種蒔きから種の収穫まで!「ルッコラ(ロケット)」テキトー栽培記(その8|総集編)
北海道某所(札幌圏)からお届けする「ルッコラ(ロケット)」のテキトー栽培記。
我が初栽培の模様を、その1(2014年5月〜6月)・その2(7月)・その3(8月)・その4(9月)・その5(10月)・その6(11月)・その7(12月)と、約半年にわたりお届けしてまいりました。
最後となる「その8」は、これらの総集編となります。
2014年5月〜6月『ダイソーの種で初挑戦』 ※元記事はこちら
5月21日
蒔く種は、ダイソーで買った「ルッコラ(Salad Rocket)」。
中身はこんな感じ。
この種を、60cmプランターに直接すじ蒔き。
時間差栽培のため、奥(上)側 半分にだけ蒔く。
用土は、市販の元肥入り用土に、有機肥料と苦土石灰とパーライトを追加したもの。
まだ肌寒いので、しばらくは室内栽培する予定。
無事発芽しますように。
5月25日
4日後。
みると小さな芽が……
いっせいに発芽していた。
5月28日
2週間ほど肌寒かったが、急に初夏の暑さに。
そのせいか急成長。
カイワレダイコンのような芽が、日光を求め窓側に傾いた。
5月30日
昨日は、5月としては47年ぶりの真夏日。
なのでプランターを、玄関の風除室内へと移動。
どんどん育て。
6月1日
真夏並みの暑さのなか……
ルッコラの芽は元気いっぱい。
6月4日
昨日は道内各地で、観測史上最速・最高の猛暑日を記録。
そのせいもあってか、かなり育った。
間引きがてら、多めに収穫。
ゴマのような味がして、とても美味。
6月10日
この6日間で急成長。
6月17日
蝦夷梅雨のような長雨が続くなか、風除室内で元気いっぱい。
育った葉を、選んで収穫。
軽く熱湯消毒してから、サラダとして食べた。
6月18日
飼育19年の愛亀「スッポンモドキ」に お裾分け。
美味そうに食べていた。
6月21日
かなり成熟してきた。
だが生食するなら、より若い葉のほうが美味いと思われる。
種蒔きから1ヶ月が経過。
時間差栽培として「第2陣」の種を、プランターの手前側に すじ蒔き。
6月24日
小まめに収穫中。
熱湯消毒し、ゴマ油と味塩コショウをかけて食べた。美味。
6月25日
4日前に蒔いた第2陣が、昨日辺りから芽吹き始めた。
6月29日
本日は外で撮影。
プランターは常時、玄関の風除室内に置いている。
生食するなら、虫の集らない環境で育てたい。
よくみると、茎が毛深い。
やや硬いので、若苗でもなければ、茎は食べないほうがいいかも。
第2陣は、まだまだこれから。
だが生食するなら、このころ摘んで食べるのが、もっとも美味いと思う。
2014年7月『×印の花開く』 ※元記事はこちら
7月1日
種蒔きから41日目。
5月21日に種蒔きした第1陣は、先端に蕾を付け始めた。
時間差栽培で6月21日に蒔いた第2陣は、まだ双葉。
多すぎる第1陣を抜き……
庭の「間引き株のゾーン」へと植え替え(移植)。
この「間引き株のゾーン」は、他の栽培品種を含め、余った苗を植え替えするための予備的ゾーンだ。
7月2日
翌日、植え替えしたばかりの「間引き株のゾーン」で……
花が1輪咲き始めた。
7月4日
プランターでも、1輪開花。
×印のような姿の、ユニークな花だ。
「間引き株のゾーン」は……
続々開花。
7月6日
プランターでも続々開花。
7月10日
プランターは……
花期 真っ盛り。
蕾も続々。
間引きがてら、数株を収穫。
一部の株は、下側の葉のみを収穫。
小まめに収穫したいなら、このように葉のみを摘むのがいいそうだ。
この場合、見つけ次第「摘蕾(てきらい。つぼみを取り除くこと)」してゆくとよい。
第2陣も、間引きがてら収穫。
これがこの日の収穫物。
念入りに水洗いし……
さらに湯通しして食べた。
7月18日
ずいぶんと伸びた。
暑さで萎れぬよう、小まめに霧吹きで葉水も与えている。
いよいよ種を結び始めた。
しかし一部の葉が、アオムシに喰われていた。
風除室内での栽培なのに、いつの間に卵を産み付けられたのだろう。
合計20匹くらいのアオムシを、手作業で駆除。
「間引き株のゾーン」でも、いくつか種を結んでいた。
7月28日
プランターの第1陣が、かなり伸びてきた。
ダイソーの「鉢植えの葉ダレ防止用円型支柱」でサポート開始。
そろそろ花より種が目立つようになってきた。
第2陣も、育ってはきたが成長が遅い。
同時期の第1陣は、すでに収穫期だったのに。
