3年目の混沌!「ラディッシュ(二十日大根)」テキトー栽培記2014(その8|総集編)
北海道某所(札幌圏)からお届けする「ラディッシュ(赤丸20日大根)」のテキトー栽培記。
3年目の栽培も、その1(2014年5月)・その2(6月)・その3(7月)・その4(8月)・その5(9月)・その6(10月)・その7(11月〜12月)と、長期にわたりお届けしてまいりました。
最後となる「その8」は、これらの総集編となります。
2014年5月『集大成の3年目』 ※元記事はこちら
5月11日
今年蒔くのは2ヵ所。メインとなるのは、この60cmプランター。
昨年 余った種、ダイソーで購入した「赤丸20日大根」。
これをプランターの左半分に蒔く。
もう1種類、ダイソーの「紅白はつか大根」の種。こちらも昨年の余り。
これをプランターの右半分に蒔く。
もう1ヵ所は、庭の「石の輪のゾーン」。
この片隅に……
昨年の栽培で「収穫した種」を蒔く。
まだ寒いので、ダイソーの「多用途不織布シート」で保温を試みる。
5月16日
5日後、不織布を剥ぐと…
プランターで芽が出ていた。
5月18日
2日後、「赤丸20日大根」も「紅白はつか大根」も、さらに発芽&成長中。
「石の輪のゾーン」も、1週間で発芽を開始。
5月22日
プランターの置き場所を移動。
たくさん生えたので、いくらか間引く。
「石の輪のゾーン」も不織布を取り去り、徐々に成長中。
手前と奥には、昨年の栽培から「越冬した株」。
5月23日
間引いた苗。
5月24日
飼育19年の愛亀「スッポンモドキ」のエサに。
5月27日
どんどん伸びる。
5月30日
しばらく肌寒かったが、夏の暑さになり急成長。
「石の輪のゾーン」は、のんびりと成長中。
適宜 間引いている。
2014年6月『収穫できたら甘酢漬け』 ※元記事はこちら
6月1日
種蒔きから21日目。
プランターの左半分「赤丸20日大根」も、右半分「紅白はつか大根」も、順調に成長中。
「石の輪のゾーン」の「収穫した種」は、日当たりが悪いせいか、あまり成長していない。
両端にある、昨年の栽培から「越冬した株」は、2株とも勝手に成長中。
別のプランターには、昨年の「こぼれ種の株」が、これまた勝手に育っていた。
6月3日
「こぼれ種の株」を収穫。
勝手に育った株だが、一応今年の初収穫となる。
6月4日
1株なので食べずに、インテリアとして飾ることに。
根がラディッシュにしては大型に育った。
昨年の冬から、プランターを玄関の風除室内に置いていたため、早々と成長したのだろう。
6月8日
天候が不安定なせいか、葉が黄色くなってきた。
間引きがてら、軽く収穫。
「石の輪のゾーン」でも、「収穫した種」が急成長したので、多少間引いておくことに。
生食するなら、これくらいの若い根が美味い。
6月14日
「石の輪のゾーン」の、「越冬した株」の1株が巨大化。
6月21日
1週間後には……
白い花を咲かせていた。
6月25日
種蒔きから45日目で……
本格収穫開始。
プランター隅に1株ずつ、種採り用の株を残しておいた。
空いたスペースにはこれまで同様、左半分に「赤丸20日大根」・右半分に「紅白はつか大根」の種を、「2期作目」として蒔く。
同様に「石の輪のゾーン」も収穫。
プランター同様2期作目として、「赤丸20日大根」と「紅白はつか大根」の種を、区切って蒔いた。
これが本日の収穫物。
左上がプランター左半分より「赤丸20日大根」。右上がプランター右半分より「紅白はつか大根」。
下が「石の輪のゾーン」より昨年「収穫した種」から。
収穫した根は、まとめて「甘酢漬け」にする。
葉も食べられるが、今回はパス。
