種蒔きから種の収穫まで!「ヒマワリ(向日葵)」テキトー栽培記2014(その7|総集編)
北海道某所(札幌圏)からお届けする「ヒマワリ(向日葵)」のテキトー栽培記。
6年目の栽培(記事としては5年目)の模様を、その1(2014年5月)・その2(6月)・その3(7月)・その4(8月)・その5(9月)・その6(10月〜11月)と、約半年にわたりご覧いただきました。
最後となる「その7」は、これらの総集編となります。
2014年5月『6年目の累代栽培』 ※元記事はこちら
5月1日
今年で6年目の累代栽培。
上から、2009年・2010年・2011年・2012年・2013年の栽培で収穫した種。
年々、種が小ぶりになってゆく印象。
これら5年分の種を各年毎にわけ、5つのポリポットに15ずつ蒔いた。
今年も育苗期間中、室内栽培する予定。
5月5日
4日後、2012年分と2013年分のポリポットで、無事発芽。
5月7日
順調に成長中。
双葉を開く2012年分。
2013年分は殻を被り整列。
5月10日
よく伸びている。
ちなみに、2012年分の発芽数は12。2013年分は6。
残る2009年・2010年・2011年分は、まったく芽吹かず。
これまでの経験でも、種の有効期限は2,3年といったところ。
なので古い種は、処分してもよさそうだ。
5月13日
どんどん育つ。
2012年分も……
2013年分も、本葉を開き始めた。
5月16日
引き続き成長中。
さすがに多すぎるので、間引き作業を開始。
5月21日
肌寒い日が続くなか、室内で元気に伸びる。
5月26日
伸びゆくヒマワリ。
伸びすぎて倒れがちなので……
針金類でサポートした。
5月30日
急に真夏の暑さに。
そのせいか、いっきに伸びた。
2013年分のほうが、背が高くなった。
発芽率が高かったのは、2012年分のほうなのだが。
2014年6月『茎が変色し折れる』 ※元記事はこちら
6月1日
種蒔きから31日目。
2012年分は、傾きつつも5株が成長中。
2013年分の4株は、2012年分を上回る成長ぶり。
6月4日
昨日ついに……
プランターへの定植を実施。
プランター左半分には、2012年分を2株植え付け。
右半分には、2013年分を同じく2株。
こちらは庭の「石の輪のゾーン」。
その内周寄りに……
2012年分を2株植え付け。
2013年分も同様に……
2株植え付けた。
これからは屋外栽培になる。無事定着しますように。
6月10日
6日後。雨降りが続いている。
プランターは、無事定着したようだ。
しかし「石の輪のゾーン」の、2012年分のうちの1株が、枯れかけている。
6月17日
1週間後。
蝦夷梅雨のような長雨のなか……
2012年分も……
2013年分も、いっきに伸びた。
「石の輪のゾーン」の枯れかけは、ほぼ完全に枯れてしまった。
2013年分は順調そうだ。
番外としていた「間引き株のゾーン」で、知らぬ間に昨年の「こぼれ種」から、立派に1株育っていた。
6月21日
4日後。「石の輪のゾーン」の元気だった2012年分が、いきなり枯れた。
原因不明だが、茎の途中(上のほう)で変色し、折れてしまった。
強風などのせいではない。この長雨のせいだろうか。それとも累代栽培の影響だろうか。
どちらにしろ、これで「石の輪のゾーン」の2012年分は、2株とも枯れてしまった。
6月26日
久々に夏らしい暑さ。プランターは いっきに伸びた。
しかし2013年分の1株が、また茎の上のほうから折れた。
「石の輪のゾーン」2012年分の株と、まったく同じ症状だ。
その「石の輪のゾーン」でも、今度は2013年分の1株が……
やはり茎の上のほうから変色。
どうにかしようと、一か八かで液肥を追肥。
2014年7月『水やりと追肥で暑さに対抗』 ※元記事はこちら
7月2日
種蒔きから62日目。
プランター2012年分の2株は……
ひとまず順調そう。
2013年分の2株のうち……
茎の途中から枯れた株は、もう復活しなそうだ。
「石の輪のゾーン」の……
2013年分でも……
この1株が、茎の途中から変色している。
ただし、症状は進行していない。
7月11日
プランターが萎れた。
だが伸びてはいるので、ダイソーの「鉢植えの葉ダレ防止用円型支柱」でサポート開始。
「石の輪のゾーン」は、地植えのせいか2株とも元気。
「間引き株のゾーン」でも……
