(刺股・刺叉)状」にわかれている。
寒くなり紅葉したのではなく、常に全体が赤い、変種の「深紅」だ。
粘液が多く、まだまだ元気そう。
新たな葉も、いまだに伸びてきている。
だが、古い葉は枯れ出した。
ねぎらいつつも、ぼちぼち摘んでいる。
こちらも花期終了。
種を期待したいところだが、このような園芸店で売られる株は、結実しないのだとか(真偽不明)。
カペンシスと同じく、こちらも玄関フード内で腰水管理。
このミニプランターでは、2品種の「サラセニア(瓶子草)」を寄せ植え中。
詳しい品種は不明(どなたかご教示を!)。
どちらも園芸会社は「カクタス長田」。
左が「寝るタイプ」のサラセニア。
6月に購入し……
徐々に捕虫葉が赤くなってきた。
この白っぽい捕虫葉は、先月みるみる急伸し、この株最大に育った。
もう10月だが、まだ育つのだろうか。
右は「立ち上がるタイプ」のサラセニア。
購入は7月で……
立ち上がりながら よく伸びる。
こちらも赤く染まってきた。
若い色白の捕虫葉も、よく日に当てると、徐々に赤くなるようだ。
いつまで続く生育期。
寝るタイプと立ち上がるタイプで、背丈が これだけ違う。
このサラセニアのミニプランターも、玄関フード内にて腰水管理。
「ムシトリスミレ(虫取りスミレ・ピンギキュラ)」は2品種を、それぞれプラ鉢で栽培中。
どちらも詳しい品種は不明(どなたかご教示を!)。
こちらは6月に購入した「メキシカン・ピンギキュラ」。
添付のカードに、メキシコ産であることは記載されていた。
園芸会社は不明(どなたか以下略)で、商品名は「あっ!用心棒」。
じわじわ育っているが、花は当分先だろう。
葉の表面には、ねばねば粘液。
こちらは現在、自室にて栽培中。
過湿を好まないらしく、腰水には浸していない。
もう1品種は、7月購入の「アメリカン・ピンギキュラ」。
姿形から、品種は北米産の「プリムリフロラ」に近そうだ。
園芸会社は「カクタス長田」。
寒くなってから……
元気がなくなった。
大きな株は、子株を吹いて枯れてしまう。
これも開花は、いつになるやら。
こちらは水を好むそうで、玄関フード内にて腰水に浸している。
最後は6月に購入した「ミミカキグサ(耳搔草・ウトリクラリア)」。
園芸会社は「大彰園」。
購入後よく伸びて……
葉数も増えたが……
先月あたりから枯れてきた。
もしかしたら、病気なのかもしれない。
現在は玄関フード内にて腰水管理。
肌寒い日が増えたので、すべての玄関フード内の株は、毎晩 玄関内へ退避する予定。
秋を迎えた「食虫植物(モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサ)」栽培
食虫栽培17ヶ月目。
栽培地は北海道某所(札幌圏)。
肌寒くなったが、まだまだ元気。
以下、現状まとめ。
現在、5種類の「食虫植物」を栽培中。
「ハエトリソウ(蠅取草・ハエトリグサ・ハエジゴク・ディオネア)」のみ、単独1ページでの紹介となる。
このページでは、その他4種類の栽培記(2015年10月分)をご覧あれ。
現在2品種の「モウセンゴケ(毛氈苔・ドロセラ)」を栽培中。
まずは2014年6月栽培開始の「ドロセラ・カペンシス(アフリカナガバモウセンゴケ)」。
今月からは、学名で呼称することにした。
園芸会社は「カクタス長田」。
現在は玄関フード内にて、「腰水(こしみず。鉢の下部を水に浸す管理方法)」で管理中。
葉が大量の粘液を分泌。
今年は花茎を8本も伸ばし、先月で花期を終えた(紫花)。
次に今年(2015年)6月購入の「ドロセラ・ビナータ【深紅】」。