やはり「夏蒔き」は、ルッコラ栽培には適さないようだ。
「間引き株のゾーン」は、プランターよりも大きく葉を広げ、茎も かなり太い。
2014年8月『ばら蒔かれる種を初収穫』 ※元記事はこちら
8月1日
種蒔きから72日目(第2陣は41日目)。
プランターは風除室内で、引き続き花期。
種も鈴生り。
その重さで、茎がすぐに折れてしまう。
第2陣は夏蒔きのためか、成長は芳しくない。
「間引き株のゾーン」は、庭に放置状態でも順調に成長中。
8月3日
プランター第1陣から、葉を収穫。
それを「ゴーヤ」と一緒に……
油で炒めて……
「ルッコラ入りゴーヤチャンプルー」のできあがり。
美味いことは美味いが、正直ルッコラは蛇足だった。
8月13日
第1陣は、枯れた花が続々と種を結ぶ。
そろそろ収穫できそうだ。
8月24日
真夏の暑さも ひと段落。
成熟した種の殻が自然に割れ……
土に ばら蒔かれていた。
摘蕾している株は、たくさんの葉を繁らせる。
第2陣は、若干育った。
成長を促すべく、液肥を追肥。
8月26日
気づけば「ヤグルマギク」のミニプランターに……
第1陣の こぼれ種から、芽がでていた。
第1陣は、続々と殻が割れてゆく。
もったいないので、遅まきながら種の収穫を開始。
ついでに第1陣の伸びた葉と、第2陣から数株を まるごと収穫。
熱湯消毒してから、オリーブオイルと味塩コショウをかけて食べる。
育ちすぎたせいか、真夏を越えたせいか、やや嫌な苦みを感じた。
8月29日
ヤグルマギクのミニプランターでは、こぼれ種が数多く芽吹いた。
床のタイルの目地からも、数本が芽吹いていた。
ルッコラの繁殖力、恐るべし。
2014年9月『おすすめは卵入りソテー』 ※元記事はこちら
9月1日
種蒔きから103日目(第2陣は72日目)。
プランター第1陣は、種蒔きから3ヶ月以上が経過したが、いまだ花期。
そして種も続々増える。
第2陣は、あまり成長せず。
第1陣の こぼれ種からの芽は、「第3陣」と呼称する。
ヤグルマギクのミニプランターにも……
大量に芽吹いている。
「間引き株のゾーン」は、ほぼ枯れた。
9月6日
ミニプランターの、こぼれ種が育った第3陣は、ヤグルマギクを駆逐する勢い。
9月14日
プランター第1陣は相変わらず……
花期が続く。
第2陣は、ぼちぼち成長。
第3陣は続々芽吹き、プランター全面を覆った。
ミニプランターの第3陣も、どんどん繁る。
9月17日
「間引き株のゾーン」は枯れたので、すべて抜いた。
元はプランター第1陣の植え替えなのだが。
屋外での栽培は、環境が厳しいため終わりが早いのだろうか。
9月24日
秋深まる。
そんななかプランター第1陣は、いまだに成長中。
伸びすぎたせいか、根元が曲がってしまった。
葉を採る用の2株から、大きな葉を選んで収穫。
種は随時収穫中。
第2陣も、涼しくなってから そこそこ育つ。
間引きがてら株ごと収穫。
第3陣は、増え放題。
こちらも間引きがてら収穫。
ミニプランターも……
遅まきながら間引き収穫。
念入りに洗ってから……
オリーブオイルで炒め……
卵入りのソテーに。
加熱と炒り卵が、伸びすぎたルッコラの えぐみを抑えた。
特有の風味は薄れたが、生食よりも癖がなくていい。
2014年10月『ショック! イモムシ混入事件』 ※元記事はこちら
10月1日
種蒔きから133日目(第2陣は102日目)。
冬の気配が近づくが、プランター第1陣は まだまだ花期。
玄関の風除室内に置いているため、快適なのだろう。
第2陣は、もうあまり伸びないが、ひとまず元気。
こぼれ種の第3陣は、多少たくさん間引いても、また続々と生えてくる。
ミニプランターには、こぼれ種が育った数株が残る。
気づけば、側に置いていた「パクチー」のポリポット(終了済み)でも、こぼれ種が芽吹いていた。
10月16日
まだまだ繁る第1陣。
2株から大きな葉を選んで収穫。
第2陣からは、いくつかの株を まるごと収穫。
第3陣の芽も、間引きがてら収穫。
ミニプランターには、虫喰い痕がみられるため、すべて抜いた。
被害のない葉のみを収穫。
ポリポットからは、すべてを収穫。
ミニプランターとポリポットは、これにて終了。
第1陣と第2陣の葉は、全体的に育ちすぎか。
入念に水洗いした後……
水を切ってフライパンで油炒め。
また「ルッコラの卵入りソテー」に。
味付けは、味付きの塩コショウ。
さらに「麺つゆ」を少々垂らすと、おかず感が増すと思う。
食感はイマイチだが、味は美味。
ところが!