6月26日
翌日、甘酢漬けが完成。
お菓子感覚でポリポリ食べる。さっぱりしてて美味。
日保ちもするし、夏場に ぴったりの おつまみだ。
6月29日
プランターも……
「石の輪のゾーン」も、たった3,4日で発芽した。
「越冬した株」は2株とも、花期 真っ盛り。
すでに種もできつつあるが、増えすぎないよう いくらか間引く。
2014年7月『暑さで停滞』 ※元記事はこちら
7月2日
種蒔きから52日目(2期作目は7日目)。
プランターでは、種採り用に残した1期作目「赤丸20日大根」「紅白はつか大根」と、新たに蒔いた2期作目「赤丸20日大根」「紅白はつか大根」を栽培中。
「石の輪のゾーン」では、昨年の栽培から「越冬した株」2株、「収穫した種」が育った1期作目2株、「赤丸20日大根」と「紅白はつか大根」の2期作目を栽培中。
7月6日
「石の輪のゾーン」で種採り用に残した、1期作目「収穫した種」の2株が育った。
7月13日
プランターで種採り用に残した1期作目が比較的元気。
プランター2期作目は、夏の暑さのせいか退色している。
「石の輪のゾーン」2期作目は、本葉を広げていた。
日当たりの悪さが、功を奏したのかもしれない。
「越冬した株」は、大量の種を結んでいる。
暑さ対策として、プランターと「石の輪のゾーン」に、有機肥料を少量追肥。
こちらは、基本観察対象外の「間引き株のゾーン」。
ここには「越冬した株」や「収穫した種」の余りを、テキトーに植え替えしてあった。
ほぼ放置状態だが、いつの間にやら2,3株、やたらと大きく育っていた。
葉の広がり具合が、プランターや「石の輪のゾーン」を凌駕している。
7月18日
暑さ対策として日陰に移動。
7月20日
2日後。にわかに成長し始めた。
「石の輪のゾーン」では小まめに間引いている。
7月28日
プランターは順調に成長中。
「越冬した株」は、種の重さと暴風雨により、茎が折れてしまった。
だがラディッシュは、支柱でサポートしておけば、その後も変わらず育つはず。
2014年8月『3期作目の栽培開始』 ※元記事はこちら
8月1日
種蒔きから82日目(2期作目は37日目)。
プランターでは、種採り用に残した、1期作目の1株が花盛り。
「石の輪のゾーン」では……
「赤丸20日大根」2期作目が よく繁る。
昨年の栽培から「越冬した株」は、2株とも多くの種を結んだ。
「間引き株のゾーン」は花盛り。
8月12日
プランターは長雨のせいか、葉が変色してしまった。
まだ成長途中だが、すでに種蒔きから48日目。なので、2期作目はすべて収穫。
再び左半分に「赤丸20日大根」・右半分に「紅白はつか大根」を、3期作目として蒔く。
「石の輪のゾーン」の2期作目も……
同様に収穫。
そして空いたスペースに「赤丸20日大根」と「紅白はつか大根」の3期作目を蒔いた。
こちらが収穫物。
左上がプランターの「赤丸20日大根」2期作目。右上が「紅白はつか大根」2期作目。
左下が「石の輪のゾーン」の「赤丸20日大根」2期作目。右下が「紅白はつか大根」2期作目。
「赤丸20日大根」のほうが成長が早く、「紅白はつか大根」は根の下側が白い。
プランターは小ぶりで、葉が変色している。
比較的涼しい「石の輪のゾーン」のほうが、よく育ったようだ。
またお得意の「甘酢漬け」に。
8月16日
4日後。プランターで無事芽吹いた。
「石の輪のゾーン」も同様に、3期作目が芽吹いた。
8月18日
有機肥料を追肥。ついでに有機石灰も撒いてみた。
8月24日
プランターも写真の「石の輪のゾーン」も、たくさん芽吹いたわりに育っていない。
「越冬した株」の種は、鳥による食害対策として、台所用のネットで覆った。