先月までは「サスマタモウセンゴケ(深紅)」としていたが、カペンシスと区別するため、今後はこう呼称する(ドロセラ・ビナータも学名)。
園芸会社は「カクタス長田」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
「深紅」と呼ばれる、全体が暗赤色の品種だ。
葉先はサスマタ(刺股・刺叉)状にわかれている。
こちらは夏のうちに花期終了(白花)。
種を期待したいが、このような園芸店で売られる株は、結実しないのだとか(真偽不明)。
カペンシスもビナータも、特に品種名の記載はなかったが、両者を区別するため同定した。
ミニプランターにて2品種の「サラセニア(瓶子草)」を寄せ植え栽培中。
詳しい品種名は不明。
どちらも園芸会社は「カクタス長田」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
左が6月に購入した「寝るタイプ」のサラセニア。
全体的に赤味が目立ち、太めの捕虫葉が寝て伸びる。
品種としては「プルプレア系」のイメージに近い。
右が7月に購入した「立ち上がるタイプ」のサラセニア。
こちらは黄緑基調で、細長く立って伸びる。
品種としては「アラタ系」や「フラバ系」が近いと思う。
どちらのサラセニアも、まだ生育期。
よく日に当てると、どちらも真っ赤に染まるようだ。
「ムシトリスミレ(虫取りスミレ・ピンギキュラ)」は2品種を、それぞれプラ鉢で栽培中。
これも詳しい品種名は不明。
まずは6月に購入した「メキシカン・ピンギキュラ」。
添付のカードに、メキシコ産であることは記載されていた。
園芸会社は不明で、商品名は「あっ!用心棒」。
引き続き自室の窓辺で栽培中。
過湿を好まないらしく、腰水には浸していない。
だが空中湿度は高めに保つといいそうだ。
じわじわ育っているが、花は当分先になりそう。
次は7月に購入した「アメリカン・ピンギキュラ」。
姿形から、品種は北米産の「プリムリフロラ」に近そうだ。
園芸会社は「カクタス長田」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
こちらは水を好むらしい。
複数の株があり、大きめのものは次々子株を吹く。
そして枯れてゆく。
これでは育っていないのと同じでは。
なので当然、花は当分先。
ちなみに「ピンギキュラ」はムシトリスミレの学名。
最後は6月購入の「ミミカキグサ(耳搔草・ウトリクラリア)」。
詳しい品種は「ウトリクラリア・ロンギフォリア(学名)」。
ブラジル原産の中・大型種で、紫色の花を咲かせるのだとか。
園芸会社は「大彰園」。
玄関フード内にて腰水で管理中。
根に付いている捕虫嚢(正式名称不明)が、プランクトンなどの微生物を吸い込んで捕食する。
なので通常、捕虫する様をみることはできない。
栽培方法は、湿度を高めを保ちつつ蒸れには注意・気温は10℃〜30℃・特に真夏は日陰か半日陰で育てる、という感じらしい。
先月あたりから枯れており、病気も疑われる状態に。
ちなみに玄関フード内は、朝日が差す「半日陰(1日のうち数時間だけ強い日が当たるような場所。木漏れ日など日光が遮られつつ当たる場所も半日陰とされる)」の環境だ。
他に「ウツボカズラ(靫蔓・靫葛・ネペンテス)」も栽培していた。
だが寒くなるにつれ調子を落とし、栽培9ヶ月目で完全に枯れた。
以上。
我が北海道は、そろそろ晩秋。
早朝の最低気温が、10℃を下回る日が増えてきた。
いよいよもって肌寒い。
なので今後、すべての玄関フード内の株は、夜には玄関内へ退避する。
昼間はできるだけ、玄関フード内で日に当てたい。
よく日が射して常に暖かい置き場所があればいいのだが。
そうはいかぬか。