「こぼれ種」から育った1株が、ぐんぐん伸びている。
7月18日
夏真っ盛り。
プランターは水やりをサボると、すぐに萎れてしまう。
7月24日
道内各地で真夏日。
2013年分の枯れた1株は、諦めて抜いた。
2012年分は2株とも、蕾が膨らんできた。
この調子なら、来月早々にも咲きそう。
2014年8月『6年目は早めの開花』 ※元記事はこちら
8月1日
種蒔きから92日目。
2012年分も……
2013年分も、猛暑のなか急成長。
「石の輪のゾーン」の……
2013年分のこの株が……
もっとも早くに咲きそうだ。
8月3日
そろそろ咲きそう。
8月5日
2日後。咲きそうだった「石の輪のゾーン」2013年分の1株が……
ついに開花。
毎年のことながら、初開花は嬉しいものだ。
8月8日
プランター2012年分も……
そろそろ咲きそう。
8月10日
2日後。咲きそうだった、プランター2012年分の1株が……
ついに開花。
花びらにラインが入るタイプだ。
「石の輪のゾーン」の2013年分も、引き続き開花中。
8月11日
昨夜から今朝にかけ、台風11号(温帯的圧?)が通過。
対策として、プランターを石で傾け、ヒマワリを外壁に押し当てておいた。
その甲斐あってか、みごと無事。
8月12日
プランターでは……
2012年分のこの1株に続き……
もう1株も、無事開花。
8月17日
2012年分の1株が……
2輪目を咲かせ始めた。
2013年分も、ほぼ開花。
「石の輪のゾーン」でも、2013年分のもう1株が、開花を開始。
8月18日
プランターは……
花盛り。
「石の輪のゾーン」の咲きかけも……
完全に開いた。
8月21日
プランター2012年分の1株が……
3輪目を咲かせ始めた。
ヒマワリの花は、バリエーション豊富なのが面白い。
8月24日
4輪目を咲かせた。
定植時に余った苗を、ほぼ放置状態の母の花壇に、勝手に植え付けしていた(基本観察対象外)。
そのうちの1株が、小さな花を開いた。
2014年9月『種が鳥に喰われる』 ※元記事はこちら
9月1日
種蒔きから123日目。プランターでは……
2012年分の2株が、種の熟成期にはいった。
2013年分の1株は、小さな花を2輪咲かせた(2,3輪目)。
「石の輪のゾーン」2013年分の1株が、2輪目を咲かせた。
最初の花は枯れた。
もう1株も、2輪目を咲かせた。
「間引き株のゾーン」は、大きな蕾を複数付けた。
9月4日
かなり涼しくなってきた。
プランター2012年分は2株とも……
ほぼ花期終了。
2013年分の2,3輪目が、文字どおり花を添えている。
「間引き株のゾーン」でも、遅れて花を咲かせ始めた。
しかも今年唯一の八重咲き品種だ。
9月6日
「石の輪のゾーン」2013年分1株から、小さな1輪を摘花。
よい種を育てるための処置だ。
残した1輪は、鳥による食害対策として、台所用のネットで保護。
もう1株は、3,4輪目が咲きだした。
母が管理する花壇では、大きな花を開いていた。
9月11日
「間引き株のゾーン」では……
3輪目が咲きだした。
9月17日
プランターに異変が。
2012年分の2株が……
鳥に種を喰われた。
葉に飛び散った種の殻。
いまさらだが、台所用のネットで保護。
「石の輪のゾーン」2013年分の1株を抜いた。
この花は回収し、後日に種を収穫予定。
もう1株も、台所用ネットで保護開始。
「間引き株のゾーン」では……
4輪目を咲かせている。
「こぼれ種」から育ったこの株が、もっとも大きく育ったようだ。
9月24日
北海道は秋の気配。
プランターの3株は、あとは種の成熟待ち。
「石の輪のゾーン」に残る2013年分の1株は……
枯れてきた2輪を摘花。
「間引き株のゾーン」は萎れつつ、いまだに花を咲かせている。
八重咲きの品種は、花期が長めなのだろうか。
2014年10月〜11月『栽培終了、種収穫』 ※元記事はこちら
10月2日
種蒔きから154日目。プランターは……
2012年分も……
2013年分も、引き続き種の成熟待ち。
気づけば根が露出していた。
今年は栽培品種が多いぶん、目が行き届かなかったようだ。
慌てて土寄せ。
「石の輪のゾーン」に残る2013年分1株も、やはり種の成熟待ち。
「間引き株のゾーン」も、ついに花期終了か。
よい種にするべく、小さなものは摘花。
10月9日
プランターは、さらに枯れた。
2013年分の小さな3輪を摘花。