「間引き株のゾーン」は、種が どんどん増えてゆく。
2014年9月『プランター3期作目、枯れる』 ※元記事はこちら
9月2日
種蒔きから114日(3期作目は22日)。
プランターで種採り用に残した、1期作目の2株が、どちらも種を結んでいる。
「石の輪のゾーン」の「越冬した株」は、すでに種の収穫期。
「間引き株のゾーン」は、いまだに花期 真っ盛り。
9月7日
プランター3期作目が変色。
とりあえず、少しだけ間引いておいた。
9月13日
プランター1期作目の1株は、種を採って抜いた。
気づけばすでに、種蒔きから4ヶ月がすぎていた。
「石の輪のゾーン」の3期作目は、プランターよりも元気。
「収穫した種」が育った1期作目の1株は、種を採って抜いた。
「越冬した株」の1株が、いまだに花を咲かせている。
適宜 種を採り、玄関の風除室内で干している。
9月24日
プランター左半分「赤丸20日大根」3期作目も……
右半分「紅白はつか大根」3期作目も、ほぼ枯れた。
「石の輪のゾーン」の3期作目は、放置ぎみだが よく繁る。
「間引き株のゾーン」は花期が続く。
種も採りきれないほど結んだ。
2014年10月『ヤケクソの4期作目』 ※元記事はこちら
10月1日
種蒔きから143日(3期作目は51日)。
プランターで種採り用に残した1期作目は……
種を採って抜いた。
これでプランター1期作目は終了。
「石の輪のゾーン」では、「赤丸20日大根」3期作目・「紅白はつか大根」3期作目・昨年「収穫した種」が育った1期作目1株・昨年抜かずに「越冬した株」2株を栽培中。
秋になってから、大量のイモムシに集られている。
対策としてフマキラーの「カダンプラスDX」を散布。効果覿面。
「間引き株のゾーン」には、「収穫した種」や「越冬した株」の余りを、一部植え替えしている。
基本観察対象外なのに、ここがもっともよく育つ。
種も大量に結んだ。
10月3日
プランターの3期作目は、すべて抜いた。
そして同様に、左半分に「赤丸20日大根」・右半分に「紅白はつか大根」を蒔き直し。
ヤケクソで4期作目の栽培開始。
10月10日
1週間後に発芽。
夏は3,4日で発芽したのだが。
10月15日
4期作目が順調に成長中。
10月20日
伸びてはいないが元気そう。
「石の輪のゾーン」の3期作目は……
育ったが手入していないので、この有様。
「収穫した種」が育った1期作目の1株は、熟した種から収穫中。
「越冬した株」の1株を、きりがないので抜いた。
昨年7月に種蒔きした株なので、なんと1年4ヶ月も経っている。
だがそのわりに、根は小ぶり。
これが本日の収穫分。
10月23日
雪が降りそうなほど寒いので、プランターを玄関の風除室内へ一時退避。
この寒さでは、もう4期作目は育ちそうにない。
2014年11月〜12月『種を収穫し栽培終了』 ※元記事はこちら
11月1日
栽培開始から174日(3期作目は82日・4期作目は29日)。
4期作目は かろうじて現状維持。
「石の輪のゾーン」3期作目は、いまだ じわじわ伸びている。
「越冬した株」と「収穫した種」の各1株は、たくさんの種が成熟待ち。
「間引き株のゾーン」では……
割れた種が散見される。
11月9日
もう寒いので、プランターは玄関の風除室内に置くことに。
その4期作目は、多少息を吹き返した。だがこれ以上は育ちそうにない。
11月14日
昨日、ついに初雪が降った。
屋外の「石の輪のゾーン」と「間引き株のゾーン」は、完全に雪に埋もれた。
11月15日
この風除室内には、除雪道具を置く必要がある。
そのため、プランターは栽培終了に。