あらかた食べ終わったところで、イモムシの混入に気づいた。
正直ショック。あれだけ入念に水洗いしたのに。
やはり野菜は、プロの農家が作ったものに限る。
2014年11月『ついに萎れる』 ※元記事はこちら
11月1日
種蒔きから164日目(第2陣は133日目)。
冬目前の11月。さすがに伸びなくなってきた。
それでも第1陣は、栽培開始から5ヶ月以上すぎても……
まだまだ花盛り。だが種にはなりにくいようだ。
この寒さのせいか、それとも虫がおらず受粉していないせいか。
第2陣は、残り2株。
第3陣は、絶えず こぼれ種が蒔かれるので、いまだに新芽が生えてくる。
11月14日
昨日、ついに雪が降った。
11月23日
雪は溶けたが……
すべての葉が萎れてしまった。
終了にむけて、2株抜いた。
ちなみに、これは収穫ではない。
2014年12月『スコップ邪魔で栽培終了、種収穫』 ※元記事はこちら
12月1日
種蒔きから194日目(第2陣は163日目)。
プランター第1陣は、師走でも花期継続。
種は ほとんど熟さない。
1株残った第2陣。
第3陣は、いまだ続々芽を生やす。
12月4日
玄関の風除室内には、除雪道具が置かれ始めた。
12月5日
プランターはこんな扱いに。
さすがに寒く、多くの茎が うなだれた。
このまま置いていても、家族から ひんしゅくを買う。屋外の簡易物置へと移動。
ひとまずこれで栽培終了。
12月20日
こちらが、今年の栽培で収穫できた、ルッコラの種。
1シーズンで、たくさんの種を収穫できた。
来シーズン蒔くにしても、多すぎるほどだ。ルッコラの繁殖力に舌を巻く。
「ルッコラ(ロケット)」初栽培 まとめ
私のルッコラ初栽培は、ほぼ つつがなく終了した。
唯一ショックだったのは、ソテーにイモムシが混入していたこと。
葉に虫が集りやすいため、家庭菜園用の薬品を使用したほうがいいかもしれない。
以下、今回の経験で得た知識。
用土は、市販の元肥入り用土。
多肥を好むらしいので、それに有機肥料を追加した。
酸性土対策で苦土石灰も撒いた。
水はけ確保のためパーライトも混ぜた。
種は5mmくらいの深さに埋めた。
種を埋めるというよりは、薄く覆う感じ。
そのうえ種は小さいので、流れぬよう霧吹きで水を与えた。
発芽促進のために、種を水に浸す必要はないらしい。
水やりは、土の表面が乾けば たっぷり。
葉水も適宜。
よく育つため、多めの水やりが必要となる。
特に夏場は乾燥させると、すぐに萎れてしまう。
だが多湿にも注意。
耐寒性の植物だが、夏場は少々育ちが悪い。
育ち具合により、数週間に1度くらいのペースで、化成肥料や液肥を追肥。
酸性土対策で、有機石灰などを撒いてもよい。
間引きがてら若芽を食べると、とても美味。
株を まるごと収穫するか、抜かずに育てつつ下側の葉から収穫してもよい。
後者の場合は、より葉が育つよう適宜「摘蕾(てきらい。つぼみを取り除くこと)」する。
食べるとゴマのような風味がする。
育ちすぎると苦味が増す。
茎も食べられるが、若苗でもなければ、あえて食べなくてもよいと思う。
ルッコラ本来の味を楽しみたいなら、断然生食。
生食する場合、私は熱湯消毒した。
そのぶん新鮮さは失われたが、それでも美味しく食べられた。
加熱すると、ルッコラ特有のゴマの香りが飛ぶ。
そのかわり、苦味や辛味が和らぐようだ。
育ちすぎた場合は、加熱調理が おすすめ。
特に「卵入りソテー」が おすすめ。
食感はイマイチだが、癖がなくて食べやすい。
葉をオリーブオイルやサラダ油で炒め、さらに卵を落とし軽く炒めて出来上がり。
味付けは塩コショウ。
これに少量の麺つゆを垂らすと、「おかず感」が増すと思う。
摘蕾せずに育てると、種を収穫できる。
成熟した種は、ひとりでに殻が爆ぜ割れ、周辺に散乱してしまう。
なので殻が割れる前に収穫。
それでも収穫時、ぼろぼろ種が こぼれるので、まき散らさぬよう注意する。
小まめに収穫しては、軽く天日干しした。
種は大量に採れるので、予め必要に応じ、摘蕾・摘花するとよい。
こんなところか。
いろいろ記したが、総じて栽培は簡単だった。
多肥ぎみにし、小まめに水やりしてゆけば、非常によく育つ植物だ。
ではルッコラの栽培は、2014年で一旦終了。
2015年は、お休みとしたい。
特に課題も目標もないので。
他にも いろいろ栽培するので。
種が どっさり余っているが。
なので庭の片隅に、テキトーに蒔くかもしれない。
もし続いたら、またお願いいたします。
相変わらずのテキトーさ。