ちなみに、自室の最低は22℃ほど。
だが置き場所に限りがある。
多肉植物を置いているので。
ああ、でかいウォークイン温室が欲しいなぁ。
日当たりのいい広めの庭と。
そして笑顔の絶えない美しい妻。
できれば若くて巨乳の。
夢のまた夢だ。
鬱だ。
そんな現実から目を背け、栽培に精を出す私であった……。
10月21日
20日後。
道内では、すでに初雪の便りが ちらほら。
そんななかドロセラ・カペンシスは……
まだまだ元気。
葉も繁り……
粘液も たっぷり。
8本の花茎は……
完全に立ち枯れた。
気づけば花殻から……
黒い塵が落ちている。
もしかして種だろうか。
それにしては、芽吹くとは思えないほど小さい。
気づけばいまになり、9本目の花茎が伸びてきていた。
この寒さで開花するだろうか。
ドロセラ・ビナータ【深紅】も……
元気そう。
捕虫葉に勢いがある。
若い葉も増えている。
そして入れ替わるように、古い葉が枯れてゆく。
目立つぶんだけ、ハサミでカット。
枯れた花茎には……
花殻が残る。
こちらも結実は望み薄か。
モウセンゴケの2品種は数日前から、通常玄関内に置いている(晴天時のみ玄関フード内)。
サラセニアも……
まだ元気。
寝るタイプは……
以前ほど伸びないが……
大きな捕虫葉が……
存在感を増している。
立ち上がるタイプは……
ぎっしり繁った。
日を浴びて……
さらに赤味が濃くなった。
それでも、若い小さな捕虫葉は、あまり伸びていなそうだ。
サラセニアの2品種も、数日前から玄関内へ(晴天時のみ玄関フード内)。
メキシカン・ピンギキュラは……
さほど変わらず。
置き場所は、引き続き自室の窓辺。
アメリカン・ピンギキュラも……
あまり育っていないようだ。
それどころか大きな株には、カビが生えていた。
このアメリカン・ピンギキュラは寒さ対策で、玄関から空き部屋へと移動済み。
ミミカキグサは……
元気がなくなった。
枯れかけの葉が……
目立っている。
うどんこ病のような病気なのかもしれない。
やはりミミカキグサも、空き部屋へと移動済み。
だが、もっと早くに移動すべきだった。
10月を振り返って
我が北海道は、晩秋から初冬へと向かう。
そんななか、モウセンゴケとサラセニアは、引き続き元気。
置き場所の移動も、功を奏したか。
ムシトリスミレのメキシカン・ピンギキュラは、自室で ずっとマイペース。
アメリカン・ピンギキュラは、あまり元気がないようだ。
寒さに強い品種と思ったが。
ミミカキグサも、枯れかかってみえる。
やはり寒さが影響したか。
モウセンゴケのドロセラ・カペンシス以外は、越冬させた経験がないので、耐寒性が掴めていない。
アメリカン・ピンギキュラとミミカキグサは、そこそこ寒さに耐えるとの情報もあったが。
こればかりは、実際に育ててみないとわからない。
我が家の環境や個体差もあるし。
とにかく、なにごとも経験だ。
それでは、食虫植物のテキトー栽培記は「その23(2015年10月)」へと続きます。
次回は、同10月の「ハエトリソウ」の栽培記です。
このページの続きとなる、モウセンゴケ・サラセニア・ムシトリスミレ・ミミカキグサの栽培記は、「その24(2015年11月〜12月)」になります。
10月は、ほとんどトピックがなかったので、あとは2ヶ月分まとめたい。
公開も半年遅れだし。
2015年シーズンは、たくさんの種類を育てすぎた。
なかなか手が回らなかった。
この反省を、次のシーズンへと生かしてゆこう。
正直、気持ちはすでに、2016年シーズンへ向かっている。
もう始まっているし。
だからこの栽培記からは、魂を感じないのか。
いや、そんなことはない……と思いたい。