そして台所用のネットで保護。
10月20日
冬も近いので、本日すべてを収穫したい。
まずはプランター2012年分の1株を抜く。
メインは鳥に喰われたので、この小さな2輪を収穫。
引き続き2012年分のもう1株を抜く。
1輪収穫。
2013年分の1株も抜いた。
こちらが収穫物。
同様に「石の輪のゾーン」に残る2013年分の1株も抜いた。
この1輪の種が、もっとも大きい。
最後に「間引き株のゾーン」の「こぼれ種」から育った1株を抜く。
しかしよくみると、まだ種が未熟だった。
失敗した。もう少し後で抜けばよかった。
唯一の八重咲き品種だったのに残念だ。
11月20日
1ヶ月後。天日干しした花を剥き……
種を収穫。
これが今年の成果だ。
収量はともかく、貧弱な種ばかりなのが気になる。
やはり累代栽培だからか。
「ヒマワリ(向日葵)」6年目の累代栽培 まとめ
6年目の累代栽培も無事、終えることができた。
相変わらず、特に進歩はみられない。
ポリポットで育苗したくらい。
以下、これまでの経験や知識の書き抜き。
今年(2014年)は育苗用のポリポットに蒔き、定植するまで室内栽培した。
おかげで例年より2週間以上も早く、種を蒔くことができた。
その結果、開花や終了も早くなった。
10月中に栽培を終わらせられたのは、よかったように思う。
我が北海道では、11月は ほぼ冬なので。
2009年・2010年・2011年分の種は、発芽しなかった。
種の有効期限は、2,3年ほどらしい。
今年も たくさん蒔いたが、容赦なく間引くことこそ、園芸のコツだと心得ている。
まだ思い切りが足りないが。
用土は、市販の元肥入り用土の「使い古し」。
やや多肥ぎみがいいので、有機肥料を多めに撒いた。
予め苦土石灰も多めに混ぜた。
ヒマワリは、小まめに追肥するといいらしい。
だが吸肥力が強いため、1回の追肥量が多すぎると、弱ることもあるので注意せよとのこと。
少量をコンスタント(週1程度?)に追肥、だ。
気まぐれで有機石灰も撒いた(月1程度)。
ただヒマワリ栽培は、肥料よりも「日当たり」と「温度」のほうが重要らしい。
やはり今年も、日当たりのよい場所の株が、大きめに育った。
何年分の種かはどうでもいいので、今後は日当たりの改善を考えるべき。
なら引っ越しせねば。
水やりは、土の表面が乾けば たっぷり。
特に真夏は、小まめな水やりが必要。
背が伸びたら、支柱などでサポートしておく。
害虫が集ったら、早めに市販の薬品を撒く。
今年は原因不明の「茎の途中から枯れる」事案が発生した。
累代栽培の影響だろうか。
次のシーズンでも起こるか注目したい。
途中、根が露出してしまった。
ちゃんと根元も観察し、適宜、土寄せを実施すること。
ヒマワリと並行し、ゴーヤにパクチーに食虫植物にと、合計11品種も栽培していた。
そのため、ひとつひとつへの注意が散漫になった。
私の栽培能力を超えていた。
それが大きな反省点だ。
種を採るなら、それぞれの株の2輪目以降は、摘蕾(てきらい。蕾を摘むこと)するといい。
だが花がないと、写真に華がない。
どちらを優先すべきか。
じゃあ半分ぐらい摘蕾しよう。
私らしい中途半端さ。
栽培終了の ひと月後、天日干ししていた花を剥き、種を収穫。
収穫できた種は、例年に増して貧弱だった。
細い薄い小さい。
色も白っぽく、模様のない種ばかりだった。
唯一、八重咲き品種だった「こぼれ種」の花を、未熟なうちに収穫したのが痛恨だった。
今年は他に、大輪が咲かなかったのが痛かった。
今年の栽培では、例年よりも多くの肥料を与えた。
しかし、この有様だ。
盛夏が短かったせいだろうか。
やはり累代栽培のせいか。
それならば、この貧弱さは仕方がないのかもしれない。
どちらにしろ、累代栽培は続ける所存。
7年目も前途多難だな。
こんなところか。
長らくヒマワリを栽培しているが、正直、コツのようなものはほとんどない。
とにかく「日当たりのよさ」が1番の成長条件だ。
あとは「よい種」を蒔くこと。
追肥や水やりは、できるだけ小まめにするとよい。
それでは、7年目の累代栽培となる『「ヒマワリ(向日葵)」テキトー栽培記2015』へと続きます。
さほど変化はなさそうだが、ぜひお付き合い願いたい。
たとえ新鮮味がなくても、ヒマワリ栽培は楽しいですよ。
さぁ、思い出のヒマワリを咲かせましょう!
トラウマのヒマワリになったりしてね……。