11月23日
「石の輪のゾーン」は、雪が溶けてから復調の兆し。
しかし種は……
一部霜焼けしてしまった。
無事な種のうち熟したものは収穫。
12月1日
「石の輪のゾーン」の3期作目が、いまだに繁る。
わずかに収穫。開くとこんな感じ。
12月4日
2日前から大雪が降っている。
完全に根雪。これですべて栽培終了。
12月28日
これが、今シーズン中に収穫できた種。
色が まちまちで、「紅白はつか大根」の細かい種は見当たらない。
今年の種は、渋皮が多い気がする。
これらをまた、4年目の栽培へと繋いでゆこう。
2014年まとめ
3年目の「ラディッシュ」栽培は、混沌としていた。
1期作目まではよかったが、それ以降が蛇足だった。
後半になればなるほど、収拾がつかなくなった。
「越冬した株」やら「収穫した種」やら「種採り用に残した株」やら「間引き株のゾーン」やら、栽培主の私ですら、把握するが大変だった。
なにせ4期作目までやったし。
しかも真夏以降、ほとんどまともに育たなかった。
収穫できても、生食できる状態ではなかった。
3年目のラディッシュ栽培は、失敗だったといえるかもしれない。
1期作目で止めればよかった。
過去2年の栽培でも、2期作目以降が失敗ぎみだった。
我が北海道では、春が栽培適期なのだろう。
真夏は不適期なのでしょうがないが、せめて秋蒔き分くらいは、成功させてみたいものだが。
それは4年目の課題としよう。
思い切って真夏は、種採り用以外は すべて抜き、休止期間にしたほうがいいかもしれない。
以下、これまでに得た知識。
用土は市販の元肥入り用土。
徒長するため多肥には注意。
苦土石灰や有機石灰を撒いたり、2度ほど追肥もしたが、特に効果は感じられない。
なにもしなかった初年度のほうが、あきらかに上手く育った。
野放しだった「間引き株のゾーン」が、もっともよく育ったし。
徒長を防ぐため、種は浅めに埋める(1cm程度)。
株間は4,5cmは欲しい。
水やりは小まめに。
葉水も しっかり。
真夏は あまり育たない。
特に幼苗が暑さに弱い。
だが耐寒性は凄い。
「越冬した株」も元気に育った。
暖地であれば、通年で栽培できそうだ。
これまでの経験では、春蒔きがベスト。
種の収穫を目指すなら、春蒔き分を秋まで残すとよい。
風などで茎が折れても、支柱でサポートしておけば、さほど影響なさそうだ。
害虫が集ったら、早めに市販の薬品を撒く。
「二十日大根」とはいえ、20日では まだ根が小さい。
とはいえ根も葉も、若いうちに食べたほうが美味い。
葉は双葉のころが、カイワレダイコンの味で美味。
根は「甘酢漬け」にするのがお薦め。
収穫が遅れても甘酢漬けなら喰える。
レシピは、きざんだラディッシュを食酢に漬し、大量の砂糖と混ぜ合わせ、冷蔵庫で ひと晩 漬け込んでできあがり。
こんなところか。
私の反省点としては、兎にも角にも、もっと思い切って間引けばよかった。
あれもこれもと半端に残し、過密状態で育てたり、把握できないほど種類を増やして、手が回らなくなってしまった。
4年目となる2015年のシーズンは、シンプルな栽培を心掛る所存。
では皆様、ここまで冗長な記事をご覧いただき、誠にありがとうございました。
いろいろ記しましたが、基本的にラディッシュ栽培は簡単です。
園芸初心者には、特にお薦めいたします。
テキトーに蒔いてもすぐ喰えるので。
私のように、だらだら続けたり無駄に種を採ろうとしたりするから駄目なのです。
それに……
また だらだら続けてしまう。
園芸は人格を顕わにするな。
恥ずかしい。
反省したい。
では素直な気持ちで心機一転、次のシーズンへと繋ぎましょう!